原因は、昨日23日に行われた仏大統領選第1回投票の速報です。
欧州離脱国民投票実施を公約に掲げる極右政党候補が、先々週までの世論調査で支持率トップとなっていました。リスク回避のため、EURは他通貨に対し下げていましたが、先週に同候補が2位に順位を下げると、EUR持ち直しの動きがちょくちょく見られました。先週末時点の主要報道記事は、同候補2位以下の予想記事一色となっていました(当会所感)。
本日未明からの速報では、同候補の2位(未確定の速報)と、5月7日本選における同候補の負けを予想する解説が増え、オセアニア市場でのEUR急騰が始まった訳です。
主要通貨ペアの今朝7時の窓開け状況を下図に示します。以下、参考にしたのは月曜07:00に取引開始となるFX会社のチャートです。
最大の窓を開けたのは、
EURJPYで328pips
は理解できます。もともとEURでのリスク回避でした。そして、意外にも
USDJPYが110pips
と、主要通貨で最も小さな窓となっています。
EURクロスでは、
EURUSDは190pips
で、グラフには示していませんが、ご参考までに
EURGBPが130pips、
EURAUDが189pips、
です。まぁ、EURGBPやEURAUDで取引する人は、かなり少数派でしょうから、我々には関係ありません。
さて次に、いくらなんでもEURJPY328pipsは大きく開き過ぎているので、窓閉めの動きです。この窓が開いた理由を踏まえると、すぐに窓閉めということにはならないでしょう。回避していたリスクは起こらなかったのですから。窓を閉めるには、何か別の理由が必要です。
下図に、主要通貨ペアにおける07:00から08:00の始値基準1時間足を示します。
最速は
GBPJPYで45pips、
以下、
EURJPYの38pips、
AUDJPYの29pips、
USDJPYの21pips、
と続きます。
あまり大きく戻していませんね。
でも、指標で稼ぐよりはずっと安全に追撃できた時間帯だったと思います。
本日は、欧州時間・英国時間・米国時間の初期に、主に債券・株価を中心に調整が行われ、その結果、為替も動くでしょう。
ご参考までに、EURJPYの07:00〜11:00の動きを下図に示しておきます。下図横軸は均等でなく、高値・安値のポイントとなる時刻毎に記録しています。グラフ下部の時刻がそのローソク足の終値時刻となっています。
では、夕方ないしは今夜に、皆さまがうまくタイミングを捉えられますように。
以上
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