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2012年07月07日
七夕様
娘のマンションに始めて入り、実家に送る荷物、処分する荷物を仕分けているところへ小荷物が届きました。
ジジのマグカップでした。
私がいつもジジのマグカップ欲しい、欲しいと言っていたので娘はお母さんにと思って探してくれていたのでしょう。
翌日も小荷物が届きました。
それは七夕様を祝う小さな小物でした。
娘はこの日をとても楽しみにしていました。
入院先の男性看護士とお互いに惹かれあうようになりました。
でも病院の規則が厳しくて、看護士と患者の交際は一切禁止されていました。
電話番号やアドレスの交換も禁止です。
二人はそれを忠実に守って、電話番号もアドレスも交換しませんでした。
「私が早く治らないと、彼に会われへんからな。がんばって元気にならんとな」
娘はそれを励みに一生懸命治療を受けました。
発病から約10ヵ月後、5月1日に社会復帰を果たし、その日から交際が始まりました。
娘はクマの学校というキャラクターが好きでした。
白クマの男の子と黒クマの女の子が一対になっているキャラクターで、
そのストラップを娘がプレゼントして、おそろいで二人とも肌身離さず身に着けていました。
幸せな日をひと月ほど一緒に過ごしました。
彼は準看護士で正看の資格を取るために昼は仕事、夜は学校に通っていました。
娘は社会復帰を果たしたとはいえ、お互い患者と看護士の立場であることに変わりはなく、
彼が正看の資格を取るまでの2年間けじめとして距離を置こう、そう約束しました。
病気で不安定だった娘はとても耐え難い辛さを味わうことになりました。
交際からひと月ほど過ぎたときに、大事に身に着けていたストラップの女の子の方が千切れました・・・
そして同じ頃、彼のストラップの男の子の方が千切れました・・・
そして6月28日の夜「お母さん、今回ばかりはもうあかんと思う。でもな、七夕様だけは彼と過ごしたいんや。彼と一日一緒に過ごして、それから行くわ。」
七夕様は入院中の患者さんのためのイベントもあり、看護士である彼が仕事を休める訳がありません。
禁断の男女が一年でたった一日だけ会うことを許された日、この日だけは幸せな一日を送りたい、その願いがかなわず、娘は旅立ちました。
今日はお天気があまりよくないです。
それには厚い雲がかかっています。
織姫様と彦星様の1年ぶりの再会は果たしてなされるのでしょうか。
ジジのマグカップでした。
私がいつもジジのマグカップ欲しい、欲しいと言っていたので娘はお母さんにと思って探してくれていたのでしょう。
翌日も小荷物が届きました。
それは七夕様を祝う小さな小物でした。
娘はこの日をとても楽しみにしていました。
入院先の男性看護士とお互いに惹かれあうようになりました。
でも病院の規則が厳しくて、看護士と患者の交際は一切禁止されていました。
電話番号やアドレスの交換も禁止です。
二人はそれを忠実に守って、電話番号もアドレスも交換しませんでした。
「私が早く治らないと、彼に会われへんからな。がんばって元気にならんとな」
娘はそれを励みに一生懸命治療を受けました。
発病から約10ヵ月後、5月1日に社会復帰を果たし、その日から交際が始まりました。
娘はクマの学校というキャラクターが好きでした。
白クマの男の子と黒クマの女の子が一対になっているキャラクターで、
そのストラップを娘がプレゼントして、おそろいで二人とも肌身離さず身に着けていました。
幸せな日をひと月ほど一緒に過ごしました。
彼は準看護士で正看の資格を取るために昼は仕事、夜は学校に通っていました。
娘は社会復帰を果たしたとはいえ、お互い患者と看護士の立場であることに変わりはなく、
彼が正看の資格を取るまでの2年間けじめとして距離を置こう、そう約束しました。
病気で不安定だった娘はとても耐え難い辛さを味わうことになりました。
交際からひと月ほど過ぎたときに、大事に身に着けていたストラップの女の子の方が千切れました・・・
そして同じ頃、彼のストラップの男の子の方が千切れました・・・
そして6月28日の夜「お母さん、今回ばかりはもうあかんと思う。でもな、七夕様だけは彼と過ごしたいんや。彼と一日一緒に過ごして、それから行くわ。」
七夕様は入院中の患者さんのためのイベントもあり、看護士である彼が仕事を休める訳がありません。
禁断の男女が一年でたった一日だけ会うことを許された日、この日だけは幸せな一日を送りたい、その願いがかなわず、娘は旅立ちました。
今日はお天気があまりよくないです。
それには厚い雲がかかっています。
織姫様と彦星様の1年ぶりの再会は果たしてなされるのでしょうか。