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2013年02月27日

戦争を知らない子供たち

70年代、戦争を知らない子供たちという詩がヒットしました。
「僕らの名前を覚えて欲しい。戦争を知らない子供たちさ」

そう、私は戦争を知らない子供たちの中の一人なんです。
戦争がないのが当たり前、平和であることが当たり前、そんな環境で生きています。

戦争を知らない子供たちが戦争について語るなんて
戦争経験者にとっては何ともおこがましいことです。

戦争を風化させてはいけない、そう思って叫んでも
戦争経験者はきっと、甘ったれた人間が何もわからずに何を寝ぼけたことを・・・と
憤慨するかも知れません。

戦争経験者たちはみんな次々に寿命が来て消えています。

ずっと前の記事で、父の戦争体験について語った記事があります。
父の背中には大きな銃痕があります。

「これどうしたの?」
「戦争の時に銃弾がかすった傷だ」

父は「麦と兵隊」が好きでいつも歌っていました。
家には東海林太郎の麦と兵隊というレコードがあって、私もよく聴いていました。
特に2番の歌詞が好きでした。

「戦友(とも)を背にして道なき道を行けば戦野は夜の雨
済まぬ、済まぬを背中に聞けば、馬鹿を言うなとまた進む兵の歩みの頼もしさ」

この情景が目に浮かぶようで、父と一緒に麦と兵隊をよく一緒に歌っていました。






父は銃弾の雨あられの中を、気が狂いそうになり、
いっそ銃弾に当たって死んでしまいたいと思って突っ走りました。

「行くなーーー!伏せろーー!伏せろーーー!!!!」
父の身を案じて叫んだ戦友の方が銃弾に当たって死んでしまいました。

自分の命を心配してくれた戦友の方が死んで、
死のうと思って突っ走った自分の方が生き延びてしまったことで
父は長い間、罪悪感が残ったそうです。

父が第二次大戦で送られたのは満州です。
十代の後半を満州で過ごしました。

今の十代の若者には信じられますか?
今でも世界には少年兵が次々と養成されているのです。
人を殺すことを教えられているのです。
彼らは家族でさえも受け入れることが出来ないほどに凶暴化しています。
もちろん彼らが好んで選んだ道ではありません。不幸な事に・・・

ここで昨日紹介した「防人の詩」
別の動画でもう一度紹介します。




さだまさしさんも戦争を知らない子供たちの一人でしょう。

これは二百三高地の挿入歌として用いられたもののようです。
私はこの映画も観ていません。
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posted by まゆみさん at 11:28| Comment(0) | 祖国
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