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2013年12月22日

ロナウジーニョは一発レッドで退場、優勝はバイエルン



最終日を迎えたクラブワールドカップ2013モロッコ、この日は3位決定戦と決勝戦が行われた。

3位決定戦は、アジア王者、中国の広州恒大と南米王者、ブラジルのアトレチコ・ミネイロの対戦。 アトレチコは準決勝で、開催国王者ラジャ・カサブランカに敗れ、3位決定戦に回ってきた。サッカー王国ブラジルの威信にかけて、ここで勝たなければ、ブラジルには帰れない。

この試合の注目は、広州恒大のエウケソン、ムリキ、コンカの南米トリオが南米王者を相手にどこまでできるのか。2004年、2005年FIFA世界最優秀選手の ロナウジーニョ がどんな技を見せてくれるのか。そして、広州恒大の リッピ監督 の采配にも注目だ。リッピ監督は、2013年中国リーグ優勝、中国のカップ戦優勝、アジアチャンピオンズリーグ優勝。過去には、イタリアセリエAでユベントスを率いて5回優勝、ドイツワールドカップでイタリアを優勝に導くなど輝かしい成績を持つ名将中の名将だ。

前半試合開始2分、いきなり アトレチコが先制 した。元ブラジル代表のジエゴ・タルデリがクロスにうまく合わせた。クラブワールドカップ史上、最速のゴールとなった。

9分、広州は、南米トリオの1人ムリキが決めて、 1−1の同点

15分、PKのチャンスを獲得した広州は、コンカが落ち着いて決めて 2−0と逆転 した。

アトレチコのロナウジーニョは怪我でしばらく離脱していた影響か、結構パスミスが出た。

前半アディショナルタイム、直接フリーキックのチャンスを得たアトレチコ。蹴るのはもちろん ロナウジーニョ 。見事に決めて 2−2の同点 に。さすがは世界のスーパースターだ。ラジャ・カサブランカ戦に続いて2試合連続の直接フリーキックでのゴールだった。

後半は、アトレチコの猛攻が続いた。ロナウジーニョは時折トリッキーなパスやトラップを見せて、会場を沸かせた。

ところが後半40分、広州の選手からファウルを受けた ロナウジーニョ は、その相手を蹴ってしまった。報復行為ということでレッドカードが出され、 退場処分 となってしまった。後味の悪さが残った。

これでアトレチコは10人となった。後半アディショナルタイム、広州が点を取るために前がかりになっていたところ、カウンターで抜け出したルアンがキーパーと1対1となり、これを落ち着いて決め、 土壇場で決勝点 を挙げた。さすがは南米のチーム、1人退場となり不利な状況でも駆け引きのうまさで勝利をつかんだ。

この結果、 3位は南米王者アトレチコ・ミネイロ。4位は、アジア王者広州恒大 となった。

続いて行われた 決勝は、開催国王者として初の決勝に進出したモロッコのラジャ・カサブランカとヨーロッパ王者のバイエルンの対戦。

ラジャはこの大会4試合目となるが、スターティングメンバーを1人も変えることなく決勝に臨んできた。一方のバイエルンは、マンジュキッチ、ゲッツェを先発から外してきた。

試合前に、 モロッコの国王 とFIFAのプラッター会長が両チームの選手たち1人1人を激励した。スタンドには数々のサッカー界の著名人の姿があった。現在はバイエルンの社長を勤めている、かつてのスーパースター、 ルンメニゲ の姿もあった。久しぶりに見て懐かしかった。

前半立ち上がり、ラジャの選手たちは緊張していたのか、これまでのようなのびのびしたプレーが見られなかった。

7分、 バイエルン は、コーナーキックからセンターバックのダンテがボールを止め半回転してシュートを打ち 先制 ゴールを決めた。ディフェンダーとは思えない、まるでセンターフォワードのような俊敏な動きだった。

その後もボール支配は、圧倒的にバイエルンが上回った。前バルセロナ監督のグアルディオーラの戦術が見事に浸透している。

22分、 チアゴのゴール が決まり 2−0 となった。冷静にゴールの隅を狙いすまして蹴った。

ラジャは、なかなかボールを奪うことができなかった。やはりバイエルンは強かった。前半は2−0のまま終了した。

後半立ち上がり、ラジャの選手たちの動きがよくなり、パスがつながるようになり、チャンスも作れるようになった。ようやく、本来のラジャらしさが出てくるようになった。

何度かビッグチャンスもあったが、惜しくも決めることはできなかった。ラジャのキャプテン、メトワリがボールを持つとチャンスが訪れる。やはりこの選手は、モロッコのマラドーナと言われるだけあって凄い。

30分、バイエルンはマンジュキッチを投入、35分にはゲッツェを投入した。

試合は 2−0 のまま終了、 バイエルンの優勝 が決定した。やはり格が違う。これで名実ともに世界ナンバー1となった。この大会の MVPは、すでにヨーロッパ最優秀選手に選ばれているバイエルンのリベリー に決まった。

世界のサッカー勢力図は、イタリア、フランス、イングランド、スペインから、 ドイツの時代 に入ったか?これまでにもベッケンバウアー、ルンメニゲ、マテウス、カーンらのスーパースターと共に時代をつくってきたドイツ。

これからは、エジル、ゲッツェ、ラームらを中心に新時代を築く。真価が問われるのは、来年の ブラジルワールドカップ だ。

一方、この大会で旋風を巻き起こし、世界を驚かせたモロッコのラジャ・カサブランカ。この大会がモロッコで行われていなければ、この素晴らしいチームとそのサポーターたち、そしてメトワリという素晴らしい才能を知ることができなかったかもしれない。

この大会をここまで盛り上げたのは、開催国王者のラジャ・カサブランカの活躍と、チームを支えたサポータたちだ。



posted by 荒川太郎 at 17:17| スポーツ
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