ゲート番号を示す電光掲示板を確認した。
バカデカイアメリカの空港などは茶飯事で、
ゲート変更がないときのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
添乗員時代、フライトの説明をした後、
免税店で散財することに命がけの人たちを引き止める術はなく、
ゲートで再集合するのはマヌケなハナシなので、
「機内で逢いましょう」と告げ、彼らを免税店が待つ大海原に解き放っていた。
空港のテンションと免税店の誘惑に取り憑かれた人たちには
「買い物の合間でいいから、電光掲示てくださいね」と告げるのが精一杯。
それでもこの一言で迷子になってしまうお客さんはいなかった。
モチロン、変更があれば、顔を合わせた人には声をかけてはいたが。
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え? 再集合かけなくて、人員把握、人数確認はどうするって?
ダイジョウブ、座席番号は把握しているので、
機内を一回り確認すれば迷子はゼロです。
再集合はお客さんにとって煩わしいし、
機内でうろつくのは客室乗務員にとっていいメイワクです。
日本の空港でゲート変更があった例は記憶にも少ない。
海外ではフライトの本数自体が多いことや
出発・到着時刻が前後することが多いのだろう。
ゲート変更など当たり前なので、
渡された搭乗券に記されたゲート番号を鵜呑みにはしないほうがいいですよ。
スカイ・シャトルからコンコースに降りたわたしたちは、
当たり前のように掲示板を確認した。
「あ」
「あ!」
タバコを吸わないトルコ人の彼とほとんど同時に声を発していた。
後ろのカウンターではデンマーク人の彼がタバコを吸える場所を聞いていた。
声の原因はゲート変更でなく、「DELAYED」の文字のせいだった。
出発時間は大きく1時間40分遅れることを記していた。
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「ディレイだって」
「だね」
「コーヒータイムだな」
「彼はゆっくりタバコが吸えるね」
「あはは、そうだね。彼女たちはまた免税店に入り浸れるよ」
フライトは2時間遅れると航空会社が「ミール・サービス」を供することになる。
空港内のレストランで使用可能なクーポンが配られるか、
搭乗券を見せるとサインだけで食事ができるなどの措置がとられる。
そのため、航空会社はディレイが生じても2時間内に収める苦心をするようだ。
一機分の乗客が空港で食事するとなるとその負担は多大なものだからだ。
1時間40分という数字を見て、そのことを思っていた。
2時間はデッド・ラインなのだ。
「じゃあ、ラウンジに行くから、また機内で」
「ああ。また機内で」
そういって彼らと別れ、すぐ横のエスカレーターで
「アシアナ・ラウンジ」へ向かった。
ラッキーなことに仁川空港はコンコースにもアシアナがラウンジを構えている。
メインロビーと違って、こちらは人が少なく、静かなラウンジだ。
ソウルの旅行ガイド
それにしてもラウンジのハシゴをするとは思わなかった。
時間をもてあまし、所在なげに過ごさなくてすむのは、
「プライオリティ・パス」の恩恵だ。
帰るだけの道のり、少しぐらいコーヒーを飲む時間が増えてもいいものだ。
毎月ソウル 9月編
—完—
出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?免税店?カフェ?
格安航空券やLCCでもビジネス・クラスのラウンジでビールなんていかが?
「年会費1万円は高い!」と思うかもしれませんが、
往復で2回ラウンジ使用可能ですから、年間3〜4回ほど空港(国内線も可)を使えば、
空港でお金を使う分のモトは取れちゃいます。
さらには空港からの「バゲージ・サービス」(宅配便でスーツケースを自宅へ配送)が年2回付帯、
関東エリアなら1,500円前後、x2はけっこう大きなサービス。
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