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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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2018年08月12日

次の予約診療日


 マーカー値が上昇したのがわかってからの
 1ヶ月の間に 年度が変わった 


 次男は就職 娘は大学進学
 長男と娘の学費はまだ続く・・・



 予約診療日 火曜日

 今回は午前診療の最後だった




 「採血とレントゲンの結果は・・・
  肺はとても綺麗で 影もない うん」


 しかし すぐにO先生の表情が曇る



 「マーカー値がまた上がって来てるね」




 前回 16.7だった数値が21.7になっている!

 止めてよ!と叫びたいくらいにショックだった




 「薬が弱いのかな?
  GW明けに入院して 抗がん剤を打ちましょう」


 何気に話す先生に向かって 全力で否定した!!!


 「お願いです!
  数値が確実に上がって来ているのは 
  どこかに 転移・再発しているっていうことですよね?

  それが どこに どのくらいの大きさであるのか
  確認していただけませんか?

  自分の体の中で 何が起きているのか把握しないまま
  抗がん剤の点滴を始めることは 絶対したくないんです!」




 後にも先にも O先生の方針に異を唱えたのは
 この時だけだ




 とにかく 抗がん剤は 引き伸ばせるかぎり
 先延ばしにしたかった


 副作用が怖いということも勿論だが

 その時の自分は
 抗がん剤に頼ったらもう最後だ、という認識に染まっていた


 肺腺がんという病気の特性で
 抗がん剤が効きにくいということを知っていたし

 ファーストラインの標準治療といっても
 効かなければ どんどん薬が強くなっていくのは
 目に見えていたし・・・とにかく 怖かった




 「それもそうですね
  話を事務的に進めてしまい 失礼しました。

  では 前回の病院と同じ放射線科に
  PET検査の予約をお願いしましょう

  念のために ここでもMRI検査をしますね」



 先生がすぐに電話をしてくれて
 金曜日の午前中に PETの予約を取ってくれた




 よかった




 とにかく 検査をしてもらえることになった!

 状態によっては 抗がん剤も点滴ではないものに
 変えてもらえるかもしれない と一息ついた






















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