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2012年08月15日

麦と兵隊



「徐州、徐州と人馬は進む。徐州居よいか 住みよいか・・」
まゆみさんの父は、よくこの「麦と兵隊」という歌を歌っていました。

父が歌うのを聞いて、一緒に歌うようになりました。

1番から4番まで全部覚えました。

まゆみさんは2番の歌詞が好きでした。

「戦友(とも)を背にして道なき道を
往けば戦野は夜の雨
「済まぬ、済まぬ」を背中に聞けば
「馬鹿を言うな」とまた進む」
兵の歩みの頼もしさ。

負傷した戦友を背に負って進む兵士の姿が目に浮かぶようでした。

父は大正15年うまれ。
計算すると、終戦の年に二十歳を迎えています。

10代の後半を戦地で過ごしたのです。
召集令状が来て、満州に送られたそうです。

祖国を離れて戦地に送られた戦友たちは、
この「麦と兵隊」を歌って励ましあっていたんだなぁ・・と思いました。
令状を受けて初めて知り合い、お互いに命をかけて戦った戦友たちの絆は
家族の絆よりも深かったに違いありません。

父の背中には大きな傷がありました。
「お父さん、これどうしたの?」
「これは戦争の時に銃弾がかすった痕だ」

銃弾の雨嵐の中、恐ろしくて父は気が狂いそうになって
いっそ弾に当たって死んでしまいたいと思い、銃弾の中を突っ走って行ったそうです。

「F男ーー!!行くな!伏せろーー!!伏せろーー!!」と言われたが
父は突っ走って行きました。

「伏せろーー!!伏せろーー!!」と言った戦友のほうは父が振り返ると
弾に当たって死んでしまったそうです。

死のうとしていた自分の方が生き延びてしまった。
戦友の死を見たときに罪悪感が残ったそうです。

幼いまゆみさんは父が生き残ってくれてよかったと思いました。

戦争の記憶を持つ人たちは次々に寿命が来て、
当時のことを語る人間はどんどんいなくなってしまっています。


今日は終戦記念日。
祖国のために命をかけた多くの犠牲者たちのために黙祷をしましょう。
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posted by まゆみさん at 06:11| Comment(0) | 家族
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