カギ付きの下足箱に靴を放り込み、階段を上がる。
広い脱衣所に沿うようにたくさんのロッカーが並んでいた。
渡されたカギの番号を探して、
細長く立ち並ぶロッカーのブロックの前で立ち尽くした。
数が多すぎるのだ。
たくさんの数字に戸惑っていると、スタッフが声をかけてくれた。
腕輪タイプになっているカギを差し出すと、
その番号があるロッカーの場所をあっさりと教えてくれた。
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受付から更衣室までは日本の風呂屋と変わりがない。
変わりがある風景は、といえば、
脱衣所や浴場にいく人たちが、前も隠さず歩いていることだろうか。
誰も彼も「ノーガード戦法」なのだ。
大きな鏡の前でドライヤーを使う人も、
湯上りに身体を拭く人も、
歯磨きをする人も、
押しなべて「ノーガード」なのです。
これは男湯に限ったことなのだろうか。
残念ながら調査の手はここで止まっているので、対岸の情報はわからない。
アカスリやタオルは中央に積まれていて、
どうやら好き勝手に使っていいらしい。
別に前を隠すタオルがないわけではない。
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浴槽は4つも5つもあって、それぞれ温度設定が異なっている。
サウナ、スティーム、ミストもそれぞれの小部屋に分かれ、
反対側では有料のアカスリ用のベッドがしつらえてあった。
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_5_13.jsp
寝湯はあるし、打たせ湯はあるし、金額以上に至れるつくせりだ。
おもしろいのはここにも胸ぐらいの深さの浴槽がある。
前回訪れたところにもあったが、
サイズと深さ、水温的にもちょっとしたプールなのだ。
客は20人ぐらいいるだろうか。
平日昼間にも関わらず、けっこ利用者がいることにも驚かされる。
シャンプーやヒゲソリは自販機で売られているので、
手ぶらでやって来ても気楽に利用できるのも大きな利点だろう。
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話によると韓国の人は家ではあまり風呂を使わず、シャワーで済ませ、
週に1〜2度、チムジルバンを訪れるらしい。
それにしても平日昼間からけっこう混んでいるのは、
仕事の合間に充電しに来ているのか、あるいは不定期休の人が多いのだろうか。
「ノーガード」の人たちにインタビューするわけもいかず、熱い湯に沈んだ。
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