安倍晋三首相が２８日、辞任の意向を固めたことを受け、学校法人「森友学園」への国有地売却を担当し自殺した財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん＝当時（５４）＝の妻、雅子さん（４９）は「次に首相になる方は公正中立な（自殺に関する）調査を実施していただきたい」などとするコメントを発表した。
雅子さんは、赤木さんの自殺は決裁文書の改竄（かいざん）を強制されたことが原因だとして、国や当時理財局長だった佐川宣寿（のぶひさ）氏に計約１億１２６０万円の損害賠償を求める訴訟を起こし係争中。
雅子さんは「一日も早く快復するようお祈り申し上げます」と首相の体調を気遣いながら、次期首相に向け、赤木さんの自殺を調査する第三者委員会の設置を改めて要望。その上で「夫がなぜ自死に追い込まれたのかが明らかになるような訴訟活動をしていただきたい」と求めた。
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