2017/10/29 「 策士 策に溺れた(前編) 」
さらにこれを人間の仕事に例えるなら、読み書きの「書き」は、人にメモを取らせることにすると、CPUという人が、ハードディスクという人にメモを取らせます。
具体的には、
・メモ帳の300ページを開きなさい(シーク時間)
・メモ帳300ページの20行目から(サーチ時間)
・あいうえお〜わをん まで書きなさい
CPUさんはこれだけ言って、あとは書き終わるまで待たされるのです。
なら、
ハードディスクさんがたくさんいた方が良いと思いませんか?
ハードディスク(1)さんには、「ア行」だけ書きなさいと指示し、
続いてハードディスク(2)さんに「カ行」を書きなさいと。
その頃にはハードディスク(1)さんはもう「ア行」を書き終えていますから、次は「サ行」を書きなさいとできるのです。
かなり強引な例えですが、これがRAID 0、ストライピングです。
「ベンチマーク」という、処理速度を測定できるソフトがあります。
RAID 0によってどれだけ速くなるのか。
ハードディスクを2倍にするので、速度も2倍と考えがちですが、実際には4倍になっていました。これは大きな差です。
ストライピングは、2Tバイトのハードディスク2台を使えば、4Tバイトの容量を使えます。
このストライピング問題点は、片方のハードディスクに障害が起きると、残ったハードディスクだけでは50音が揃わなくなるということです。冗長性を持たないRAID 0です。
そこで、ハードディスク(1)と(2)のコピーを作ります。
ハードディスク4台を使って、ハードディスク(1)と(2)のセットをミラーリングするのです。
ハードディスク(3)は(1)と同じ内容が。また、(4)には(2)と同じ内容が書き込まれるのです。
RAID 0のストライピングを、RAID 1でミラーリングするから、これはRAID 0+1 と呼ばれました。
2Tバイトのハードディスク4台を使うと4Tバイトの容量を使えます。
ストライピング 2T + 2T = 4T ですが、ミラーリング は 4T が2セットあっても内容は同じなので、実質4Tバイトです。
ここで重要なことは、RAID 0だろうが 1であろうが、0+1であろうが何であろうと、PCからすると1台のハードディスクとして扱うことです。
(つづく)
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