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FX手法研究会のApajiです。     そして写真はM君です。
何でも食べるな!
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イエティはいるのか
このブログの内容です
「お通」を見送る顔
内容の補足です
モストアンラッキー
先に謝っておきます
孤独な英国人は減ったのか
但書きです



1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

1-1. FXを楽しむために
アマチュアらしく…
1-2. いつか負けないはずがない!
上手くなるまでは短期取引です
1-3. 難しさの正体って何だ
利確と損切の理解は大切です
1-4. FXは上達するのか
取引機会を絞り込むべきです
1-5. 数字で掴もう
その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

2-1. 大きなゾウの隠れ方
指標取引のための予備知識です
2-2. ウソは嫌いだ!
短期取引をやるときの指針です
2-3. イグアナを見分ける前に
このブログの指標取引での成績です
 2-4. 小ズルくいきましょう
いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

3-1. 指標取引の予備知識
指標発表前後の他の時間と違い
3-2. ローソク足各部の名称
全幅・値幅・跳幅とは?
3-3. 4本足チャート
このブログで使うチャート表記
3-4. 反応方向の予備知識
指標分類と反応方向の基本
3-5. 取引通貨ペアの選択
通貨ペアによる有利不利
3-6. 指標分析の方法
定量指標分析とは?
3-7. 反応分析の方法
定量反応分析とは?
3-8. 分析の成績
事前分析的中率
3-9. ブレイク対応準備
ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

4-0. 各国経済・通貨の特徴
4-1. 日本経済
4-1-1. 政策決定指標
(a) 日銀短観
(b1) 東京都区部CPI
(b2) 全国CPI
4-1-2. 経済実態指標
(c) GDP一次速報
(d) 機械受注
(e1) 通関貿易統計
(e2) 国際収支
4-2. 米国経済
4-2-1. 政策決定指標
(a) FOMC
(b1) UM消信指数速報
(b2) CB消信指数
(b3) ISM非製景指数
(c1) NY連銀製景指数
(c2) Phil連銀製景指数
(c3) ISM製景指数
(d1) 輸出・入物価指数
(d2) 生産者物価指数
(d3) 消費者物価指数
(d4) PCEコアデフレータ
(e1) ADP雇用統計
(e2) 雇用統計
4-2-2. 経済実態指標
(a1) GDP速報値
(a2) GDP改定値
(a3) GDP確定値
(b1) 小売売上高
(b2) 個人消費・所得
(c1) 鉱工業生産
(c2) 耐久財受注
(d1) 中古住宅販売件数
(d2) 新築住宅販売件数
4-2-3. 収支関連指標
(a) 貿易収支
4-3. 欧州経済
4-3-1. 政策決定指標
(a) ECB金融政策
(c1) ZEW企業景況感調査
(c2) 独国Ifo企業景況指数
(c3) 独国PMI速報値
(c4) 欧州PMI速報値
(d) 欧州HICP速報値
4-3-2. 経済実態指標
(a1) 独国GDP速報値
(b) 独国貿易統計
(c1) 独国製造業新規受注
(c2) 独国鉱工業生産
4-4. 英国経済
4-4-0. 英国経済指標反応要点
4-4-1. 政策決定指標
(a) BOE金融政策
(c1) PMI速報値
(c2) 製造業PMI改定値
(c3) サービス業PMI改定値
(d) 物価統計
(e) 雇用統計
4-4-2. 経済実態指標
(a1) 月次GDP
(a2) 四半期GDP速報値
(b) 小売売上高指数
(c) 鉱工業生産指数
(d) 貿易収支
4-5. 豪州・NZ経済
4-5-1. 政策決定指標
(a) RBA金融政策
(b) RBNZ金融政策
(c1) NAB企業景況感指数
(c2) WP消費者信頼感指数
(d1) 四半期住宅価格指数
(d2) 四半期生産者物価指数
(d3) 四半期消費者物価指数
(e1) 賃金指数
(e2) ANZ求人広告件数
(e3) 雇用統計
4-5-2. 経済実態指標
(a) 四半期GDP
(b) 貿易収支
(c) 小売売上高
(d1) 住宅ローン件数
(d2) 建設許可件数

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2018年11月15日

11月15日17:53〜のリスク回避

英閣僚辞任の一報が伝わった17:53のGBPJPY始値は147.07円、1時間後18:53に145.00円までGBPは売られ、この間は時速207pipsの下降でした。そして、次の1時間18:53に145.23円まで少し戻しました。

リスク回避初動は事態発生後1時間、という目安があります。
今回は19:18にとりあえずのボトム144.56円まで下げているので、約1.5時間251pipsの下降でした。
多くのリスク回避の初動は訳がわかりません。ポジションを積みながら追撃し、1時間を過ぎたら両建ての逆ポジションを少しずつ増やしていくのが良いと思います。

この目安は、大きなリスク回避後の大きな戻しにやられないように 過去に多いパターン を調べた結果です。今回は1時間を過ぎても下げていたし、まだ事態終了とは言えません。この後、更に戻すか、更にJPY買となるかは、もうわかりません。
以上

2018年10月24日

9-10. 損小利大

本稿は「1. FXは上達するのか」の補足引用説明です。

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下図は、2017年年初から昨日までのUSDJPYの日足終値の1マス1円・3マス逆行反転と4マス逆行反転のP&Fです。3マス図は既に下降反転していますが、4マス図はまだ下降反転していません。

1810USDJPY PF34.png

もし3マス図が上昇反転しても、そのサインがでるのは3マス逆行後なので、再び114円台に終値が載せた日です。
でも、114円台は過去5回も上昇トレンドを跳ね返した強力なレジスタンスがあることが、この図から明らかです。114円台でロングで追撃ポジションを持つのは、ちょっと自信が持てません。

もし4マス図が下降反転するなら、終値110円台の日がなければいけません。
でも、110円台には1度、109円台にも1度、108円台には2度、過去に下降トレンドを跳ね返したサポートが並びます。

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さて、このブログでは、経済指標発表時の取引で口座資金の約1/10を投入しています。
それとは別に、トレンドフォローには、長期で約1/100を投入しています。以前のポジションは、108円台でロングだったので500pips強と、108円台・109円台・110円台のレジスタンス上抜けで利乗せのロングを追加したので、それらが1000pips弱を稼いでくれました。スワップも4ポジションで延べ150日分ぐらい稼ぎました。
でも、4マス図右端の108円台の上昇転換時を見てください。108円台・109円台のレジスタンスを上抜けるかは、当時、博奕だったのです。

トレンドフォローは、どうしてもリスクを取らないと上も下も危なくて狙えないのです。
そして、せっかくリスクを取って方向を当てたなら、レジスタンスやサポートを抜ける毎に利乗せの追加追撃(追追)が必要です。また、3マス逆行反転でも4マス逆行反転でも、3〜4円の逆行さえ覚悟しなければいけません。
なぜ、覚悟できるのかと言えば、資金の1/100しか投入しないからと、P&Fで3マス・4マス戻しが滅多に起きないことをアテにしているからです。だからこそ、戻しが起きたらすぐに損切は必須です。
イメージ図を示します。

sonsyou ridai3.png

トレンドフォローでの難平(ナンピン)は、P&Fの4マス逆行反転図で、ポジション取得直後に3マス戻しのときに1回だけやっています。

こうまでしても、2017年以降のトレンドフォローの勝ちは、経済指標発表前後の収益に及びません。だって、4マス逆行反転図で外したときは、ナンピン分も含めて400〜500pipsも失うのです。ポジション規模が資金の約1/100だから、ではなく、勝率が低いのです。

対策は簡単です。
今は、1マス1円を止めて、0.5円とか小さくすれば良いのです。でも、そうすると日足終値では尺度が合いません。1時間足や4時間足でP&Fを見るのでは、せわしすぎます。そうなると移動平均線のクロスを見た方が楽そうです。

やっぱり初心者やアマチュアは、相場観を磨くより、予習通りに(過去の記録通り)になりがちな場面を探す方が近道ですね。
以上

タグ: 損小利大

2018年10月02日

過去ADP分析記事のお詫び

ADP雇用統計は、データ処理シートに重大なミスが見つかりました。
まことに申し訳ございません。

これまで「ADP民間雇用者数の増減と、直近直前の4週平均失業保険申請件数の増減とは、 極めて高い逆相関の関係がある 」旨、記載していました。
これは誤りです
両者の逆相関は「極めて高い」訳ではありません。

現在、同シートに他にもミスがないかを確認中で、明日の発表前に間にあいそうもありません。
少なからず、本ブログ詳細分析をご参考頂いていた方々にお詫びし、これ以上、間違った話でせっかく本ブログをご覧頂いている各位をミスリードできないため、直近及び目立つ同分析記事へのリンクはしないようにしました。

重ねて、長期に亘って同指標での分析結果で間違った説明を行っていたことをお詫びいたします。
申し訳ございません。
以上

2018年03月14日

プラナリアのしっぽ

ホーキング博士と言えば、筋萎縮性の難病で車椅子に乗った姿が有名です。その訃報に接し、哀悼の意を表します。もちろん、知り合いではないのですが。

80年代後半、セーガン博士のコスモスがベストセラーになり、宇宙モノが流行りました。続けて、ファインマン博士のエッセイやダイソン博士の自伝が出版され、それらもかなり売れていた記憶があります。

ホーキング博士は宇宙創生論や人類滅亡論で、セーガン博士はボイジャー搭載の人類メッセージで、ファインマン博士はスペースシャトル爆発事故の原因調査で、ダイソン博士は後ろで水爆を爆発させながら推進する恒星間宇宙船で、有名です。

私が高校生から大学生だった頃に、ハマった科学啓蒙本を書いた米英学者たちは、これでみんな死んでしまいました。あの頃、何であんなに宇宙モノにハマったのかは、今となっては不思議です。

それで高校生の頃に理系に進もうと決めたものの、就職すると、いまで言う無接触給電(配線を接続せずにコイルでエネルギーを相手方に給電すること)をずっと研究してました。90年代のことです。

結局、企業で管理職になると、そんなことよりもっと売りやすい技術を研究することになりました。当時まだ携帯電話も普及しておらず、微弱であっても電磁波が身体に悪いという話に疫学的な信頼のおけるデータがなかったのです。
宇宙なんて、これまでの職業人生で全く関係なかったです。まぁそういうもんかも知れません。


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アフェリエイトサイトで無料ブログを書かせてもらっているのに、あまりアフェリエイトに熱心でないので申し訳ない気がします。それで広告を載せますが、広告リンクは興味を持った方の利便性にも繋がるのでご容赦を。

FXを始めた頃、1年ぐらいで10冊ぐらいの関連書籍を読みました。いまのトレードスタイルとは全く関係ないものの、とても勉強になった本もいくつかあります。それを紹介しておきます。


本書は、タイトルが示す内容通り、チャートの読み方と、そのとき注文や決済のタイミングや決済方法(成行か指値かといったこと)を中心に、とてもわかりやすく解説しています。それだけなら、大抵の人は別の本ででも1年目にどこかで同じような内容の本に接するでしょう。
でも、本書後半で筆者はこう書いています。「恐らく、素人(上手く勝てない人)の行動とプロの行動には、ほんの少しの差しかないと思いますが、この差を埋めることができるかどうかが勝負の分かれ道かもしれません」
まだFXを始めて間もなかった当時、当然その差を埋めることができず、今もその差は埋められていません。でも本書を暫く持ち歩いて3回ぐらい読み直すうちに、そんなに負けなくなっていきました。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、読み直すたびに大負けがなくなっていった記憶があります。
私にとって、基礎の基礎を教えてくれた一冊です。
やっぱり、チャートこそが最良最新の情報ですからね。

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次に、このブログでは、過去の経済指標発表前後の短時間に限って過去の傾向を調べ、その傾向と同じことが今回の発表でも起きる可能性が高い、という取引方法を推奨しています。そうしたスタイルで取引を行うことになったきっかけを作ってくれた本です。


本書では、個別経済指標発表時に短期的にどうなるかなんて解説していません。経済指標や財政出動があるとき、どう解釈すべきかといった中長期的な解釈の基本が解説されています。オーソドックスなファンダメンタル解釈を行うために必要な基礎知識を整理した本と言って良いでしょう。
実際の経済情勢解説記事は、きちんと解説している記事ほど、予備知識が必要がなります。用語を調べながら読むにせよ、筋の通った基礎知識は必要です。その基本を整理・解説しているのが本書です。


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どちらも、読めばすぐに勝てるようになる、といった類のノウハウ本ではありません。ただ、基本を丁寧に教えてくれる本です。
急がば回れ。
しっかり基本を固めずにニュースや解説記事を見ても仕方ありません。知らず知らずのうちに、自分の好みにあった記事を探してしまうのです。プロと違って実践経験に劣る我々が判断基準を早く身につけるためには、少し面倒でも教科書のように体系化された本がやっぱり良いのでしょう。

さて、FXとは全く関係ない本ですが、これは面白かった。


「第7章、プラナリアの学習実験」では、条件付け学習をしたプラナリアが共食いをしたら、喰われた方のプラナリアの記憶が喰った方のプラナリアに引き継がれた、という話が紹介されています。この話が本当か否かは本書をお読み頂くとして、本書はこうした一時的脚光を浴びた学説が本当だったかそうでなかったをおもしろく読ませてくれます。
でもそんなことなら、わざわざ研究しなくても、日本では昔から爪の垢に宿ったものを食べれば済むことが知られています。

ちなみに、プラナリアという生物は、妙な性質で有名な体長数?pの生き物です。トカゲはしっぽを切っても、またしっぽが生えてきますが、プラナリアは本体がしっぽを再生するだけでなく、しっぽも本体を再生します。

プロから見れば、しっぽみたいな金額でFXに参加している我々ですが、プロたちの正しい見解を受け止めることができるようになれば、プロみたいに勝てるようになるかも知れません。問題は、プロの爪の垢をどこで拾うかです。
その日まで勉強しましょう。
以上


2018年03月13日

少し上手なぐらいで稼ぐには

仕事を休んで確定申告に行ってきました。給与所得以外に20万円以上の収入があったときには、税務署に申告しなければいけません。えへん。
そんな訳で税務署で長く並んでくたくたなので、今日は別の話です。今夜は米国CPIの発表がありますが、それもどうでもいいです。

ただ、こうして確定申告する時期になるといつも思うのは、もっとも高いスプレッドは税金だという気がします。もちろん負ければなかったことになるスプレッドですが、それではきっと嬉しくありません。
納税が最も高いスプレッドではないかという話は置いておいて、ちょっと別なことを確かめて起きましょう。


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USDJPY=100のときスプレッド0.3銭で1枚買うと、101.003円で売れば1万円の収益です。こうした取引で年間20万円以上を稼ぐと、前述のように20%の税金を納めないといけません。勝率100%なら、たった20回の取引で、確定申告のとき4万円の納付命令を受け取ります。20勝0敗は、実質勝率90%に目減りしたことと同じです。買ったときも負けたときも1万円で利確ないしは損切した場合、18勝2敗が実質16万円になるからです。

逆算してみましょう。
まず、上の例と同じくΔUSDJPY=1(USDJPYが1円の変動)だけを勝負することにします。
もし勝率が90%しか(!)ないのに、年間20万円の収益(税引後16万円)を得ようとすれば、
  90%=x/(x+y)
  20万円=xーy
  但し、xは1万円の利確回数、yは1万円の損切回数、且つ、x>20
です。
この連立方程式の解は、x=22.5、y=2.5、です。数字を丸めて22勝2敗で勝率90%です。
この勝率が90%でなく、75%・60%へと下がるとどうなるでしょうか。

勝率  x(利確) y(損切)
 90   22     2
 75   30    10
 60   60    40

となります。

見てください。
勝率60%だと、ΔUSDJPY=1(一方向に100pips動く)の機会を年間100回捉えて、そのとき60勝しなければいけません。そんなことをしたら初心者は負けます。
USDJPYが一方向に100pips動くことは、毎日起きていません。2018年はもっと小さいようですが、過去3年間ぐらいの平均で言えば、5日に1回程度(週に0〜2回ぐらい)でしょうか。ならば、USDJPY1枚の取引で、勝率60%ならば、1年で20万円は稼げない、というのが自然な解釈です。

それにきっとチャートを見ていないときに限って、余計なことを言う奴や余計なものを撃つ奴が現れます。そんなとき=短時間でUSDJPYが1円-2円動くときには、逆指値で損切注文を入れておいても、逆指値注文なんてすり抜けてしまうことだって多いのです。毎回1枚の取引で年間20万円を稼ごうとすれば、初心者や余裕資金が取引口座に少ない人は、こんなやり方では負けてしまいます。
目標が間違っているのです。取引口座に100万円預けていなくて、利確・損切が100pipsというのは、分が悪い勝負をしているのです。

次に、条件をもっと緩和してみましょう。毎回の利確・損切を1円でなく、0.1円と心変わりすれば良いのです。このとき、毎回1枚の取引で、勝率毎の年間20万円確保を狙うとどうなるでしょう。
先に予備計算しているので、この表は簡単に作れます。

勝率  x(利確) y(損切)
 90   220    20
 75   300   100
 60   600   400

さて、ここで問題は取引時間です。
勝率60%の実力しかない人が、USDJPYが一方向に1円動くと思ったときに、100pips(1円分)利確か損切するのに要する時間と、同じ勝率でも、USDJPYが一方向に0.1円動くと思ったときに、10pips(0.1円分)利確か損切するのに要する時間とは、どちらが長いでしょう。
圧倒的に、一方向に10pips動きそうなときに、1000回取引する方がポジション保有時間が短くなるはずです。だって、一方向に1円動くことは数日に1回しか起きなくても(あるいは数日かけて1回しか起きなくても)、一方向に0.1円動くことは1日に何回も起きています。

こうして考えてみれば、毎回1枚の取引というのを縛りにしたとき、年間20万を稼ぐためにどの程度のUSDJPYの動きを狙うことが適切かが見えてきますよね。
だいたいUSDJPYは10pips弱、EURJPYは10pips強、GBPJPYとAUDJPYは15pipsというのが、感覚的な数字です。


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我慢強くなったり運を鍛えることをセンスを磨くと称して、まだ相場取引の基本に疎い人をいつまでも下手なままに置いておこうという助言ほど、目にして不愉快なものはありません。
そんなくっだらないことより、ざっくり直近数日の1日あたりの値動きの1/10ぐらいを狙って方向を当てる研究しないと、上手に取引できるようになりませんよ、と言った方がよっぽどタメになるはずです。だいたい、運や勘の確率的再現性は、いずれ50%に収束してしまうのです。

手持ち資金を踏まえると、毎回0.1枚しか取引できなくても良いのです(5〜10万円ぐらいの場合)。きちんと勝てるようになる努力を続けましょう。ひとつずつ上達のステップをクリアしていきましょう。

そうすれば、いずれ毎年納税して実質勝率を10%も下げるぐらいの納税スプレッドがあっても、そんなことを考えるぐらいなら、上達しない期間が長引くことの方がよっぽど高い実質スプレッドを払っていることに気づくはずです。
以上



2018年02月18日

来週はどうなるのだろう



現在の何だかよくわからない相場も、次週FOMC議事録公表で「市場予想通り3月利上げ確実」と思わせる内容や「2018年は3回の利上げ」予定だったのに、それが「4回に増えそうだ」という内容ならば、またまた米債金利が急騰する可能性があります。
そんなことになれば、先日の米株価急落が再現するかも知れません。
米国経済指標は、FOMC議事録公表の4時間前(22日)に 中古住宅販売件数 が発表されますが、中古住宅が売れても売れなくても、そんなことはUSDJPYにあまり関係ないでしょう。

英国経済指標は、21日に1月集計分 雇用統計 、22日に10-12月期GDP改定値が発表されます。GDP改定値の詳細分析は、明日・明後日には間に合わせますが、どうせGDP改定値は市場予想が速報値のままの値となるのです。市場予想をアテに出来ない以上、分析の主眼は、?@ 先に形成されたローソク足がその後形成されるローソク足の方向を示唆するか否かと、?A 指標発表後に追撃・逆張りしやすい指標か否か、ということになります。

ともあれ来週は、米国FOMC議事録・英国雇用統計・英国GDP改定値ぐらいしか、指標の影響が見込めない週です。 何が起きるかわからないとき は、不用意にポジションを取らないことが大切です。
日常的にはトレンドフォローが主流であることからわかるように、投資は本来、勝ち馬にうまく乗ることこそ、アマチュアの基本戦略でなければいけません。
こんな市場が荒れてるとき・プロの予想解説がアテにできないときに、アマチュアの私が次がどうなるか当てても自慢になりません。そんな予想は、次に同じようなことが起きたときに外れるのです。同じパターンにおける的中率が定量的に見込めないことは、上達が把握できない取引です。
以上




2017年12月23日

予習が間に合わない!

以前からお読み頂いている方は、そんなひどいことを言わないでしょうけど、大きく動く指標でも、なかなか年間利確pipsは大きくできません。でも新たにお読みいただく方にアピールできることは、このブログで取り上げている分析とシナリオは、指標発表の1〜数日前に投稿し、ほぼシナリオ通りの取引を1年を通して行って勝てていることです。

ただ、残念なことに、ポジションを取るタイミングや条件は示せても、利確・損切のタイミングは事前に示せていません。
でも、これは仕方ありません。過去の反応程度がわかっていても、それは目安であって毎回の取引が目安からどれだけばらついた反応をするのかはわからないからです。当てるのは方向といつ勝負すべきかだけです。


さて、何となくテクニカル分析よりもファンダメンタル分析の方が、指標発表前後の取引に限っては、結果(反応)に因果関係があるだけ事前分析が有効なのだと思います。テクニカル分析を下に見る訳ではないものの、指標発表前後に限っては、テクニカル分析の予告性(とでもいうべきか)は、ほとんどアテにできません。当然、ファンダメンタル分析だからと言って、定量的根拠のない定性的解釈なんて、短期取引に限ってほとんど意味を持ちません。

いわゆるファンダメンタル分析は、政策や金利や物価や景気を大きく捉えて、長期的な動向を探るものばかりです。よって、テクニカル分析のように次のローソク足が陽線か陰線かの分析に向かないと思われています。
けれども、テクニカル分析だって週足での移動平均線を取り上げて、1分足の動きを論じる人なんて居ません。成長率や景況指数が上がったり失業率が下がったりすれば、その国の通貨が買われやすくなる傾向は、ファンダメンタル分析に基づいています。

それにも関わらず、短期取引にファンダメンタル分析があまり使えないと断じられていたことは、テクニカル指標のような定量的な分析手法が入門書に記されていないことが原因でしょう。
ここを誤解している文系の方は多いと感じるのが、そもそも真理(分析手法の汎用性)というのは的中率100%のことではありません。それは、経済に限らず科学・工学でも同じです。
せいぜい70%程度の期待的中率であっても、その70%に達する傾向・根拠を見つけ出すことが大事です。最終的に70%でも、その70%の再現性が得られれば、それは分析手法として成り立ちます。これを確率的再現性の活用と言います。
初心者やアマチュアのFX取引に必要なスキルは、この確率的再現性を見出す分析力です。


90%とか99%などというほぼ必勝法と言える根拠など、もともと初心者やアマチュアはアテにすべきではないのです。
なぜなら、もしもそんな根拠が存在し、それを我々初心者やアマチュアが見つけ出せるなら、投資はもっと誰でも簡単に勝てるようになるはずです。でも、アマチュアの投資は勝てる人より負ける人の方が多いのです。
もしもそんな根拠が存在しても、それが3年に1度の機会しか適用できないなら、初心者やアマチュアがその機会を捉えることができません。使えないほど高度なテクニックは、プロの華麗な技を鑑賞するのに留めた方が良いでしょう。ポジション長持ちに繋がる方法論は大けがの元です。
存在の根拠にせよ、存在しても有用性に欠ける分析法など、意味がないのです。必要とされているのは、もっとお手軽で真面目なだけで実現できる日常業務のような分析法でなければいけません。
もし考察すべき点があるなら、90%は無意味でも、70%を75%や80%までなら引き上げたときの方が、利確pips?取引回数が稼げるのではないかという改善の問題です。

ここまで書いておいて感触の話をするのは気が引けるものの、以前、取引の根拠を75%にしていたら、取引の機会は週2・3回しかありませんでした。それを70%に下げたら、今度は分析記事を書くのが追い付かなくなるほど、取引機会が増えました。
よって、取引する上でベストな期待的中率がいくらかはわからないものの、期待的中率70〜75%の間のどこかに線引きしないと、米英欧豪の4国の主要指標発表に分析がとても間に合わないことは確かです。
以上


2017年12月19日

信用できない!

高い確率や低い確率というのは、高い/低いという言葉を決めておかないと、人によって解釈が異なります。このブログでは70%以上の確率を「高い」と言って、それ未満の確率を「低い」と言っています。
でも、本稿はそんな話じゃありません。


最近の分析記事で多用している下右図は、直後1分足(x)と直後11分足の値幅(y)の関係を表しています。この図の場合、回帰式の係数が1.1050なので、平均的には反応を伸ばしやすい指標だと言えるでしょう。
ざっくり言えば、ここでの「平均的」とは、回帰線(赤線)が各点分布の中心を通っている、というだけのことです。その式のx(直後1分足)の係数が1.1050ということは、y(直後11分足)が平均的に10.5%長くなるということです。

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正確には面倒くさい話だから気にしなくても構いません。
それでも、どうしても気になると言うのなら、この式は「線から各点までのy軸に平行な距離の二乗値の総和の平方根が線の上下で0になるように求めています。やっぱり、何を言っているかなんて気にしても仕方ありません。

映画『マトリックス』の3作目で、人類を救おうとしている主人公に、彼を送り出す政治家がこう言います。「この機械がどうなっているかなんてちっともわからない。でも、この機械が何のために動いているかならわかる」
うんうん、と思います。


だから理解しておくべきことは、この式の厳密な意味でなく、もっとざっくりとした正確な意味です。
この式は「平均的な反応の伸び率を表し」ており、線の上下のどちらに多くの点があるかを表していません。直後1分足が陽線(横軸の0より右)で線より上に点があれば直後11分足は反応を伸ばしていますが、線より下ならだいたい直後11分足は直後1分足の値幅を削るか反転しています。直後1分足が陰線(横軸の0より左)で線より下に点があれば直後11分足は反応を伸ばしていますが、線より上ならだいたい直後11分足は直後1分足の値幅を削るか反転しています。

だからこの式(線)は各点の中心を通っているものの、線の上下にある点の個数が等しいとは限りません。陽線であれ陰線であれ、直後1分足よりも直後11分足が反応を伸ばした否かは下図で数えています。

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この図は、直後1分足よりも直後11分足が反応を伸ばしたことと、直後1分足の値幅を直後11分足が削ったことと、直後1分足と直後11分足とが反転したことと、3通りの確率を求めています。


では、ふたつの図で、どちらをアテにした方が稼げるのでしょうか。
復習すると、線と点で表した平均的にどのぐらい反応を伸ばしているかという図と、直後1分足と直後11分足の反応が伸びたか縮んだか反転したかの3通りに単純化した図と、どちらを参考にした方が稼げるのでしょうか。
そんなこと、誰にもわかるはずありません。

実際の取引では、指標発表の0.001秒前にポジションを取得し、指標発表の1分後ちょうどや11分後ちょうどにポジションを解消している訳じゃありません。いくらきちんと確率を求めても、そんな取引に徹することなんて、とてもできません。

アテにしてない癖に信用している、というのなら、自分の娘と同じです。でも、アテにしている癖に信用していない、というのは職場の部下のようです。それでも、職場は色んな関係次第で高い生産性を発揮したりします。やっぱり客観性というのは他人の関係でなければ生まれないのですね。

今年は自分のブログを始めて忙しかったけれど、来年はヨソのブログを参考にしてもっと勉強します。
以上

2017年10月08日

レバレッジ規制なんて関係ない

先週、金融庁が来年からFXのレバレッジを現在の25倍から10倍に下げる規制を行う旨、報道がありました。でも大丈夫です。レバレッジが下がっても、基本通りに投資資金の何倍も準備資金(預託金)を用意していた人にとっては何も変わりません。
この規制強化は、準備資金の一部で取引するということが守れない人を保護しているのです。でもどうせ、そういう人は、これまでだって準備資金いっぱいに投資を繰り返して長続きしなかったのだから、きっと何も変わりません。


いま仮に、USDJPY1枚の買ポジションを100円で取得し101円で解消した場合を考えてみましょう。
このとき、レバレッジが25倍だろうが10倍だろうが、1万円の利益です。1円の変動で1枚当たり1万円の損益だということに変わりありません。

これまでと変わる点は、ポジション1枚当たりの投資資金です。
USDJPY=100円のとき、レバレッジ25倍なら1ドル100円で買うべきところが4円で買えます。それがレバレッジ10倍に下がると、1ドルを10円で買うことになります。投資資金は、USDJPY1枚当たり4万円必要だったものが、10万円必要になります。


さてここで、この投資資金は実際の売買に必要な資金です。がしかし、FXでは投資資金の何倍かの資金を用意して取引を行います。多くの解説書では20倍、このブログでは短時間取引に徹しているため10倍を推奨しています。この20倍・10倍の資金のことを準備資金(=預託金)と呼ぶことにしましょう。新たなレバレッジ規制が始まったら、この25倍・10倍をそれぞれ10倍・4倍と読み替えれば良いだけです。

まず、これまでのレバレッジ25倍で、USDJPY=100のとき1枚取得し、USDJPY=101のときそれを解消したとします。取引では投資資金で4万円で1万円の収益が得られるので、1回の取引での収益率は25%でした。このとき準備資金は、投資資金の10倍を用意していたなら40万円が必要でした。1回の取引で得られた1万円は、準備資金40万円にとって2.5%の収益率となります。

一方、新たな規制でレバレッジが10倍になったとします。そしてこれまでと同様に、USDJPY=100のとき1枚取得し、USDJPY=101のときそれを解消したとします。この取引では投資資金で10万円で1万円の収益が得られるので、1回の取引での収益率は10%に減ってしまいます。
がしかし、準備資金は投資資金の4倍しか用意しなくて済むならば、リバレッジ25倍のときと同じ40万円が準備資金として必要です。1回の取引で得られた1万円は、準備資金40万円にとって2.5%の収益率です。
これは、レバレッジ25倍のときと同じです。

新たなレバレッジ規制が始まったら、これまでの準備資金を1回の投資資金の25倍・10倍にしていたのを、それぞれ10倍・4倍へと読み替えれば良いのです。これで、レバレッジ25倍のときと10倍のときと、危険率は同じになります。


だから、今回のレバレッジ規制強化は、基本を守って普通に取引していた人にとって関係ありません。

それに、準備資金>投資資金(このブログでは10倍)、の関係が守れない人は、どうせ1年を通して見れば勝てなかったのです。だから、この規制は準備資金の全てを毎回の取引につぎ込むカモが減るだけで、そんなのこれまでと同じです。

新たなレバレッジ規制で1回当たりの投資毎の収益率が減ることなんて関係ありません。もともと、準備資金そのものがFXに拘束された資金です。その資金の危険率を現在と同じに保つには、準備資金と投資資金の比率をレバレッジに応じて変えれば良いだけです。


FXは「少ない資金で大きな利益が得られる」という言葉に誤解があるのです。少ない資金で大きな利益が得られる点に間違いはないものの、レバレッジのある取引の方法論を知らずに「少ない資金を一挙に無くす」人が多いことも事実です。

レバレッジのある投資は、やり方次第で預金やほとんどの投資信託よりも年間収益率を高くできます。でもそれは、多くの投資信託で会社や投資家がともにギリギリの利益を得られる読みを、専門家に任せずに自分で行うことによって、専門家が所属する信託会社の取り分を自分の分にすることで得られている、と考えた方が良いのです。
専門家のように勉強しなければ利益そのものが得られません。少ない資金で一攫千金を狙えば、その分だけリスクも極端に高くなってしまいます。

最初に用意しなければいけない準備資金を引き上げることで、今よりも新たな参加者に慎重な人が増えると良いですね。慎重でない人はFX会社にとってカモだったかも知れないものの、取引を楽しんでいた我々にとってはカモでも何でもなく関係ない人たちです。
よく誤解している人が居ますが、誰かが負けたらこっちが勝てる訳じゃありません。損益は大きく動くときに大きくなります。大きく反応するときに、大きな資金が動いているのです。相場が動かないときに小さな資金を全て丁半博奕に賭けてしまうような連中は、我々と関係ないのです。

そして、大きく相場が反応しているときは、我々アマチュアが理解しやすい原因があって大きく反応しがちです。そのとき、基本に忠実なやり方で微益であっても積み重ねて、1回の取引で1年間の定期預金の利息ぐらいを稼ぎ、その利息を実際の1年間で10年分・20年分を稼ぐのです。

「少ない資金で大きな利益が得られる」と理解するよりも「基本に徹して忠実ならば、レバレッジがある方が準備資金が少なくて済む」と理解しておく方が正しいでしょう。レバレッジが何倍かは、資金が少なすぎる場合を除いて、FXで稼ぐための繰り返し作業にとってあまり関係ないのです。
以上



2017年09月24日

今朝の読売新聞記事について

今朝の読売新聞で「今月14日以降、国内FX会社がサイバー攻撃を受けている」と報道されていました。ログインしづらかったり、サイト閲覧や取引に障害が出ている、と報道されています。

複数の会社が攻撃を受けているらしいものの、企業側の対策も以前に比べ進んでいるそうです。ただ、こうした攻撃を受けたFX会社が、利用者に注意喚起していたか否かは報道されていません。また、当会で利用しているFX会社からは、攻撃の有無も被害がなかったのかも情報が来ていません。

きっと、ほとんどのFX会社は、まだ記憶に新しい国内ビットコイン会社の資産詐取破綻もあって、十分な対策を講じているでしょう。がしかし、上手の手から水が漏れる例えもあります。悪い奴らがコンピュータ犯罪で極めて優秀だということもあり得るのです。

自己防衛は意識しておきましょう。もしも大きなリスクに乗って取引しているときに、ログインできなかったら致命的です。
暫くは、いつもに増してポジション保有時間をむやみに長くしたりせず、いざというときの逆指値注文はしっかりしておいた方が良いかも知れません。
以上







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