- アルファ粒子
- ベータ粒子
- ガンマ線
- エックス線
電離放射線にはアルファ粒子,ベータ粒子,ガンマ線,エックス線,陽子,中性子などが含まれる.
質因子(quality factor)はアルファ粒子が20,陽子,中性子が10,ベータ粒子,ガンマ線,エックス線が01である.
真核生物の細胞は 核と 細胞質などからできており,そのうち多 細胞生物は核に含まれるDNAを複製して 体細胞分裂を起こして身体を巨大化したり機能的にしたりしている.放射線はDNA損傷を引き起こし生物に影響を与える.特に,体細胞分裂の際に 染色体(chromosome)は特に 放射線感受性(放射線の影響の受けやすさ)が高い.
放射線によるDNA損傷には 直接作用と 間接作用がある.直接作用は放射線の粒子が直接DNA鎖に衝突してDNA鎖を切断するというものでアルファ粒子,高速の電子,光子と電子の相互作用によるものが一般的である.間接作用は放射線が水分子に作用して フリーラジカルを発生させて,そのフリーラジカルによりDNA鎖が損傷するというものである.
放射線の強さを表す単位に 線エネルギー付与( LET; linear energy transfer)という単位がある.低線エネルギー付与では一般的に間接作用により一本鎖DNA切断が起こる.高線エネルギー付与では一般的に直接作用により二本鎖DNA切断(複数鎖DNA切断)が起こる.
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