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【7月9日 AFP】インド当局は8日、ヒマラヤ山脈(Himalayas)の未踏峰登頂を目指す中、雪崩に巻き込まれて死亡した登山隊の最後の瞬間を収めた映像を公開した。
2分34秒間の悲痛な映像には、英国人4人、米国人2人、オーストラリア人1人、インド人ガイド1人から成る登山隊が明るい日差しの下、互いをロープにつないで、狭い尾根を慎重に、そして歩みをそろえて、雪で覆われた山頂を目指す様子が捉えられている。その後、画面は空白になった。
インド・チベット国境警察(ITBP)の広報担当者であるビベック・クマール・パンディ(Vivek Kumar Pandey)氏はAFPに対し、「突然大きな音がして、映像は空白になって止まった」「登山隊は非常に危険な尾根を渡っていた。彼らの体重で雪庇(せっぴ)が崩れたに違いなく、これが雪崩を引き起こした」と述べた。
映像を撮影したカメラは、登山隊の列の最後尾にいた人物が持っていたもので、隊員のうち7人の遺体が発見された場所付近で、雪に埋まっていたという。
インド当局によると、メンバーの一人で隊長を務めた英国人のマーティン・モラン(Martin Moran)氏の行方は、現在も分かっていない。
遺体の収容作戦を計画したITBP幹部は、「映像を見た時、ぼうぜんとした」「(ウエアラブルカメラの)GoProは、航空機のブラックボックスのように、登山家たちの最後の数秒間を理解させてくれることを証明した」と指摘。
また、高度6100メートルでの遺体の捜索活動は「極めて困難」だったと述べた。
登山隊と最後に連絡が取れたのは5月26日で、その翌日には同地域に大雪が降っていた。先月3日には、軍のヘリコプターが雪の中から遺体と登山装備を発見。遺体を空輸しようと何度も試みたが、暴風と複雑な地形のため失敗に終わった。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA
AFP
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July 9, 2019 at 11:21PM
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