https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200823-00194619/
新型コロナの重症者数が増加しており、医療現場での負担が増大しています。
新規感染者数はピークを超えたとの見方が広がっていますが、まだ安心できる状況ではありません。
東京都はもう少し細かいデータが閲覧可能ですので、その他の指標も見てみると、
:
「新規陽性者における接触歴等不明者数」「検査陽性率」もピークを超えているように見えます。
この2つの指標が低下していることは、潜在的な感染者も減少していることを示唆しています。
しかし、まだ安心できる状況ではありません。
なぜなら、重症者数はまだピークを超えていないためです。
全国の重症者数はまだ増加を続けている
全国の重症者数は今も増加を続けています。
全国の重症者数は8月22日時点で202名となっており、第1波のピークである312名にはまだ及ばないものの、日々増加を続けておりまだピークアウトする気配がありません。
東京都はこれまでは感染者数に比べて重症者数を低く抑えてきましたが、ここに来てジリジリと重症者数が増加してきています。筆者も都内の医療機関で新型コロナ診療をしておりますが、他院からの重症者の転院依頼が増えてきており、都内での重症患者を受け入れる余裕のある医療機関が減ってきている印象を受けます。
また(医療機関逼迫の鋭敏な指標として一部から絶大な信頼を寄せられている)私のまぶたもこの数日徐々にピクピクし始めており、予断を許さない状況が続いています。
大阪府や沖縄県はさらに深刻な状況が続いており、現地の医療者は大変な状況かと思います。
今後も重症者数が増え続ける理由
新規感染者数はピークを超えたかもしれませんが、まだこれから数週の間は重症者数が増えることに注意しておかなければなりません。
その理由として、
1. 重症者数は新規感染者数の増加から約2週間遅れてピークを迎える
2. 新規感染者のうち、高齢者の占める割合が少しずつ増えてきている
3. 重症者はすぐには軽快しないため、医療現場への負担は積み重なっていく
の3つが挙げられます。
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↓ 忽那賢志先生の記事はこちら ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200823-00194619/
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