書いてあることは理解できるのだが何か小骨のようにつっかえるものがある。それが何なのか少しわかったのでレビューしてみることにした。
「ほったらかし」で儲けるためには、寝ないで血のにじむ努力が必要だ。とにかく「数稽古」(田淵氏のことば)が必要で、できることからコツコツと、ということが説かれているのだ。
まあ「ほったらかし」というのはそういうことだろうと予想をしていたので、驚かない。
大切なのは「情熱」だという。目標をしっかりと持ち、その目標に向かってがむしゃらにやるということだ。「夢天秤の法則」と呼んでいる。
ネットにおける「不動産」は「サイト(メルマガも含む)」、「不動産収入」は「広告収入」ということ。内容のなるサイト(!?)を数多く作る。だから、儲けようと思ったら日記ではだめとはっきりと書いている。
この点は私も同感。だから無料で作れるブログサービスはどんどん活用すべきだと思ってやってきた。「ブログ=不動産」論だ。
待ちのメディアである「ブログ」「サイト(ホームページ)」は基本的に検索エンジンと相互リンクでアクセスを増やし、メールマガジン登録に送り込む。
検索されやすいブログとしての基本3か条。
1.ブログタイトルにキーワードを入れる。
2.記事タイトルにキーワードを入れる。
3.記事本文にしつこくキーワードを入れる。
さらに上位表示されやすいブログ
1.人気あるジャンルの情報を書く(そもそも検索されなければ意味はないが)。
2.そのなかで、ネット上にあまり書かれていないキーワードに絡んだ文章を書く。
この前にパワーブログの作り方として「30記事100リンクの法則」というのが書いてある。
30記事は、訪問してきた人が役に立つサイトであると思ってくれるためにコンテンツとして必要な量。リピーターにならなければ次がないということ。できればお気に入りにブックマークしてもらうか、メルマガに登録を狙う。
そして100リンク。相互リンクでお互いにがんばりましょうと地道に100リンクまで拡大する。
あとはいかに「攻めのメディア」としてのメールマガジンを通して顧客をつかんでいくかということが具体的に書いてある。このメールマガジンの登録者数を獲得する方法は、確かに参考になる。
本書の後半にインフォカートの宣伝を兼ねて情報商材の売り方について書いてあり、情報商材の売り方もわかるので関心のある方はどうぞ。
最後に積極的にセミナーなどに参加して人脈を広げるとよいと述べてある。
ところどころにわかりやすく図表でポイントがまとめてあるのでわかりやすい本である。
結論からいうと、ほったらかしで稼ぐには、人に知られない苦労を影でしなければ無理だということ。稼いでいる人は、やはり尋常ではない努力をしているわけである。そのノウハウがコンパクトにまとめられているので、下手な情報商材にお金を投じるよりは有効だろう。1470円だから。
さて、最後にどうしても書かなければならない感想がある、私が感じている違和感についてだ。
本書でも商売の極意は「ほしい人にほしいものを売る」と書いてあるのだが、「情報商材」にニーズがあるのはわかる。アフィリエイトで稼ぎたいと考える人は多いからだ。その人たちは稼げるようになりたいと思い、情報商材を手に入れる。そこにはいろいろなノウハウが書いてあるが、結局、儲かるのは情報商材を新しい人(ニューカマー)に売ることだということになる。そして、いつの間には情報商材を売るためのサイトを一生懸命に作ることになる。でもたいていはうまくいかず、去っていくか、情報商材を渡り歩くことになる。購入した人が成功していれば、こんなに情報商材が次々と生まれるはずはないのだ。
私はこの堂々めぐりのような構造に違和感を感じているわけだ。マネーゲームなんてそんなものなのだが、いつかは限界が来る。
そんな違和感をぬぐい切れずに、本書をレビューしてみた。
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