6時を少し回った時間に宿を発った。
シャワーで目を覚まして、宿に別れを告げた。
早朝のゲストハウスは無人なので、フロントにカギをドロップして
オートロックを開けて、出立。
ホテルのチェックアウトと異なり、シンプルでコンビニエント。
ただしゲストハウスなので、ウェイクアップ・コールはない。
持参の目覚ましと携帯電話のアラームがその代役。
ちなみに「モーニング・コール」は日本製英語、海外のホテルでは通じないのでご注意を。
フロントに頼む場合は「wake-up call」で通じます。
喫茶店などで朝食を指す「モーニング・サービス」も和製です。
英語圏で使うと「礼拝」や「喪服」を示す意味になっちゃいます。
JAZZの曲でもありますが、「Mourning」がそのスペル。
礼服を指す「モーニング」のアレですね。
朝食を食べたいなら「Breakfast Special」かな。
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ひと気のない通りを抜け、地下鉄の駅に向かう。
駅に近い露店や売店は忙しそうに開店準備を整えている。
店を半分開けた状態で、店先の品物を整えていたおばちゃんに声をかけ、缶コーヒーをもらう。
コーヒーを飲みながら、駅の階段を下りるとホームには意外にも人がいた。
早い時間の通勤客に紛れて、荷物を抱えて、地下鉄を待つ。
荷物、といっても大きめのデイパックにキャスターがついたタイプのものなので、
他の客のジャマになることも冷たい目で見られることもない。
金浦空港まで40分ほど。
その後、AREXに乗り換え、30分で仁川空港に着く。
郊外で仕事する人や空港で仕事する人たちだろうか、
地下鉄の席は結構埋まっていて、驚かされる。
大都会ソウルは朝の6時台から元気に動いているのだ。
席に腰掛け、文庫本に目を落としていたが、
頭の中では昨日出会ったテキサスのオースティンからやってきたアメリカ人の話を思い出していた。
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そういえば彼らとあったCOEXをトウキョウに置き換えると、
銀座や青山といったオシャレっぽいエリアで、
彼らがいうところの「アサクサ」はソウルに置き換えると明洞や南大門みたいなものか。
彼らは「アサクサ」のオドロキを口にしていたが、
果たしてあそこがトウキョウらしい場所なのだろうか。
トウキョウの今がある場所だろうか。
観光客が集うところはその国の匂いが消えて、観光客向けに特化していく。
観光用にデフォルメされて、「らしい」空間が出来上がっていく。
しかしその都市の「らしさ」「今」はもっと別の場所にあるのだ。
土産を買う必要のない地元の人は、有名観光地に足を向けないので、
日常から生まれてくる「流行り」の食べ物や「人気」のスポットは残念ながらそこにはない。
有名な場所では食べ物は「名物」「名産」に特化されていくし、
売られるものも観光客が喜ぶ土産物が増えていくのが必然。
世界各地で、観光客の好み、リクエスト、購買意欲に合わせてデフォルメされていくのだ。
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「名物」にもおもしろいものはあるが、地元の人が毎日食べている「普通」のモノが知りたい。
「名産」に特筆するものは多いけど、みなが食べているものに同じ評価を下して、満足したいわけじゃない。
珍しいものとか、スゴイものに出会いたい、というわけではなく、
普通の「生活」、普通の「日常」、そんなところに埋没しているものに巡り会いたいのだ。
アサクサの話を聞いて、そんなことを改めて、再認識。
写真1; どこの街角でも一本裏に入ると小さい食堂が軒を連ねている。
写真2; 古いタイプのT-moneyカードのチャージ・マシン。
カード置いて、金額押して、お金入れて、金額押して、と馴れないとややこしい。
写真3; ここ数ヶ月で急速に増加中のチャージ機の新型。画面も大きく、不慣れでもわかりやすい。
写真4; 大都市ソウルは夜でも交通量が多い。それでも以前よりも排気ガスの量が減った気がする。
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