わからない漢字があったときなど、いちいち辞典を引かなくてもいい手軽さと同時に、いざ自分で書いてみようとしても書けなくなっている不便さもあります。
読めるけど書けないのが漢字ですね。
読んでいるときはわかっている漢字なのに、書くまでは理解できていないのでしょう。
また、便利なものに頼ると人間、退化していくんですね。
特にガラケー時代から、予測変換機能という大変便利な仕組みもできていますね。
ただ、パソコンの漢字変換を使っていると、
「あれ?これ違うんじゃないか?」
そう思ったことはありませんか?
「今だに私は」
と、そう思ってきました。
しかし変換すると、「未だに」となります。
「未恋」
あ、これはありますね。変換されました。
でもパソコンでは先に、「未練」と出てきます。
iPhoneでは「未練」としか出てきません。
何と言うんでしょうか。
どこかに私は昔からず〜っとそう思ってきたのに、
パソコンやスマホは最近のもの。新参者より古くからの自分を信じたい気持ちがあるのでしょう。
でも、漢字変換は開発者がきちんと調べて作っているはずです。
広辞苑がないので私は引くことができませんが、「未だに」が正解なのかも知れません。
ちなみにネットでは意見が分かれているようです。
「今だに」が正解とする解説もあるようですが、一般には
・今だに早起きを続けている
のような肯定文には「今だに」を、
・未だに記録を出せていない
のように、今のところまだといった否定的なものには「未だに」を
使い分けているという解釈があるようです。
漢字変換以外でも、Wordを使っていると文法までチェックされます。
そうかぁ、、と思ったのは、
「〇〇したり」「〇〇だったり」
という「たり」です。
仮に、「〇〇したり」と書いたら、もう一つ「〇〇したり」をセットにしなさいというのです。
試しにWordで
「縄跳びしたりゴム跳びしていました。」
と書くと、「したり」の部分に緑色で波線の下線が引かれます。
波線で右クリックすると、(「〜たり」は繰り返してつかいます。)と出てきます。
「縄跳びしたりゴム跳びしたりしていました。」
これが正解のようです。
Wordの文章校正機能というらしいのですが、他にも
「もとずいて → もとづいて」「わづか → わずか」のような仮名遣い、
「ら」抜き、「い」抜きなども校正してくれるようです。
日本語には細やかな決まりがあるので、私はこういった機能は
「やかましい」というより「ありがたい」と感じます。
例えば、
「手紙を読ませていただきます。」が正解で、
「手紙を読まさせていただきます。」は誤りです。
これにもしっかりとした理由があります。それを
2017/08/25「 テレビについて思うこと。 」に書いています。
漢字変換、
日本語入力というのが、あって当たり前になった今、日本語を入力するアプリがしっかり働いているというのを意識することは特に若い人には難しいと思います。
しかしフリック入力やキーボードからの入力を、しっかりと漢字入りの日本語に変換してくれるのはプログラムがきちんと働いているからです。
今ではWindowsパソコンを買ってくると、“IME”という日本語変換が付いてくるのを意識している人は少ないでしょう。
昔、“一太郎”というワープロソフトがありました。
一太郎には“ATOK(エイトック)”という日本語変換が付いてきました。
ATOKを懐かしいと思う方も多いと思います。
同時に、 A dvanced T echnology O f K ana-Kanjiの頭文字であるとされましたが、「そんななの?」と疑問を持たれた方も多いはず。
今では“おまけ”の日本語入力ですが、一太郎の当時、一太郎とは別に「ATOK」のみ単体で販売されていました。しかも、価格は1万円近くしたんです。
でも当時、「ATOK」の変換精度は他を抜きん出ていたと思います。
まだワープロ専用機と争っていた時期に、「ATOK」は安心して使える日本語入力でした。
かつて大半の人たちが使っていたワープロソフト、「一太郎」を開発、販売した「ジャストシステム」は、初代社長、浮川(うきがわ)さんが創業した会社です。
「ATOK」は、浮川社長の奥様で、たいへん優れたエンジニアである初子さんが原型を創り上げました。
「一太郎」というワープロソフトは、もちろんまだ健在です。
この、
「一太郎」というネーミングには、実在した“太郎くん”が由来になっていること、ご存知でしょうか。
「お前は、日本一の太郎になったんだよ。」
前から書いてみたいと思っていました。
紛れもない日本一のワープロソフト「一太郎」誕生秘話を。
一流のエンジニア、初子夫人、営業に明け暮れた浮川社長、亡き太郎少年。
が、
ここの読者様、
あまりPCに関心がないようですね。TT
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