孫子の兵法に
「彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうからず」
というのがあります。
「敵の状況と自らの状況をきちんと把握していれば、
必ず勝てる。」という意味です。
敵と言っていますが、必ずしも敵ではなくとも、対するものは何にでもあてはめることができます。
これは、客観的な状況の判断の大切さを言っています。 対する者の状況もさることながら自分のことについてもなかなか客観的に見ることは難しいものです。
1級建築施工管理技士 実地試験について
あてはめると、
試験は何のために行われ、
どういう知識が求められ、
現在の傾向はどうであるか?
を知ることが対するものを知ること。
もう一方は、自らの実力について、
学科試験をくり抜けてきて
知識はある程度蓄えつつあると思いますが、
それらの知識を活用、臨機に応用し、
まとめる文書力が求めらる部分もありますので、
自らのその能力のレベルはどうであるか?
また、合格水準に達するためには
どういうトレーニングをする必要がかるのか?
その最短の道のりはどれか?
などなどです。
それらを研究、鍛錬するのが、今の機会ですが、
まずは、実地試験について考察したいと思います。
平成30年度は、一級建築士の設計製図と
1級建築施工管理技士 実地試験とが
いずれも 10月14日(日)に実施されるので、
同時受験する方を対象に
1級建築施工管理技士 実地試験(臨時)が
11月11日(日)に予定されています。
後日の日に受験される方は、
こういうケースでの試験内容の違いの傾向も
研究しておく必要があると思いますが
とりあえずは、近々の傾向から
1級建築施工管理技士 実地試験の
おおよその概略を下記に示します。
★試験内容★
時間:13:00〜16:00 (3時間)
問題1. 施工経験記述 ※ 2問出題
設問1 経験した工事一つを取上げ、
その工事に対して設問に答える。
設問2 これまでの経験上で答える問題
昨年は品質を確保した上での合理化及び
建設資材廃棄物の発生抑制でしたので、
ヤマをかけることもできますが、
とりあえずは、まんべんなく
問題2. 施工計画
仮設の施工管理の留意点、
または施工計画時の安全対策 3問題
昨年は、
つり足場、起伏式タワークレーン、仮設ゴンドラ
参考まで
問題3 躯体工事
※ 語句訂正問題、または施工上の留意事項
8つの問題それぞれの文章中に
3カ所アンダーラインが記されており、
不適切な語句、または数値一つを番号で回答し、
訂正をする問題8問
昨年は4問で、各問、
施工管理上の確認方法、留意事項などの記述
2問ずつ計8問
問題4. 仕上工事
※ 語句訂正問題、または施工上の留意事項
留意事項をそれぞれ2つ記述する問題4問
昨年は仕上工事が
8問アンダーライン正誤選択正解記述タイプ
問題5. バーチャート問題(工程表)
鉄筋コンクリート造、鉄骨造の中規模程度の建築物の
新築工事のバーチャート工程表が示され、
読み取り等の問題3問
昨年は
鉄筋コンクリート造地下1階、地上6階
延べ面積 3,200平米
問題6 法規 ※ 3問出題
3つの法文それぞれの文章中の一部の空欄を、
法文通りの語句や数値で穴埋めする問題
昨年は
「 建設業法」「建築基準法施工令」「 労働安全衛生法」
より
以上の6問が試験出題内容です。
ベースはこれらの6問ですが、
それぞれを紐解いて、
細かく研究していく必要があります。
まずは、過去の問題を解いて
感覚をつかみましょう。
おすすめの問題集は2冊あります。
日建、もしくは彰国社のものです。
1級建築施工管理技士
実地試験問題解説集
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平成30年度版
1級建築施工管理技士[実地]
徹底攻略! 記述添削と要点解説
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