2017年07月28日
日曜新潟〜第17回アイビスSD(G?V)
おそらく圧倒的に、人気になるのが昨年のこのレース2着のネロ(父ヨハネスブルグ)で、別定の58kgながら、これはもう実績から仕方がない斤量。実際新潟千直戦はこれまで5戦して2勝2着3回のほぼパーフェクトの成績。
おそらく乗り役からみてもかなり難しいコースであるはずの新潟千直戦だが、ネロの戸崎騎手は得意としているコースで、今週末は降水確率が高まっている新潟地方ではあるけれど、ネロの重馬場実績を見る限りこれもむしろ得意。
57kgで重賞を勝っているくらいだから、58kgでも得意コースでこの相手ならまず凡走は考えられない。残念だけれども。ただ、ネロ以外は比較的似通った力関係だけに、連軸はネロでも穴っぽい組が台頭して1〜2頭ネロを負かしてくれるだけで、3連単なら十分高配当が期待できる。
それに、ネロはデビュー以来ほとんど休みなく使われてきて、今回ははじめての長欠明けで、しかも初の58?sは不利だろう。とすると、前走の新潟千直戦を54秒3で走破した、ネロと実質2?s差の5歳牝馬フィドゥーシア(父メダグリアドーロ)は差のない競馬になる。
この2頭があまりにも強力だから、ほかにつけ入る隙がはたしてあるのかどうか、正直難しい気もする。しかし、今年は久々に平穏だったが、たとえば天皇賞春がなぜあんなに波乱の連続なのかをちょっと考えてみると、まあ直接の原因は毎年異なるかもしれないが、おそらく、「特殊な条件の競馬」だからだろう。
アイビスサマーダッシュも、天皇賞とは対極に位置するレースではあるけれど、特殊性だけ挙げればステイヤーズS、ダイヤモンドS、天皇賞春に次ぐ特殊なレースといってもいいだろう。
アイビスSDはそんなに毎年荒れているわけではないじゃないか!の反論はもちろんあると思う。しかし今年は台風が接近してやや荒天が予測される。ほんのわずかなファクターがとてつもない波乱を呼び込む可能性は、穴屋なら捨ててはいけない。雨の恩恵があるとするならば・・・6歳牝馬のキープレイヤー(父メイショウボーラー)に期待する。
このレースは牝馬が強いことで知られるが、そこにはいくつか理由があって、その1つが「時期」、これはおそらく周知の事実。もう1つは「牝馬というだけで無条件に2?sもらえる」という条件。そんなのどのレースでも同じではないかの反論はもちろんある。
しかしこのレースで、出走数では劣る牝馬が圧倒的に強い理由は何かというと、距離の特殊性と相関的に斤量面の優位性が作用しているような気がしてならない。要するに、ほかのレースでは牡牝の斤量差2?sが適正であっても、こういうスピード競馬では、ほかのレースよりも斤量の影響が性差以上に大きいのではないか・・・の憶測が成り立つ。
ではなぜ人気のフィドゥーシアではなくキープレイヤーなのかといわれると、今度は「雨」のファクターが考えられる。ここまですべてダートのキープレイヤーの父メイショウボーラー(その父ダイキシャトル)は快速馬(特にダートで)だったが、タイキシャトルといえばカーリアン系の代表格で、おそらく道悪巧者はカーリアンを経由したニジンスキー由来だった気がする。
新潟千直というと決まって思い出すのが、重のアイビスSDであの衝撃的な走りを見せた牝馬のサンアディユ(すでに死亡)で、実はアイビスSDまではキープレイヤーと同じく芝の経験がまったくなかった。そのサンアディユもカーリアン系だったことは、おそらく重巧者という意味では無関係ではない。なかばこじつけではあるが、偶然で片づけてしまうのはもったいないくらいの好条件に思えるキープレイヤーに一票を投じたい。
斤量の理屈がまかりとおるなら、53?sで出走できる3歳馬の台頭があっても驚けない。このコース得意の内田騎手に乗り替わるレヴァンテライオン(父パイオニアオブザナイル)も狙える。
このコース3勝の5歳牝馬アースエンジェル(父キンシャサノキセキ)、このところ腕を上げてきた大野騎手に乗り替わるレッドラウダ(父ダイワメジャー)、51?sなら少し買ってみたい3歳牝馬レジーナフォルテ(父アルデバラン?U)、実績十分のラインスピリット(父スウェプトオーヴァーボード)、大外は意外と良くないがほかのレースよりはマシなだけにアクティブミノル(父スタチューオブリバティ)あたりまでは押さえたい。
今年は懐かしい名牝サンアディユの姿を重ねながら、キープレイヤーを応援したい。
◎ キープレイヤー
○ レヴァンテライオン
▲ フィドゥーシア
△ アースエンジェル、ネロ、レッドラウダ、レジーナフォルテ、アクティブミノル
おそらく乗り役からみてもかなり難しいコースであるはずの新潟千直戦だが、ネロの戸崎騎手は得意としているコースで、今週末は降水確率が高まっている新潟地方ではあるけれど、ネロの重馬場実績を見る限りこれもむしろ得意。
57kgで重賞を勝っているくらいだから、58kgでも得意コースでこの相手ならまず凡走は考えられない。残念だけれども。ただ、ネロ以外は比較的似通った力関係だけに、連軸はネロでも穴っぽい組が台頭して1〜2頭ネロを負かしてくれるだけで、3連単なら十分高配当が期待できる。
それに、ネロはデビュー以来ほとんど休みなく使われてきて、今回ははじめての長欠明けで、しかも初の58?sは不利だろう。とすると、前走の新潟千直戦を54秒3で走破した、ネロと実質2?s差の5歳牝馬フィドゥーシア(父メダグリアドーロ)は差のない競馬になる。
この2頭があまりにも強力だから、ほかにつけ入る隙がはたしてあるのかどうか、正直難しい気もする。しかし、今年は久々に平穏だったが、たとえば天皇賞春がなぜあんなに波乱の連続なのかをちょっと考えてみると、まあ直接の原因は毎年異なるかもしれないが、おそらく、「特殊な条件の競馬」だからだろう。
アイビスサマーダッシュも、天皇賞とは対極に位置するレースではあるけれど、特殊性だけ挙げればステイヤーズS、ダイヤモンドS、天皇賞春に次ぐ特殊なレースといってもいいだろう。
アイビスSDはそんなに毎年荒れているわけではないじゃないか!の反論はもちろんあると思う。しかし今年は台風が接近してやや荒天が予測される。ほんのわずかなファクターがとてつもない波乱を呼び込む可能性は、穴屋なら捨ててはいけない。雨の恩恵があるとするならば・・・6歳牝馬のキープレイヤー(父メイショウボーラー)に期待する。
このレースは牝馬が強いことで知られるが、そこにはいくつか理由があって、その1つが「時期」、これはおそらく周知の事実。もう1つは「牝馬というだけで無条件に2?sもらえる」という条件。そんなのどのレースでも同じではないかの反論はもちろんある。
しかしこのレースで、出走数では劣る牝馬が圧倒的に強い理由は何かというと、距離の特殊性と相関的に斤量面の優位性が作用しているような気がしてならない。要するに、ほかのレースでは牡牝の斤量差2?sが適正であっても、こういうスピード競馬では、ほかのレースよりも斤量の影響が性差以上に大きいのではないか・・・の憶測が成り立つ。
ではなぜ人気のフィドゥーシアではなくキープレイヤーなのかといわれると、今度は「雨」のファクターが考えられる。ここまですべてダートのキープレイヤーの父メイショウボーラー(その父ダイキシャトル)は快速馬(特にダートで)だったが、タイキシャトルといえばカーリアン系の代表格で、おそらく道悪巧者はカーリアンを経由したニジンスキー由来だった気がする。
新潟千直というと決まって思い出すのが、重のアイビスSDであの衝撃的な走りを見せた牝馬のサンアディユ(すでに死亡)で、実はアイビスSDまではキープレイヤーと同じく芝の経験がまったくなかった。そのサンアディユもカーリアン系だったことは、おそらく重巧者という意味では無関係ではない。なかばこじつけではあるが、偶然で片づけてしまうのはもったいないくらいの好条件に思えるキープレイヤーに一票を投じたい。
斤量の理屈がまかりとおるなら、53?sで出走できる3歳馬の台頭があっても驚けない。このコース得意の内田騎手に乗り替わるレヴァンテライオン(父パイオニアオブザナイル)も狙える。
このコース3勝の5歳牝馬アースエンジェル(父キンシャサノキセキ)、このところ腕を上げてきた大野騎手に乗り替わるレッドラウダ(父ダイワメジャー)、51?sなら少し買ってみたい3歳牝馬レジーナフォルテ(父アルデバラン?U)、実績十分のラインスピリット(父スウェプトオーヴァーボード)、大外は意外と良くないがほかのレースよりはマシなだけにアクティブミノル(父スタチューオブリバティ)あたりまでは押さえたい。
今年は懐かしい名牝サンアディユの姿を重ねながら、キープレイヤーを応援したい。
◎ キープレイヤー
○ レヴァンテライオン
▲ フィドゥーシア
△ アースエンジェル、ネロ、レッドラウダ、レジーナフォルテ、アクティブミノル