本ページでは、APPEND命令について解説しています。
APPEND命令は、 ワークエリア(構造)に格納されている値を内部テーブルの最後の行に付与(追加)する処理 を行います。
具体的にどのタイミングで利用するのかという点と注意点を中心に解説します。
目次
1 APPEND命令
1.2 構文ルール:APPEND命令
2 挿入先の内部テーブルの種類に注意
1 APPEND命令
1.2 構文ルール:APPEND命令
2 挿入先の内部テーブルの種類に注意
1 APPEND命令
APPENDとは日本語に訳すと「付与する」「くっつける」みたいな意味になります。
その言葉の意味通り、APPEND命令では内部テーブルへデータをくっつける処理を行います。
1.1 処理の内容:APPEND命令
APPEND命令は、内部テーブルの最後の行に作業エリアの内容を挿入する命令です。
ポイントは、追加されるのはテーブルの一番最後の行であるという点です。
ここだけは、初めに押さえておきましょう。
似たような処理にINSERT命令がありますね。
こちらも日本語に直すと「挿入」という意味になり、APPEND命令と混乱しがちな部分なのですが、両者には明確な違いが存在します。
APPEND命令では挿入されるのが最後の行であるのに対して、INSERT命令では任意の行に挿入できるということです。
・APPEND・・・テーブルの1番最後に挿入される
・INSERT ・・・テーブルの任意の行に挿入できる
INSERT命令よりもAPPEND命令の方がパフォーマンスの観点で優れています。
そのため、どちらの利用でも良い場合(APPENDでもINSERTでも要件を満たせる場合)は、可能な限りAPPEND命令を利用するようにしましょう。
1.2 構文ルール:APPEND命令
APPEND (構造名) TO (内部テーブル名).
この命令を利用すれば、構造に格納されたデータ内容を、内部テーブルの 最後の行に挿入することができます。
2 挿入先の内部テーブルの種類に注意
APPEND命令で挿入することができる内部テーブルは、 「標準テーブル」と「ソートテーブル」のみ です。
これは、INSERT命令でも同様です。
ハッシュテーブルにはAPPEND命令を利用できないという点に注意が必要です。
APPEND命令の利用については、ここで解説した内容とLOOP処理 / 構造・内部テーブルの基本知識とセットで覚えておきましょう。
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