リセットCSS後編 - HTML5で縦書き年賀状3 のつづきです。
まず「 Internet Explorerで背景も印刷する方法 」の手順で、印刷でも背景画像を表示する設定にしてください。 終わったら、このページを印刷プレビューで見てみてください。 ヘッダーの画像が小犬ではなくなっているはずです。
印刷プレビューの方法
メニューバーのファイルから、 印刷プレビュー を選択します。
このように、普段の表示と印刷時などで、読み込むスタイルシートを変更することができます。今回は、この機能を使って、ブラウザを見ながらレイアウトを作る時は枠線を表示して、印刷の時にはその枠線が表示されないようにします。
その前に。
前回
は リセットCSS
について書きました。
混乱を避けるために書きませんでしたが、縦書き年賀状を作るのにリセットCSSは不要です。
なぜなら、 リセットCSSというのは、どんなコンピュータの、どんなブラウザで見ても同じように表示するためのものです。 縦書きはInternetExplorerでしかできないのだから、他のブラウザのことを考える必要はありませんし、印刷に使うのは自分自身が持っているInternetExplorerなのですから、バージョンを心配する必要もありません。
リセットCSSを説明するのにいい機会なので、黙って、わき道にそれました。取っ掛かりがファンブログに書いた年賀状のHTMLソースだったから、ファンブログのスタイルシートを適用しないと表示が狂うだけで、最初から書き直せば、リセットCSSは不要です。
ということで、この下が、印刷用年賀状HTMLのソースです。
<!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"/> <style type="text/css"> html,body{ width:10cm; height:14.8cm; } body{ font: 12px/1.2 'HG正楷書体-PRO'; margin: 0; padding: 0; background:url('URL') bottom right no-repeat; writing-mode:tb-rl; border:1px solid #00f; /* 見やすいように青い枠線をつけています */ } p{ margin: 0; font-weight:bold; font-size:2em; } p.big{ font-size:6em; color:#d00; margin:20px 20px 0 0; } p.new_year{ font-size:1.6em; margin-top:1em; } p.name{ font-size:2em; margin-top:6em; } div{ margin:17em 15em 0 0; padding:0; } </style> <title>年賀状</title> </head> <body> <p class="big">謹賀新年</p> <p class="new_year">慎んで新年のお喜びを申し上げます</p> <div> <p>東京都千代田区永田町一ノ一</p> <p class="name">やまだ たろう</p> </div> </body> </html>
表示結果は画像で示します。ファンブログのスタイルシートを読み込んでいない状態を見せたいからです。
背景イラスト「 年賀状・干支イラスト桜屋 」: 作者の方のブログ「 イラスト素材ブログ 」
ソースは違いますが、表示結果は全く同じだと思います。
表示先によって使うスタイルシートを替える
ようやく、ここからが本題です。
まず、上に示したソースHTMLの中の
と書かれた1行を削除。次に
の1行を下のように変更。
最後に </style> の行と <title>年賀状</title> の行の間に以下を追加。
<style type="text/css" media="screen" > body{ border:1px solid #00f; /* 青い枠線をつけます */ } </style> <style type="text/css" media="print" > body{ border:none; /* 枠線をなくす */ } </style>
最終的なソースです。
<!DOCTYPE html> <html><head> <meta charset="UTF-8"/><style type="text/css" media="all" > html,body{ width:10cm; height:14.8cm; } body{ font: 12px/1.2 'HG正楷書体-PRO'; margin: 0; padding: 0; background:url('URL') bottom right no-repeat; writing-mode:tb-rl; } p{ margin: 0; font-weight:bold; font-size:2em; } p.big{ font-size:6em; color:#d00; margin:20px 20px 0 0; } p.new_year{ font-size:1.6em; margin-top:1em; } p.name{ font-size:2em; margin-top:6em; } div{ margin:17em 15em 0 0; padding:0; } </style><style type="text/css" media="screen" > body{ border:1px solid #00f; /* 青い枠線をつけます */ } </style><style type="text/css" media="print" > body{ border:none; /* 枠線をなくす */ } </style><title>年賀状</title> </head><body> <p class="big">謹賀新年</p> <p class="new_year">慎んで新年のお喜びを申し上げます</p> <div> <p>東京都千代田区永田町一ノ一</p> <p class="name">やまだ たろう</p> </div> </body></html>
この結果を表示すると、ブラウザでは前と全く同じで青い枠線がついて表示されますが、印刷プレビューでの結果は下のように 枠線がなくなります 。これは media属性 というものを使って実現しています。
もし、背景画像が表示されない場合は「 Internet Explorerで背景も印刷する方法 」を参照してください。
長くなったので 次回後編 で、ソースの説明をしながら、media属性について書きます。