米国の政治・金融・経済の動向は、どの通貨ペアにも影響を及ぼします。あるいは、どの国の通貨もUSDとの取引が主体となるため、日米以外の大きな事件もUSD売買を通じてUSDJPYに影響を与えます。
望ましくは、東京時間の取引はUSDJPYで、欧州・米国時間はEURUSDで行いたいものです。もともと取引量が多い通貨ペアで取引する方が、きっと動きがわかりやすくなるでしょう。馴れていないので、まだ手を付けられませんけど。
8月は、経済自体に過度な心配が不要で、むしろ、政治的混乱に伴う行政遅延・外交的行き詰まり・デフォルトリスクといった問題が相場に影響した月でした。折しも、FRBのBS縮小が9月に予定されていると見なされていたため、その影響もあったでしょう。
具体的には、各種景況感の下げ止まり・小売販売の好調・物価再上昇・GDP速報値+2.6%といった内容にも関わらず、USD売りでした。
9月のテーマは、かなり盛りだくさんです。
- RBAのAUD高牽制(RBA金融政策発表9月5日)
- 地政学的リスク(北朝鮮建国記念日9月9日前後)
- ECBテーパーリング表明有無(ECB理事会9月7日・10月26日)
- BOE利上げの当面保留(MPC9月14日)
- FRBのBS縮小開始有無と12月利上げ有無(FOMC9月21日)
- 独選挙趨勢(投票9月24日)
- RBNZ総裁後任人事(RBNZ金融政策発表9月28日)
- 米デフォルトリスク(2018年度予算化期限9月末)
- 英国離脱交渉(英政権「10月までに一定のめど」)
そして、月足テクニカルポイントは、
- USDJPY雲中下降?
- EURJPY遅行線の実体到達?、EURUSD雲中上昇?、EURGBP高値更新?
- GBPJPY基準線割れ?、GBPUSD転換線到達?
- AUDJPY・AUDUSD雲入り失敗?
といったところでしょうか。
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9月8日に発表された7月分卸売在庫前月比は+0.6%でした。
7月回転率(7月ペースで売上が続いた場合、在庫が全て捌けるために必要な期間)は1.30か月となり、この数字は2016年11月以来の高水準でした。但し、客観的に見れば1.30という回転率は悪い数字ではありません。作れば売れる水準が1.00以下なので、業種によってはそうした状況も起きているのでしょう。
以上
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