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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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2020年10月16日

何があった!?


 2017年5月

 MクリニックのMRI そしてO先生の検診と
 2日間連続の病院巡りを終え アパートに戻った


 着いた時間は午後の6時前

 実家に帰宅を知らせるために顔を出した




 「あ!!! おばちゃん帰ってきた!」と
 当時中3の甥が大声を上げて玄関に走ってきた


 何をそんなに慌てているんだ?と笑いかけたが
 嫌な予感が!


 「おじいちゃんが変なんだよ!
  トイレ出てきてから きちんと話せないんだ」


 うわっ! ひょっとしてまた???

 すぐに仏間に駆け込むと 
 左手を押さえて不安そうに座る父がいた

 「大丈夫? 私のことわかる?」

 呼びかけに対してこちらを向くものの
 すぐに首も動かなくなり 話はできないままだった

 左手もダランと落ちてきて 瞳孔も開き気味になってしまっている

 母も慌ててキッチンから出てきた

 「おじいちゃん どうしたの? 話できる?」



 もうその時には 左手は見た目にも完全に麻痺で
 呂律が回らず 目も虚ろになってきていた


 すぐに救急車を呼ぶと ちょうど弟も仕事から帰宅した


 救急隊員の方々(3人)の対応は素晴らしく
 焦る私たちを見ても 自信に満ち溢れた表情で

 「大丈夫ですよ! 
  これから車に乗せますからね 心配しないで」

 と言いながら

 一人は状況確認の聞き取り
 もう一人は 本人の状態確認
 そして残る一人は 運び出す経路の確保・・・と
 非常に無駄のない動きと役割!


 テキパキと 狭い室内・廊下を経て
 道路に止めた救急車の中へ運ばれた父


 そこからが長かった・・・・・・・・・・

 とにかく 受け入れ先の病院が見つからない


 以前 心臓の大動脈バイパスの手術をした市立病院には
 緊急の患者さんが複数同時に搬送されてきているため無理

 他の近隣の脳外科がある救急指定病院も満床!

 受け入れ先を探しつつ 救急の処置をしていてくれる隊員の方々

 その段階の父はといえば 段々と目の焦点もあってきていた


 再度 父の手術のデータがある市立病院の医師と直接話してくれた
 (時間的に外来は終わって ちょうど翌日の準備をしていたらしい)


 MRIを撮れる所に連れて行って上げて、と言われ

 かれこれ10分以上経った頃 やっとの事で受け入れ先が見つかる



 車で20分以上先にある総合病院だ

 これくらいの距離ならば致し方ない

 何より 私の勤務先からは車で5分ほどの病院だ
 かえって良かったのかもしれない


 同行した母と 横になっている状態の父 
 二人揃って不安そうな表情を浮かべていた



 「さあ 向かいますからね!」という救急隊員さんの言葉で

 とにもかくにも 
 やっと病院に向かえるということに 母と二人で安堵した








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