エホバの証人時代に、仲間と一緒に訪問していました。
その人はエホバの証人が大好きで、エホバの証人の訪問をとっても楽しみにしている人でした。
30年以上も聖書を勉強しているのに自分はエホバの証人にはなれないからと言って、バプテスマ(洗礼)を受けないでただただ家にエホバの証人を招きたがるのです。
一度その人のお宅を訪ねると、「ねえねえ、ご飯も一緒に食べましょうよ。ねっ?」と言います。
「あの・・他にも行かなきゃならないところがあるんですが・・」と言うのですが
「せっかく来てくれたんだからもう少し聖書のお話も聞かせて、ねっ?」そう引き止められます。
そして、次はコーヒー、次はお菓子と勧められ、2時間は帰してくれません。
すっごく疲れます。
家にもしょっちゅう電話が来て、
「私の姉が手術をするの。私もお祈りをするけれどあなたも姉のために祈って頂戴。
あなたはバプテスマを受けた人なんだから、あなたのお祈りの方が力があると思うの」
そういって頼まれて、
「あなたが祈ってくれたお陰で姉の手術が成功してよかったわ。
お礼に差し上げたいものがあるの」
と言って、1個1000円もする「いちご煮」という海栗と鮑のかんづめの3本セットをくれたり・・
「ねえねえ今日おうちに来て。一緒にご飯食べましょうよ。」
と、お誘いの電話がかかって来て、うわぁ・・疲れるぅ〜と思いながらも出かけて行きました。
その人は料理を作るときにはきっちりと軽量スプーンや軽量カップを使って食材を計り、
きっちりと時間通りに火を通して料理を作るんだけど・・マズイ・・
まゆみさんが料理を作ると「うわぁ〜これおいしい!!」と、とっても喜んでくれます。
まゆみさん的には「うわっ、これ失敗だなぁ。食べれない・・」と思った料理でも
「まゆみさんは料理が上手ねぇ」と喜んでくれます。
この人ちょっと味覚があやしい・・と、いつも思っていました。
去年キムチを大量に作ったら失敗でまずくて食べられませんでした。
捨てるのもったいないしなぁ・・・
まゆみさんは自分がマズイと思ったものを人にあげるのは失礼だから
マズイものは人にはあげませんでしたが、あの人なら・・・と思って
何か悪い事をしたようで心地悪かったのですがその人に届けました。
後でであったときにその人は
「キムチとってもおいしいわねぇ!もったいないから少〜しずつ食べているのよ〜」ですって。
で、エホバの証人を辞めた後も道で出会うと
「ねえねえ、聖書の年代の計算の仕方また教えて頂戴」
って声をかけられます。
(預言の成就がどういう風に算出できるかってこと)
「私もうそれ信じてないから」と言っても、
「でも計算の仕方は知ってるでしょう?」と言います。
「信じてないものを人に教えることなんてできないからっ」と断りました。
その後も「おいしい炊き込みご飯の素があるんだけど後でウチによってねぇ」
って声をかけられ、ああぁぁ・・疲れるぅぅぅ・・と思って放って置きました。
そしてそれから何ヶ月もたってからこの前イオンで出くわしました。
「あの炊き込みご飯の素ね、いつ取りに来れる?」って聞かれました。
うわぁぁぁ・・・まだ私が取りに行くのを待ってるんだぁぁぁ・・・疲れるぅぅぅ・・・くらっ
「あの、ゴメン、体調も良くないし、長時間人と接するのムリなんだ」
これ本当のことですから。
「それじゃぁせっかくここで会ったんだから、ここで何か買ってあげる。
あなたには聖書も教えてもらったし、お祈りもしてもらっているから、ねっ?」
そう言って「何でも好きなものを買って」と言われて、フルーツを2種類買ってもらいました。
「やった、得した!」と思いました。
超いい人なんだけど、超疲れる人なんです。
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