「どうしたら こんな風に描けるんだろう?」
絵本に描かれた子どもたちは、確かな輪郭で
淡く滲んでいた。
「子どもたちは、神様がくれた贈り物ですよ。」
『ちひろさんの絵本』から、そんなメッセージが
聞こえてくる。
ちひろさんの絵本と出会ったのは、私が20歳を
過ぎた頃で、ちひろさんが亡くなってすでに5年の
月日が経ってからでした。
癌のため、まだ55歳という若さで...
あとがきに記されていたちひろさんの人生は、
優しく純粋な絵本
とは対象的に、辛く厳し過ぎました。
青春のなかを戦争に生きた波乱の日々。癌との闘い。
「戦争は絶対に反対する。」の思想から、
反ベトナム戦争を願い、絵本を出版。
『戦火のなかの子どもたち』
「まだ、死ねない。もっと描きたい。」が、
最期のことばだったそうです。
追伸
「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜」
全国順次ロードショー!
上映されています。
※青森上映は11/17〜です。
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