?T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 実態差異の良し悪しは、直前直近の4週平均週次失業保険申請件数の実態差異方向との符号不一致率が90%程度
- 指標発表直後の反応程度は過去平均で15pips、市場予想と発表結果の乖離が大きいほど大きく反応しがち
- 指標発表直後の反応方向は素直で、直後1分足値幅が20pipsを超えると直後11分足跳幅が大きくなりがち
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
符号逆相関がある直近直前の4週平均新規失業保険申請件数は23.5万人でした。前月の本指標発表直前直近のそれは24.0万人だったので、今回の4週平均失業保険申請件数実態差異はマイナスとです。
今回の実態差異が4週平均失業保険申請件数の実態差異符号と逆になるなら、ADP結果は前回結果を上回ることになります。つまり、今回発表結果は市場予想を上回る、と考えられます。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足は、ショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pips
とします。
今回の事前差異は現時点(3月5日22時頃)でマイナスです。市場予想は発表直前に確認しておきましょう。 - 前述の理由に依って、 直後1分足は陽線と見込み、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切
です。直前10-1分足が陽線だったときには、このポジションオーダーは中止します。
但し、 直前1分足が10pips以上陰線側に跳ねたときは、ショートのオーダーを優先 します。 - 指標発表後は、反応方向を確認次第、追撃を開始
します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は79%です。そして、その79%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは91%です。 - 直後1分足値幅が20pipsを超えたことを確認次第、その方向に再追撃を開始 します。がしかし、これは直後11分足が終値を付けるまでポジションを保持した方が良い、という話ではありません。指標発表から10分以内に10pips以上の利確の機会があるだろう、という話です。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年3月8日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は前回・予想を上回り、指標発表直後の反応は微かな陽線でした。
これで3か月連続、20万人を上回ったことになります。グラフ推移は、2016年末頃から市場予想を上回ることが明らかに多いようです。他の指標と違い、本指標の市場予想はほとんど一定で変化しないので、何のための市場予想か不思議です。
詳細分析記事や事前投稿に記したように、本指標実態差異の良し悪しは、直前直近の4週平均週次失業保険申請件数の実態差異方向との符号不一致率が90%程度です。失業保険申請件数と雇用者数が逆相関の関係になるのは当然の気がしますが、不一致率90%というのは他の指標の予兆に見られない高い確率です。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足は、ショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pips
としていました。
結果は陰線でした。
がしかし、この期間のほとんどは陽線側に推移し、22:14:30〜22:14:40頃になって陰線側に向かい始めました。22:14になると同時にショートをオーダーしていたら、僅かですが含損を抱えた状態が30秒以上続いたのではないでしょうか。 - 直後1分足は陽線と見込み、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切を行うことにしていました。
結果は、発表直後に陽線側に跳ねると10秒後にはほぼ始値まで戻しました。 - 指標発表後は、反応方向を確認次第、追撃を行うことにしていました。
結果は直後1分足形成後に反応を伸ばし始めたので、多少の利確はできたでしょう。
取引結果を下表に示します。
背景が黄色の最後の逆張りはシナリオ外取引なので、上表には記録していますが、指標取引成績を纏めた下表には含めていません。
それにしても反応が小さいですね。
次回発表は4月4日に予定されています。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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