Microsoftという企業
Microsoftといえば、MS-DOSやWindows。Officeの産みの親。
パソコン創世記のパイオニアです。
Microsoftがいなかったら、
パソコンやゲーム機だけでなく、
iPhoneやAndroidなどのスマホを利用できる時代は訪れていなかったような気がします。
特に影響を与えたのがプログラミング言語の分野。
BASICの爆発的な人気は、プログラマーという職業を生み出し。
そして世界的に普及したWindows95では、Visual Basicという、
マウスを使ったGUI操作で各種のコントロールを配置することで、
優れたアプリケーションを開発することができるようになり、
エンドユーザー・コンピューティングという業種を生み出しました。
しかし、WEBの普及と共にプログラミング言語の主流は変り、
WEBとの相性が良かったjavaやPHPが急速に普及します。
さらに、モバイル分野への進出に出遅れたMicrosoftは、
先行するAppleやGoogleがObjective-Cやjava、Pythonなどを尻目に、
開発言語の分野でも勢力を弱めていきました。
Microsoftの逆襲
11月に発売されたWindows 10 Mobileの最大の特徴である「Continuum」(コンティニュアム)のサポート。
スマホを外部ディスプレイに接続することで、
ディスプレイ側の解像度にあわせての作業が可能となり、
Office Mobileによる、ExcelやWordがPC同様の大きな画面で編集ができるなど、
これまでスマートフォンの弱点であった複数アプリの平行作業を容易にしました。
これにあるようにMicrosoftは、
Windowsを中心にして、スマホやタブレットなどのあらゆるデバイス間でのアプリ利用、データ利用が、
重要なファクターであると、人々にアピールし始めました。
そして、その流れは開発ツールにも及びます。
いよいよ、エンドユーザー・コンピューティング向けプログラミング言語のパイオニアであるMicrosoftが、
本気でモバイル開発ツールのリリースに乗り出したようです。
モバイルアプリ開発ツール「PowerApps」
【MS、モバイルアプリ開発ツール「PowerApps」の限定プレビューを開始】
【[速報]マイクロソフトが「PowerApps」を発表。パワーユーザー向けのモバイルアプリ開発ツール】
「PowerApps」は小難しいプログラムミング言語ではありません。
ユーザーがスマートフォンやタブレットに対応した業務用のモバイルアプリケーションを、
簡単に開発することを目的としています。
「PowerApps」さえあれば、
これまで、業務に必要なアプリを、WEB用、モバイル用と別々に開発せざる得なかったものを、
Office 365、Dynamics CRM、Salesforce.comやDropbox、Google Drive、OneDrive、Yammerなどのクラウドサービスや、
オンプレミスのSQL ServerやOracle Database、SAPなどのデーターソースに接続し、
データの読み書きを可能にしてくれます。
「PowerApps」は、
企業内システム開発部門の作業効率を格段に改善してくれそうです。
AppleやGoogleがコンシューマ向けプロダクトの充実を図る傍ら、
OfficeやSalesforce.comや各種クラウドサービスなどとの連携を高め、
ビジネス用途での普及を目論んでいます。
この手法は、元来Microsoftの得意とするものなので、
AppleやGoogleがどのような対抗策を打ち出してくるのか楽しみです。
タグ: PowerApps
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