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2014年11月19日
路地裏を抜けて @Seoul
ランチをゴチソウになり、スタッフに見送られて、宿を出た。
「キョウハどこイクデスカ?」
「チムジルバンデス」
変な日本語VS変な韓国語の会話を交わし、
疲れたカラダをほぐすためにチムジルバンに行くことを伝えた。
前回の二日目同様「サウナ付のスーパー銭湯」ですな。
路地裏を歩いて、隣の駅・東廟へ。
東大門から続くこのエリアは問屋街が立ち並ぶエリアで、
東大門周辺が服や靴の問屋街なら、
新設洞周辺は壁紙や敷物、キッチン用具から什器、薬剤から韓方薬と、
ありとあらゆる問屋や小さな工場が立ち並んでいるエリア。
歩くたび、毎回違う路地に迷い込んでみると、
その都度、違う表情の通りが現れ、それだけでも楽しい。
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東廟までの道のり、迷い込んだのは玩具の問屋が並ぶ通りだった。
三輪車からプラスティックのバットまで、
色鮮やかなおもちゃが並べられている。
店員さんもどことなく朗らかで、
商品のサッカーボールで遊んでいたり、ダーツに興じていたりと商売っ気がない。
その狭い路地にバイクもクルマもおかまいなしに入り込んでくるのが、まさにソウルだ。
早い時間に風呂屋に出向くのももったいないので、問屋街から足を伸ばす。
この辺りは問屋街で人の出入りが激しいからだろうか、
出店が路上のありとあらゆるところに置かれてる。
とにかく高く買取ります BUY王(バイキング)
ちょっとした空間があるとお構いなしにご開帳、という感じで、
食べ物から野菜売り、果物から骨董品まで、お構いなしに歩道を占拠している。
完全に歩道は狭くて、歩きづらくて笑っちゃいます。
初秋のこの時季、目立つのはリンゴと蒸かしたサツマイモ。
栗や柿なんて日本でもなじみのある果物も彩を添えている。
お目当ての銀杏はまだちょっと早いみたい、姿を見かけないなあ。
散々歩き回って遠回りを重ねた上に、前回訪れた「SPAREX」に到着。
6,000wを支払い、熱い湯船に飛び込んだ。
http://www.utravelnote.com/korea/play/sparex (店内の雰囲気はコチラで)
考えてみると、入浴料が昼飯より高い(一食5,000w程度)のだから、贅沢なハナシ?
それとも日本の銭湯が安すぎるのかな?
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サウナもミストもスティームもあるのだが、無視して、
ひたすら熱い湯と水風呂の往復を繰り返し、カラダをほぐす。
小一時間、リラックスして出てくると外はすっかり陽が落ちていた。
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2014年11月18日
寝ぼけた朝食 @Seoul
いつものように原稿をやっつけて来たので、いつものように疲れていた。
昨夜、宿にたどり着くと荷物を置いて、
近所の定食屋に潜り込み、ビビンバを頬張って、眠りに着いた。
ソウルでホステルやゲストハウスと呼ばれる安宿はなぜか朝食付きの宿が多い。
大概はトーストやご飯が置いてあって、
キムチと一緒にご自由にどうぞ、という体裁だが、
一人旅にはこれがけっこうありがたい。
「ホステル・コリア」では、8〜10時の間にトーストとジャムが供される。
モチロン、淹れたてのコーヒーもございますぜ。
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到着日の翌日は慌しく出てきた疲れを引きずっていて、
たいてい昼近くまで寝過ごしてしまう。
この日も例外でなく、起きてきたらランチタイムに近い時間だった。
朝食のトーストはしまわれて、食いっぱぐれた時間だ。
コーヒーをもらおうとキッチンに向かうといい香りが漂ってきた。
滞在中の客がなにか料理しているのだろう、と思いながら、
キッチンに進むとスタッフのみんなが食事をしていた。
「アニョ〜ン」
寝ぼけた声で声をかけると、笑い声とともに返事が返ってきた。
「アニョンハセヨ〜、もうランチタイムですよ」
「ツカレテイルンデス。到着日は疲れているんです」
ハングルと英語を交えて、会話を交わす。
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「朝食?ランチ? 食べますか?」
「え?いいの? みんなのご飯でしょう?」
「ダイジョウブ、一緒に食べましょう」
ゲストハウスなのだが、常客ともなると家族やスタッフと同じ扱いなのがうれしい。
「メニューはなに?」
コーヒーを勝手に淹れながら、尋ねる。
24時間いつでも勝手に飲めるところもこの宿を気に入っている理由だ。
ところが欧米の客がいなければ、コーヒーを飲む客はホトンドいない。
以前にも書いたが、アジア系の宿泊客はストレートのコーヒーを好んで飲まない。
この宿のコーヒーを消費しているのは自分だけかもしれない。
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「プルコギ デスヨ〜」
「イイデスネ〜」
白いご飯をもらって、スタッフと一緒に頬張った。
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10月の「毎月ソウル」
夕方の成田空港はけっこう混んでいた。
「シルバー・ウィーク」と名づけられた連休が明けた月曜にも関わらず、
出国審査場にはかなりの列ができていた。
行列を尻目に、自動化ゲートを目指へ。
パスポートと両手の人差し指を機械に読み込ませて、ハイ終了。
事前登録だけ済ませておけば、アっという間に出国手続きは完了だ。
繰り返し書いているが、
この「自動化ゲート」相変わらず我が国では普及も告知もされていない。
シンガポールや韓国では自国民は、
当たり前のように自動ゲートを軽やかに通り過ぎていく、というのに、
変わらず、この国ではスタンプのために行列を作っている。
数少ない利用者としては、
その自動化ゲートが混むようになってもらっては困るので、
普及していかないことは気にも留めないが。
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前回の9月版「毎月ソウル」は、
7〜10日の4日間という短期滞在だったためになんとも消化不良で、
結局、月末から10月にかけてのチケットをすぐにブッキングした。
今度は8日間の滞在。
仕事の合間を狙って入れ込んだつもりが、直後に中国に飛び立つハメに陥った。
なんともまあ、うかつな計画です。
出国を済ませ、いつものようにビジネスクラス・ラウンジへ。
デルタ航空との合併を経て、プライオリティ・パスでは、
成田のノースウェストのラウンジは使えなくなってしまったのが残念だが、
それでもKALのラウンジで快適にくつろげる。
この日、ラウンジの無線LANが調子悪いらしく、アクセスがうまくいかない。
有線ケーブルでもチャレンジしたが、
どうやらラウンジのプロバイダー接続に難があるらしく、こちらもNG。
出発前のメールチェック程度だったので、あきらめて新聞、雑誌に目を落とした。
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ラウンジの奥では、アメリカン人女性がネットにアクセスできないことを怒っている。
「どうも無線接続ができないみたいですよ」
PCに疎いラウンジ・ホステスに変わって、彼女に話しかけた。
「わたしのPCが悪いのじゃないのね」
「有線も試したんですけど、そっちも繋がらないみたいですよ」
「それじゃあ、困るのよ。
次のフライトのオンライン・チェックインができないわ」
「だそうです。
チェックインだけできれば、文句も収まるんじゃないかなあ」
日本語でそうつぶやいて、彼女の処遇はラウンジ・ホステスに預けた。
旅先で怒っているアメリカ人ほど性質の悪いものはない。
ユナイテッドのフライトは定刻どおり飛び立ち、時間通りに仁川空港に到着した。
入国審査はいつものようにガラガラ。
沖のコンコース着なので、「スカイ・シャトル」に乗り、ターミナルを移動し、
入国、そしてターンテーブルだが、
預けている荷物もない身としては、飛行機のドアから10分で、到着ロビーに飛び出せた。
「佐藤黒」・「村尾」など他では手の入らない銘酒ぞろい
空港の両替レートだけ、チェックすると、1万円で125,000w。
このところ130,000w前後で安定している。
空港リムジンに乗り込み、ピッタリ一時間後にはいつもの宿に潜り込んだ。
「楽天プレミアムカード」なら、ラウンジを自由に使える「Priority Pass」がついてくる!!
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2014年11月17日
フライト・ディレイ @Seoul −完−
ゲート番号を示す電光掲示板を確認した。
出発便はゲートが変更されることがよくある。
バカデカイアメリカの空港などは茶飯事で、
ゲート変更がないときのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
添乗員時代、フライトの説明をした後、
免税店で散財することに命がけの人たちを引き止める術はなく、
ゲートで再集合するのはマヌケなハナシなので、
「機内で逢いましょう」と告げ、彼らを免税店が待つ大海原に解き放っていた。
空港のテンションと免税店の誘惑に取り憑かれた人たちには
「買い物の合間でいいから、電光掲示てくださいね」と告げるのが精一杯。
それでもこの一言で迷子になってしまうお客さんはいなかった。
モチロン、変更があれば、顔を合わせた人には声をかけてはいたが。
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え? 再集合かけなくて、人員把握、人数確認はどうするって?
ダイジョウブ、座席番号は把握しているので、
機内を一回り確認すれば迷子はゼロです。
再集合はお客さんにとって煩わしいし、
機内でうろつくのは客室乗務員にとっていいメイワクです。
日本の空港でゲート変更があった例は記憶にも少ない。
海外ではフライトの本数自体が多いことや
出発・到着時刻が前後することが多いのだろう。
ゲート変更など当たり前なので、
渡された搭乗券に記されたゲート番号を鵜呑みにはしないほうがいいですよ。
スカイ・シャトルからコンコースに降りたわたしたちは、
当たり前のように掲示板を確認した。
「あ」
「あ!」
タバコを吸わないトルコ人の彼とほとんど同時に声を発していた。
後ろのカウンターではデンマーク人の彼がタバコを吸える場所を聞いていた。
声の原因はゲート変更でなく、「DELAYED」の文字のせいだった。
出発時間は大きく1時間40分遅れることを記していた。
楽天プレミアムカード・いまなら年会費が戻ってくる!
「ディレイだって」
「だね」
「コーヒータイムだな」
「彼はゆっくりタバコが吸えるね」
「あはは、そうだね。彼女たちはまた免税店に入り浸れるよ」
フライトは2時間遅れると航空会社が「ミール・サービス」を供することになる。
空港内のレストランで使用可能なクーポンが配られるか、
搭乗券を見せるとサインだけで食事ができるなどの措置がとられる。
そのため、航空会社はディレイが生じても2時間内に収める苦心をするようだ。
一機分の乗客が空港で食事するとなるとその負担は多大なものだからだ。
1時間40分という数字を見て、そのことを思っていた。
2時間はデッド・ラインなのだ。
「じゃあ、ラウンジに行くから、また機内で」
「ああ。また機内で」
そういって彼らと別れ、すぐ横のエスカレーターで
「アシアナ・ラウンジ」へ向かった。
ラッキーなことに仁川空港はコンコースにもアシアナがラウンジを構えている。
メインロビーと違って、こちらは人が少なく、静かなラウンジだ。
ソウルの旅行ガイド
それにしてもラウンジのハシゴをするとは思わなかった。
時間をもてあまし、所在なげに過ごさなくてすむのは、
「プライオリティ・パス」の恩恵だ。
帰るだけの道のり、少しぐらいコーヒーを飲む時間が増えてもいいものだ。
毎月ソウル 9月編
—完—
出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?免税店?カフェ?
格安航空券やLCCでもビジネス・クラスのラウンジでビールなんていかが?
「年会費1万円は高い!」と思うかもしれませんが、
往復で2回ラウンジ使用可能ですから、年間3〜4回ほど空港(国内線も可)を使えば、
空港でお金を使う分のモトは取れちゃいます。
さらには空港からの「バゲージ・サービス」(宅配便でスーツケースを自宅へ配送)が年2回付帯、
関東エリアなら1,500円前後、x2はけっこう大きなサービス。
国内も海外も旅行にこの1枚
しかも今なら入会時に12,000ポイントプレゼント、初年度は無料みたいなものです!
スカイ・シャトル @Seoul
あっという間に帰国日になってしまった。
やはり4日間の滞在は短い。
到着日と帰国日を除くと、
正味2日しかないのだからしかたがないだろう。
11時のフライトにあわせ、
ビジネス・クラスのラウンジでゆっくり過ごそうと早起きするつもりが、
ガッチリ二度寝をしてしまった。
慣れないことはするものじゃない。
慌てて8時前に宿を出る。
空港までリムジンバスで60分弱なので、
結局、通常の2時間前のチェックイン。
やはり慣れないことはしないほうがいいらしい。
それでもラウンジでゆっくり朝食を摂りながら、コーヒーを楽しめる。
免税店に行くこともないので、ラウンジで時間を過ごせるのは助かる。
BIGBANG EARLY DAYS in Japan ‐filmed by MEZAMASHI TV‐
ソウル・仁川空港ではユナイテッドは沖のコンコースに着機するため、
「スカイ・シャトル」でコンコースに渡らなければならない。
ラウンジでゆっくり過ごした後、スカイ・シャトルに乗り込むと、
車内でイキナリ話しかけられた。
「ユナイテッドで東京行き?」
背が高く、堀の深い男性二人と女性二人。
雰囲気的にはヨーロピアンかな。
「そうですけど?」
「同じフライトだね」
自分の搭乗券をヒラヒラさせてみせた。
「東京へ旅行ですか?」
「いや、乗り継ぎなんだ。同じフライト仲間だね」
そういうとハイ・ファイブを求めてきた。
ちなみに「ハイ・タッチ」は完全な和製英語でございます。
手を合わせながら、酔っているのかな? と苦笑い。
出発前のラウンジでできあがってしまう人はけっこう多いのだ。
業界最大のアニメサイト
「ソウルはさ、英語話す人少なくて、苦労したんだ」
「あはは、それはわたしも一緒です。で、どちらから?」
「彼はデンマーク、ぼくはトルコ人」
「ほお。メルハバ」
トルコ語で「こんにちは」と告げてみた。
「メルハバ〜。トルコ語がわかるの?」
「いや、旅行会社の仕事をしていたので、アイサツだけ。
メルハバとテシェクルエデリムだけですよ」
「おお! ソウルでトルコ語を聞くとは思わなかった」
どうもソウルに来てからトルコ人と出会う機会が多い。
くだらない話をしている間にスカイ・シャトルはコンコースに到着した。
楽天プレミアムカードなら世界中の空港ラウンジが使える
「タバコ吸える場所、知らないかな?」
デンマークの彼が問いかけてきた。
「吸わないので、わからないなあ。
着いたらインフォメーション・カウンターがあるので、尋ねてみては?」
「この人、ドコ行ってもタバコを吸う場所探しているのよ、まったく、もう」
「フライトでは吸えないですものね」
奥様のグチも飛び出てきた。
ところがコンコースで待っていたのは、彼女の愚痴など比べ物にならない出来事だった。
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