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2014年02月14日

アントゾナイト

アントゾナイト(Antozonite)は、放射性の蛍石の一種であり、1841年にバイエルン州Wölsendorfで発見され[1]、1962年に名づけられた[2]。かつてはStinkspat、Stinkfluss、Stinkstein、fetid fluorite等とも呼ばれた[3]。

Antozonite.jpg

Stinkspat hg.jpg

フッ素原子を含む多数の含有物を含み[4]、結晶が破壊された際にフッ素が放出される特徴がある。フッ素は空気中の酸素や水蒸気と反応してオゾンとフッ化水素を生じる。生じたオゾンの特徴的な匂いが、antozoneと呼ばれる仮説上の化合物と誤認されたことから、この名前が付いた。

2012年に、ミュンヘン工科大学等のチームによって、それまで自然界には存在しないとされていた単体のフッ素分子が含まれていることが確認された[5]。

出典[編集]

1.^ Some physical properties of naturally irradiated fluorite, American Mineralogist, Robert Berman, 1956; "The material has been given the name antozonite, after the supposed evanescent gas, antozone. Earlier names were Stinkstein and Stinkfluss (Hausmann, 1847)"
2.^ American Journal of Science, 1862
3.^ Carbonatites and alkalic rocks of the Arkansas River area, Fremont County, Colorado. 2. Fetid gas from carbonatite and related rocks, American Mineralogist, vol. 50, November–December 1965; E. Wm. Heinrich and Raymond J. Anderson
4.^ Study of the solid and gaseous inclusions in the fluorites from Wölsendorf (Bavaria, F.R. of Germany) and Margnac (Haute Vienne, France) by microprobe and mass spectrometry, by R. Vochten, E. Esmans and W. Vermeirsch, Chemical Geology, volume 20, 1977 doi:10.1016/0009-2541(77)90047-X
5.^ 自然界に単体フッ素=鉱物で確認、定説覆す−独大学 時事ドットコム 2012年7月6日
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