20/8/30 引退
「改めてスタッフや北村、発走員の方々とも話をしたのですが、
やはり最初のうちは我慢ができていて、
入りも駐立も対応はできていたようなんです。
しかし、競馬のストレスなのでしょう。
段々と苦しくなってきて、枠入りが終盤に差し掛かってきて
直前までついていたスタッフが離れなければいけなくなってきた時に
立ち上がり出して、パニックのような状態に陥って
後ろへ倒れて動けなくなってしまいました。
馬自身の怪我自体は軽傷で済んでいるものの、
練習ではほぼ見せなくなっているのに
実戦へ行って問題行動を見せるようになっている現状からも
馬が競馬に対して
ネガティヴな気持ちを持ってしまっているのは否定できず、
再試験をクリアしたとしても
また同じようなことになる可能性を否定できません。
たとえば縛ったりすればその時はいいかもしれませんが、
気力で走る馬であるため競馬へ向かう気持ちを失くしてしまうと
いいパフォーマンスを期待することはできません。
難しさは若い頃から持っていた馬なのですが、
途中で競馬に対する嫌な思いを経験して以降、
段々とその傾向が強くなってきてしまいました。
いい状態で臨めるようにできる限りのケアを施しながら
調整してきたつもりでしたが、
このようなことになり誠に申し訳ございません」
(勢司師)
繊細な面が目立っていたことから
初入厩後は馬と人との信頼関係を築くように
時間をかけて調整してきました。
細心の注意を払いつつ競馬へ向かい、
初戦は悪くない形で終えられたのですが、
2戦目へ向かう時にハミのストレスから苦しがり出し、
競馬前の輪乗りの段階からイレ込みが目立ちはじめ、
その後苦しさを全面に出してゲートから逃避して
競走除外となってしまいました。
立て直して丸山元気ジョッキーと二人三脚で臨んだ次走では
きっちりと巻き返し、
しかも強い内容で待望の初勝利をあげてくれました。
あの競馬ができるのであれば昇級してからもと
期待していたのですが、前脚そしてトモと肉体面の弱さを見せて
思うような状態にならず、また、その影響もあってか
ハミ受けもより一層繊細になり、
思うようなパフォーマンスを発揮することができずにいました。
そして今年5月の東京競馬では
再度ゲートの課題を見せて
2度目の再審査を課せられてしまい、
時間をかけてアプローチしてきて
対応できる状態になったかと思えたのですが、
残念ながら今回3度目の問題行動を見せ、
改めて再試験を課せられる制裁を受けてしまいました。
今度は開催競馬場での
発走調教再審査を受けなければいけなくなり、
過去を振り返りましても
ここから復活して好成績をあげられるようになるのは相当難しく、
またそうなれたとしても
長い年月が必要になると考えられます。
本馬が競馬に対してのストレスを大きく持ってしまっている
現状から考えましてもこれ以上を求めるのは
酷ではないかという判断に至り、
勢司和浩調教師と協議を行った結果、
ここで現役続行を断念し、
競走馬登録を抹消することになりました。
会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、
何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。
なお、本馬に出資されている会員の方へは
追って書面を持ちましてご案内いたします。
予想通り引退ですね。
能力はあるとは思いますが、残念ながら気性面で
なかなかスタートすらできない状態ですから
しょうがないですね。
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