回盲弁(Bauhin弁)より約60cm口側の回腸に発生する先天異常である.回腸の壁の一部が袋状に膨らんだ構造を呈しておりメッケル憩室と呼ばれる.メッケル憩室は異所性に胃や膵の組織を含んでいる.臍腸管(omphalomesentric duct)の遺残であると考えられている.異所性に胃の組織を含むため胃酸の分泌により周囲に潰瘍を形成して,炎症,出血,穿孔といった合併症を発症することがある.消化管に見られる先天異常の内で最も頻度が高いと言われている.無症状の者もいるが,2%程度の幼児に認められ,特に男児の場合に下血などの合併症により発見されることが多い.
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2020年03月28日
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