術日の朝 夫は意気揚々と出張へ
私は 自分の放射線治療をお休みして
まっすぐ N病院へ向かった
娘は弾性ストッキングを履き終わっていて
すでに点滴も入っている準備万端の状態
程なく 義兄妻の義姉や嫁いでいる義姉も来てくれて
ドキドキが止まらない、という本人と一緒に
手術フロアへ
何やら懐かしい 家族待合室の前
術室へ入る娘の手を握り励まし送り出した
待合室で話が弾んでいたが そこで何と!!!
嫁いでいる義姉に子宮体がんが見つかったと!!!
「ニャンまま子ちゃんと同じ この病院で手術なんだよ
でも 先生が大丈夫だって言うから信じてるの!」
もう なんて言っていいのやら・・・
義兄妻の義姉と ただただ顔を見合わせるしかなかった
夫は 姉のことが大好きなので
それを知ったら さぞかしショックだろうなぁ
手術は 予定通りの1時間で終わり
前後の処置を含め 全てが終わったのは12時過ぎだった
その処置の間 義兄妻の義姉と二人で
先生からの説明を受けた
・予定通り 卵巣は残して 嚢腫のみを摘出した
・腹腔鏡手術ではあったが ヘソの部分をうまく使って
メスを入れ傷になってしまう部分は 2ヶ所だけにした
・左側10センチの嚢腫のみ摘出の予定だったが
右側も2センチ余り腫れていたので そちらも取った
右側にも嚢腫があった事に驚いたが 摘出済みと言われホッとした
そして 手術の経過を 写真を示しながら説明してもらった
思っていたよりも 大きい嚢腫で
これではさぞかし痛かっただろうな、と 今更ながら涙が出た
部屋に戻ると 麻酔から覚めて間もないので
少々不機嫌な娘がいた
少しだけ話をしたが
眠りたいのでまた夕方来て欲しいと言われてしまった
午後の診察予約が入っている 嫁いでいる義姉と別れ
義兄妻の義姉と病院前のカフェでランチをする事に
手術が無事に終わり 気が抜けたような私に向かって
「それで 最近夫さんの様子はどうなの?」と
席に座るなり 義姉に聞かれた
相変わらず脳内お花畑で 今日も出張から帰ったら
職場の飲み会に参加するようだと話した
「ニャンままちゃん
放射線治療は順調みたいだけど 顔色があまりよく見えないよ
狐目の彼女の時のように ストレスが溜まって来ているんじゃない?
せっかく転移していた右腎臓を取ったはずなのに
また 1年後にその辺りに腫瘍ができた、と言うのが
何だかすごく引っかかるのよ!」
義姉にそう言われ
今までの転移のタイミングと同じだ!と気付かされた
そう 夫が何かやらかすたびに 身体に反応が出る
このまま 脳内お花畑の夫と一緒にいたら
身体中ガンに蝕まれてしまうかも?
その時初めて 恐怖に似た感情を覚えた
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