Googleが10月に実施した新しいアルゴリズム
増え続けている詐欺サイト
以前、 詐欺サイトに騙されない方法 という記事で、
ブランド品を販売する違法なサイトを見破る方法をご紹介しましたが、
そういった方法を知らない方が多いのと、
サーバー管理会社が違法サイトを野放しにしているため、
まだまだ違法サイトの数は減る様子はありません。
それどころか、大手ポータルサイトやショッピングサイトを経由しての詐欺も横行しており、
自分の身は自分で守るしか無い世の中になってきました。
これは、日本だけに限られる事ではなく、
世界中で発生しており、
FBI Internet Fraud を見ていただければわかるように、
FBIでも警告文面が公開されています。
それによると、
詐欺集団は見栄えの良いサイトを即座に作成する技術を持ち合わせており、
ちょっと見ただけでは識別できません。
過去に取引が無い場合には、違法サイトの可能性を疑い、
電話番号、住所、メールアドレスに信憑性があるかどうかを確かめる事が重要なようです。
また、後進国に住まう恵まれない人達への寄付を求める違法サイトも後を絶ちません。
寄付をする場合にも、信頼される機関を選ぶようにした方がよさそうです。
とはいえ、違法サイトの巧妙さは日に日の増しており、
自衛のみで騙されないようにするのも困難な状況です。
そんなさなか、先月10月にGoogleが素晴らしい改善を検索結果に施したようです。
不正なハッキングに対する新たな取組について
このたび Google では、Google の検索結果に表示されるサイトの不正なハッキングに取り組むことを目的に、
一連のアルゴリズムの変更を順次公開しました。
現在、膨大な数のサイトがスパマーによってハッキングされ、
品質の低いサイト、マルウェアのダウンロード、成人向けコンテンツ、偽造品や違法薬物の販売などへのトラフィックの誘導に使用されています。
セキュリティを確保するためのベスト プラクティスを実装していないウェブサイトは、
このようなハッキングの攻撃を受けやすくなります。
こうしたウェブサイトの例には、政府、大学、中小企業、企業、レストラン、同好会、会議などのサイトが含まれます。
スパマーやサイバー犯罪者は、こうしたサイトを意図的に探し出し、悪意のあるコンテンツを含むページを挿入して、
それが検索エンジンに掲載されることでトラフィックを増やそうとします。
Google では、ユーザーとウェブマスターを保護するため、ハッキングへのスパム対策に積極的に取り組んでいます。
言語によって異なりますが、今回のアルゴリズムの変更は、およそ 5% のクエリに影響します。
新しいアルゴリズムの順次公開に伴い、特定のクエリについては、表示される検索結果数が減り、
関連性の高い結果のみが表示されるようになります。
これは、膨大な数の不正なハッキングを削除した結果であり、今後も改善していく予定です。
Google では、正当な検索結果を保持しながら、悪質なコンテンツを排除すべく、システムの調整に引き続き取り組んでいきます。
今回のアルゴリズムの変更についてご質問やフィードバックがありましたら、
ウェブマスター プロダクト フォーラム までお気軽にお寄せください。
要は、アダルト系、薬品系、ブランド品販売などのサイトは、
Googleが認めたもの以外、検索結果でブロックするというわけです。
何を基準にしているのかは不明ですが、
不正なハッキングを削除した結果とあるので、
Googleは不正サイトを正確に突き止めているのだと思います。
Googleが変更したアルゴリズムの確認方法
では、具体的にどのような結果になっているのか確かめてみましょう。
まずは、Googleで「エルメス 新作」と検索してみてください。
すると、約 9,260,000件 もヒットするのですが、
ところが!
検索結果をスクロールしてみても、
表示されているのは2ページです。
その数たった20件。
かなりスリムになりました。
これまで結果表示されていた残りの数十ページはどこにいったのでしょう。
本当にそれほどまで膨大な違法サイトが存在していたのでしょうか?
ということで、少し調べてみましたが、
今回のGoogleの取り組みでは、
違法サイトの締め出しの他、サイト自体が問題を抱えている場合、
または、品質が悪い場合にも締め出しを受けているようです。
Google側でも改善をなされる可能性もありますが、
どちらかというと、締め出しを受けたサイト側が、
Googleのガイドラインに従って改善を行なう必要がありそうです。
ウェブマスター向けガイドライン
Googleのガイドラインを理解するようにしてください。
ウェブマスター向けガイドライン
中でも、
•コンテンツの自動生成
•リンク プログラムへの参加
•オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
•クローキング
•不正なリダイレクト
•隠しテキストや隠しリンク
•誘導ページ
•コンテンツの無断複製
•十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
•ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
•フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
•リッチ スニペット マークアップの悪用
•Google への自動化されたクエリの送信
はとても重要だということです。
再審査リクエスト
サイトを修正した後は、
再審査リクエスト で、
Googleに再審査を行ってもらいましょう。
まとめ
今回のGoogleの取り組みは、
正しくインターネットを利用しようとする人にとって、
とても喜ばしいものです。
しかし、違法な事をする人にとっては疎ましい限りであり、
さらに上を行く違法サイトを出してくると思います。
とりあえず、現段階においては、
検索結果の上位数ページのみが、
Googleに許可されたものだという事となりそうです。
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