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2019年05月23日
温室に囲まれたテニスコートも、生まれ変わった全仏OPの会場
温室に囲まれたテニスコートも、生まれ変わった全仏OPの会場
https://www.afpbb.com/articles/-/3226402
2019年5月23日 16:21 発信地:パリ/フランス
【5月23日 AFP】長きにわたる法廷闘争や会場の移転といった危機を乗り越え、26日に開幕する今年の全仏オープンテニス(French Open 2019)では装いを新たに生まれ変わった会場がお披露目される。推定総額3億5000ユーロ(約430億円)の費用が投入された改修拡張工事により、厳しい環境保護論者が涎(よだれ)を垂らしてしまうような緑あふれる会場となった。
全仏オープンのセンターコートであるコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)は、開場から90年が経過した昨年の大会終了後に取り壊された。それから12か月がたち、改修工事はほぼ完了。2020年大会までには開閉式の屋根を持つようになる見通しとなっている。
他の四大大会(グランドスラム)がすでに屋根付きのコートを使用しているなか、クレーで行われる唯一のグランドスラムであるローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)は後れを取っているが、完成すればナイトセッションの試合も開催できるようになる。
1万5000人を収容するフィリップ・シャトリエは拡張され、老朽化していたプラスチック製の客席は新たに木製のものに取り替えられた。伝統あるコートの中で今までと変わらないのは、その赤土だけだ。
また今大会からは、第2次世界大戦(World War II)中の抵抗運動で英雄的な存在にもなった元全仏女王のシモーヌ・マチュー(Simonne Mathieu)さんの名を冠した新コート、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)もお披露目される。
収容人数5000人の同コートは、隣接するパリ植物園(Jardin des Plantes)の敷地内に建設されることで議論を呼んだ。19世紀からの歴史がある植物園に悪影響を与えるとして反対する環境保護団体や地元住民との間で法廷闘争となり、フランステニス連盟(FFT)がようやく決着をつけたのは昨年5月のことだった。
一時はいらだったローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の主催者がパリでの開催続行を諦め、新たに会場を郊外へ移転する案をちらつかせたこともあったが、最終的にはアフリカや東南アジア、オーストラリアなどの植物が入った温室に四方を囲まれたコートが誕生した。
また1万人収容のコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)は維持される一方で、コート1は今大会終了後に解体される。その他では、スザンヌ・ランランの西側が劇的に変わり、2018年から新しくなったコート14の補助的な役割を果たすコートが新たに6面造られた。(c)AFP
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
May 23, 2019 at 07:24PM
https://www.afpbb.com/articles/-/3226402
2019年5月23日 16:21 発信地:パリ/フランス
【5月23日 AFP】長きにわたる法廷闘争や会場の移転といった危機を乗り越え、26日に開幕する今年の全仏オープンテニス(French Open 2019)では装いを新たに生まれ変わった会場がお披露目される。推定総額3億5000ユーロ(約430億円)の費用が投入された改修拡張工事により、厳しい環境保護論者が涎(よだれ)を垂らしてしまうような緑あふれる会場となった。
全仏オープンのセンターコートであるコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)は、開場から90年が経過した昨年の大会終了後に取り壊された。それから12か月がたち、改修工事はほぼ完了。2020年大会までには開閉式の屋根を持つようになる見通しとなっている。
他の四大大会(グランドスラム)がすでに屋根付きのコートを使用しているなか、クレーで行われる唯一のグランドスラムであるローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)は後れを取っているが、完成すればナイトセッションの試合も開催できるようになる。
1万5000人を収容するフィリップ・シャトリエは拡張され、老朽化していたプラスチック製の客席は新たに木製のものに取り替えられた。伝統あるコートの中で今までと変わらないのは、その赤土だけだ。
また今大会からは、第2次世界大戦(World War II)中の抵抗運動で英雄的な存在にもなった元全仏女王のシモーヌ・マチュー(Simonne Mathieu)さんの名を冠した新コート、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)もお披露目される。
収容人数5000人の同コートは、隣接するパリ植物園(Jardin des Plantes)の敷地内に建設されることで議論を呼んだ。19世紀からの歴史がある植物園に悪影響を与えるとして反対する環境保護団体や地元住民との間で法廷闘争となり、フランステニス連盟(FFT)がようやく決着をつけたのは昨年5月のことだった。
一時はいらだったローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の主催者がパリでの開催続行を諦め、新たに会場を郊外へ移転する案をちらつかせたこともあったが、最終的にはアフリカや東南アジア、オーストラリアなどの植物が入った温室に四方を囲まれたコートが誕生した。
また1万人収容のコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)は維持される一方で、コート1は今大会終了後に解体される。その他では、スザンヌ・ランランの西側が劇的に変わり、2018年から新しくなったコート14の補助的な役割を果たすコートが新たに6面造られた。(c)AFP
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
May 23, 2019 at 07:24PM
米国初、遺体を園芸用土にする埋葬方法を合法化 ワシントン州
米国初、遺体を園芸用土にする埋葬方法を合法化 ワシントン州
https://www.afpbb.com/articles/-/3226160
【5月22日 AFP】米ワシントン州は21日、遺体を園芸用土にする埋葬方法を米国の州として初めて合法化した。ひつぎを使った埋葬や火葬で生じる二酸化炭素の削減を目指す趣旨の法案に、環境派の知事が署名した。
【おすすめ動画】編み細工のひつぎに死に化粧技術...香港で「葬儀見本市」
新法は来年5月に発効。同州内で死去した人の遺体は、園芸用土に変えられる「再構成葬」と呼ばれる方法で埋葬できるようになる。
このサービスを最初に提供するのは同州シアトル(Seattle)を拠点とする企業「リコンポーズ(Recompose)」。同社の創業者で、合法化に向けてロビー活動を行ってきたカトリーナ・スペード(Katrina Spade)氏は10年ほど前、30歳になり自身の死について深く考えるようになったことがきっかけでこの埋葬方法に興味を持ったという。
ワシントン州立大学(Washington State University)と共同開発し、献体を使って実験を行ってきたこの方法は、木材チップとアルファルファ、わらが詰まった六角形のスチール製コンテナに遺体を安置すると、30日以内に微生物によって分解されるというもの。骨や歯も分解されるという。最終的にできるのは、乾燥してふわふわした養分豊富な土で、地元の養樹園で購入できる園芸用土に似ている。
リコンポーズ社の方法は、数十年にわたり家畜の死骸に使われてきたものと同じで、ワシントン州立大学の実験の結果、遺体に用いても安全であることが分かった。
スペード氏によると、「天然有機還元葬」の提供予定価格は5500ドル(約61万円)。火葬よりもやや高いが、ひつぎを使った埋葬よりは安い。
米国では地球に優しい「グリーン」な埋葬への関心が高まっている。米国では現在、複数の企業がオーガニックなひつぎや、自治体の条例で認められたシンプルな埋葬布にくるんでの埋葬サービスを提供している。
しかし、遺体を普通の土に返すことに誰もが積極的なわけではない。特にカトリック教会は、この埋葬方法を批判している。
ワシントン州カトリック協議会(Washington State Catholic Conference)のジョゼフ・スプラグ(Joseph Sprague)事務局長は、法案を審議した州議会の司法委員会に送った文書で、「このような方法で遺体を取り扱うと、遺体に十分な敬意を払うことができないとカトリック教会は考えている」と述べていた。(c)AFP/Laurent BANGUET
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
May 23, 2019 at 10:18AM
https://www.afpbb.com/articles/-/3226160
【5月22日 AFP】米ワシントン州は21日、遺体を園芸用土にする埋葬方法を米国の州として初めて合法化した。ひつぎを使った埋葬や火葬で生じる二酸化炭素の削減を目指す趣旨の法案に、環境派の知事が署名した。
【おすすめ動画】編み細工のひつぎに死に化粧技術...香港で「葬儀見本市」
新法は来年5月に発効。同州内で死去した人の遺体は、園芸用土に変えられる「再構成葬」と呼ばれる方法で埋葬できるようになる。
このサービスを最初に提供するのは同州シアトル(Seattle)を拠点とする企業「リコンポーズ(Recompose)」。同社の創業者で、合法化に向けてロビー活動を行ってきたカトリーナ・スペード(Katrina Spade)氏は10年ほど前、30歳になり自身の死について深く考えるようになったことがきっかけでこの埋葬方法に興味を持ったという。
ワシントン州立大学(Washington State University)と共同開発し、献体を使って実験を行ってきたこの方法は、木材チップとアルファルファ、わらが詰まった六角形のスチール製コンテナに遺体を安置すると、30日以内に微生物によって分解されるというもの。骨や歯も分解されるという。最終的にできるのは、乾燥してふわふわした養分豊富な土で、地元の養樹園で購入できる園芸用土に似ている。
リコンポーズ社の方法は、数十年にわたり家畜の死骸に使われてきたものと同じで、ワシントン州立大学の実験の結果、遺体に用いても安全であることが分かった。
スペード氏によると、「天然有機還元葬」の提供予定価格は5500ドル(約61万円)。火葬よりもやや高いが、ひつぎを使った埋葬よりは安い。
米国では地球に優しい「グリーン」な埋葬への関心が高まっている。米国では現在、複数の企業がオーガニックなひつぎや、自治体の条例で認められたシンプルな埋葬布にくるんでの埋葬サービスを提供している。
しかし、遺体を普通の土に返すことに誰もが積極的なわけではない。特にカトリック教会は、この埋葬方法を批判している。
ワシントン州カトリック協議会(Washington State Catholic Conference)のジョゼフ・スプラグ(Joseph Sprague)事務局長は、法案を審議した州議会の司法委員会に送った文書で、「このような方法で遺体を取り扱うと、遺体に十分な敬意を払うことができないとカトリック教会は考えている」と述べていた。(c)AFP/Laurent BANGUET
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
May 23, 2019 at 10:18AM