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2014年11月19日
路地裏を抜けて @Seoul
ランチをゴチソウになり、スタッフに見送られて、宿を出た。
「キョウハどこイクデスカ?」
「チムジルバンデス」
変な日本語VS変な韓国語の会話を交わし、
疲れたカラダをほぐすためにチムジルバンに行くことを伝えた。
前回の二日目同様「サウナ付のスーパー銭湯」ですな。
路地裏を歩いて、隣の駅・東廟へ。
東大門から続くこのエリアは問屋街が立ち並ぶエリアで、
東大門周辺が服や靴の問屋街なら、
新設洞周辺は壁紙や敷物、キッチン用具から什器、薬剤から韓方薬と、
ありとあらゆる問屋や小さな工場が立ち並んでいるエリア。
歩くたび、毎回違う路地に迷い込んでみると、
その都度、違う表情の通りが現れ、それだけでも楽しい。
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東廟までの道のり、迷い込んだのは玩具の問屋が並ぶ通りだった。
三輪車からプラスティックのバットまで、
色鮮やかなおもちゃが並べられている。
店員さんもどことなく朗らかで、
商品のサッカーボールで遊んでいたり、ダーツに興じていたりと商売っ気がない。
その狭い路地にバイクもクルマもおかまいなしに入り込んでくるのが、まさにソウルだ。
早い時間に風呂屋に出向くのももったいないので、問屋街から足を伸ばす。
この辺りは問屋街で人の出入りが激しいからだろうか、
出店が路上のありとあらゆるところに置かれてる。
とにかく高く買取ります BUY王(バイキング)
ちょっとした空間があるとお構いなしにご開帳、という感じで、
食べ物から野菜売り、果物から骨董品まで、お構いなしに歩道を占拠している。
完全に歩道は狭くて、歩きづらくて笑っちゃいます。
初秋のこの時季、目立つのはリンゴと蒸かしたサツマイモ。
栗や柿なんて日本でもなじみのある果物も彩を添えている。
お目当ての銀杏はまだちょっと早いみたい、姿を見かけないなあ。
散々歩き回って遠回りを重ねた上に、前回訪れた「SPAREX」に到着。
6,000wを支払い、熱い湯船に飛び込んだ。
http://www.utravelnote.com/korea/play/sparex (店内の雰囲気はコチラで)
考えてみると、入浴料が昼飯より高い(一食5,000w程度)のだから、贅沢なハナシ?
それとも日本の銭湯が安すぎるのかな?
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サウナもミストもスティームもあるのだが、無視して、
ひたすら熱い湯と水風呂の往復を繰り返し、カラダをほぐす。
小一時間、リラックスして出てくると外はすっかり陽が落ちていた。
2014年11月18日
寝ぼけた朝食 @Seoul
いつものように原稿をやっつけて来たので、いつものように疲れていた。
昨夜、宿にたどり着くと荷物を置いて、
近所の定食屋に潜り込み、ビビンバを頬張って、眠りに着いた。
ソウルでホステルやゲストハウスと呼ばれる安宿はなぜか朝食付きの宿が多い。
大概はトーストやご飯が置いてあって、
キムチと一緒にご自由にどうぞ、という体裁だが、
一人旅にはこれがけっこうありがたい。
「ホステル・コリア」では、8〜10時の間にトーストとジャムが供される。
モチロン、淹れたてのコーヒーもございますぜ。
割引クーポンの代わりにキャッシュバック!新しい飲食ポータル fun@外食
到着日の翌日は慌しく出てきた疲れを引きずっていて、
たいてい昼近くまで寝過ごしてしまう。
この日も例外でなく、起きてきたらランチタイムに近い時間だった。
朝食のトーストはしまわれて、食いっぱぐれた時間だ。
コーヒーをもらおうとキッチンに向かうといい香りが漂ってきた。
滞在中の客がなにか料理しているのだろう、と思いながら、
キッチンに進むとスタッフのみんなが食事をしていた。
「アニョ〜ン」
寝ぼけた声で声をかけると、笑い声とともに返事が返ってきた。
「アニョンハセヨ〜、もうランチタイムですよ」
「ツカレテイルンデス。到着日は疲れているんです」
ハングルと英語を交えて、会話を交わす。
iPhone/iPad、スマートフォンアクセサリ専門店「スマートラボ」
「朝食?ランチ? 食べますか?」
「え?いいの? みんなのご飯でしょう?」
「ダイジョウブ、一緒に食べましょう」
ゲストハウスなのだが、常客ともなると家族やスタッフと同じ扱いなのがうれしい。
「メニューはなに?」
コーヒーを勝手に淹れながら、尋ねる。
24時間いつでも勝手に飲めるところもこの宿を気に入っている理由だ。
ところが欧米の客がいなければ、コーヒーを飲む客はホトンドいない。
以前にも書いたが、アジア系の宿泊客はストレートのコーヒーを好んで飲まない。
この宿のコーヒーを消費しているのは自分だけかもしれない。
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「プルコギ デスヨ〜」
「イイデスネ〜」
白いご飯をもらって、スタッフと一緒に頬張った。
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10月の「毎月ソウル」
夕方の成田空港はけっこう混んでいた。
「シルバー・ウィーク」と名づけられた連休が明けた月曜にも関わらず、
出国審査場にはかなりの列ができていた。
行列を尻目に、自動化ゲートを目指へ。
パスポートと両手の人差し指を機械に読み込ませて、ハイ終了。
事前登録だけ済ませておけば、アっという間に出国手続きは完了だ。
繰り返し書いているが、
この「自動化ゲート」相変わらず我が国では普及も告知もされていない。
シンガポールや韓国では自国民は、
当たり前のように自動ゲートを軽やかに通り過ぎていく、というのに、
変わらず、この国ではスタンプのために行列を作っている。
数少ない利用者としては、
その自動化ゲートが混むようになってもらっては困るので、
普及していかないことは気にも留めないが。
雑誌やテレビで大人気!irinaのロールケーキタワー
前回の9月版「毎月ソウル」は、
7〜10日の4日間という短期滞在だったためになんとも消化不良で、
結局、月末から10月にかけてのチケットをすぐにブッキングした。
今度は8日間の滞在。
仕事の合間を狙って入れ込んだつもりが、直後に中国に飛び立つハメに陥った。
なんともまあ、うかつな計画です。
出国を済ませ、いつものようにビジネスクラス・ラウンジへ。
デルタ航空との合併を経て、プライオリティ・パスでは、
成田のノースウェストのラウンジは使えなくなってしまったのが残念だが、
それでもKALのラウンジで快適にくつろげる。
この日、ラウンジの無線LANが調子悪いらしく、アクセスがうまくいかない。
有線ケーブルでもチャレンジしたが、
どうやらラウンジのプロバイダー接続に難があるらしく、こちらもNG。
出発前のメールチェック程度だったので、あきらめて新聞、雑誌に目を落とした。
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ラウンジの奥では、アメリカン人女性がネットにアクセスできないことを怒っている。
「どうも無線接続ができないみたいですよ」
PCに疎いラウンジ・ホステスに変わって、彼女に話しかけた。
「わたしのPCが悪いのじゃないのね」
「有線も試したんですけど、そっちも繋がらないみたいですよ」
「それじゃあ、困るのよ。
次のフライトのオンライン・チェックインができないわ」
「だそうです。
チェックインだけできれば、文句も収まるんじゃないかなあ」
日本語でそうつぶやいて、彼女の処遇はラウンジ・ホステスに預けた。
旅先で怒っているアメリカ人ほど性質の悪いものはない。
ユナイテッドのフライトは定刻どおり飛び立ち、時間通りに仁川空港に到着した。
入国審査はいつものようにガラガラ。
沖のコンコース着なので、「スカイ・シャトル」に乗り、ターミナルを移動し、
入国、そしてターンテーブルだが、
預けている荷物もない身としては、飛行機のドアから10分で、到着ロビーに飛び出せた。
「佐藤黒」・「村尾」など他では手の入らない銘酒ぞろい
空港の両替レートだけ、チェックすると、1万円で125,000w。
このところ130,000w前後で安定している。
空港リムジンに乗り込み、ピッタリ一時間後にはいつもの宿に潜り込んだ。
「楽天プレミアムカード」なら、ラウンジを自由に使える「Priority Pass」がついてくる!!
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2014年11月17日
フライト・ディレイ @Seoul −完−
ゲート番号を示す電光掲示板を確認した。
出発便はゲートが変更されることがよくある。
バカデカイアメリカの空港などは茶飯事で、
ゲート変更がないときのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
添乗員時代、フライトの説明をした後、
免税店で散財することに命がけの人たちを引き止める術はなく、
ゲートで再集合するのはマヌケなハナシなので、
「機内で逢いましょう」と告げ、彼らを免税店が待つ大海原に解き放っていた。
空港のテンションと免税店の誘惑に取り憑かれた人たちには
「買い物の合間でいいから、電光掲示てくださいね」と告げるのが精一杯。
それでもこの一言で迷子になってしまうお客さんはいなかった。
モチロン、変更があれば、顔を合わせた人には声をかけてはいたが。
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え? 再集合かけなくて、人員把握、人数確認はどうするって?
ダイジョウブ、座席番号は把握しているので、
機内を一回り確認すれば迷子はゼロです。
再集合はお客さんにとって煩わしいし、
機内でうろつくのは客室乗務員にとっていいメイワクです。
日本の空港でゲート変更があった例は記憶にも少ない。
海外ではフライトの本数自体が多いことや
出発・到着時刻が前後することが多いのだろう。
ゲート変更など当たり前なので、
渡された搭乗券に記されたゲート番号を鵜呑みにはしないほうがいいですよ。
スカイ・シャトルからコンコースに降りたわたしたちは、
当たり前のように掲示板を確認した。
「あ」
「あ!」
タバコを吸わないトルコ人の彼とほとんど同時に声を発していた。
後ろのカウンターではデンマーク人の彼がタバコを吸える場所を聞いていた。
声の原因はゲート変更でなく、「DELAYED」の文字のせいだった。
出発時間は大きく1時間40分遅れることを記していた。
楽天プレミアムカード・いまなら年会費が戻ってくる!
「ディレイだって」
「だね」
「コーヒータイムだな」
「彼はゆっくりタバコが吸えるね」
「あはは、そうだね。彼女たちはまた免税店に入り浸れるよ」
フライトは2時間遅れると航空会社が「ミール・サービス」を供することになる。
空港内のレストランで使用可能なクーポンが配られるか、
搭乗券を見せるとサインだけで食事ができるなどの措置がとられる。
そのため、航空会社はディレイが生じても2時間内に収める苦心をするようだ。
一機分の乗客が空港で食事するとなるとその負担は多大なものだからだ。
1時間40分という数字を見て、そのことを思っていた。
2時間はデッド・ラインなのだ。
「じゃあ、ラウンジに行くから、また機内で」
「ああ。また機内で」
そういって彼らと別れ、すぐ横のエスカレーターで
「アシアナ・ラウンジ」へ向かった。
ラッキーなことに仁川空港はコンコースにもアシアナがラウンジを構えている。
メインロビーと違って、こちらは人が少なく、静かなラウンジだ。
ソウルの旅行ガイド
それにしてもラウンジのハシゴをするとは思わなかった。
時間をもてあまし、所在なげに過ごさなくてすむのは、
「プライオリティ・パス」の恩恵だ。
帰るだけの道のり、少しぐらいコーヒーを飲む時間が増えてもいいものだ。
毎月ソウル 9月編
—完—
出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?免税店?カフェ?
格安航空券やLCCでもビジネス・クラスのラウンジでビールなんていかが?
「年会費1万円は高い!」と思うかもしれませんが、
往復で2回ラウンジ使用可能ですから、年間3〜4回ほど空港(国内線も可)を使えば、
空港でお金を使う分のモトは取れちゃいます。
さらには空港からの「バゲージ・サービス」(宅配便でスーツケースを自宅へ配送)が年2回付帯、
関東エリアなら1,500円前後、x2はけっこう大きなサービス。
国内も海外も旅行にこの1枚
しかも今なら入会時に12,000ポイントプレゼント、初年度は無料みたいなものです!
スカイ・シャトル @Seoul
あっという間に帰国日になってしまった。
やはり4日間の滞在は短い。
到着日と帰国日を除くと、
正味2日しかないのだからしかたがないだろう。
11時のフライトにあわせ、
ビジネス・クラスのラウンジでゆっくり過ごそうと早起きするつもりが、
ガッチリ二度寝をしてしまった。
慣れないことはするものじゃない。
慌てて8時前に宿を出る。
空港までリムジンバスで60分弱なので、
結局、通常の2時間前のチェックイン。
やはり慣れないことはしないほうがいいらしい。
それでもラウンジでゆっくり朝食を摂りながら、コーヒーを楽しめる。
免税店に行くこともないので、ラウンジで時間を過ごせるのは助かる。
BIGBANG EARLY DAYS in Japan ‐filmed by MEZAMASHI TV‐
ソウル・仁川空港ではユナイテッドは沖のコンコースに着機するため、
「スカイ・シャトル」でコンコースに渡らなければならない。
ラウンジでゆっくり過ごした後、スカイ・シャトルに乗り込むと、
車内でイキナリ話しかけられた。
「ユナイテッドで東京行き?」
背が高く、堀の深い男性二人と女性二人。
雰囲気的にはヨーロピアンかな。
「そうですけど?」
「同じフライトだね」
自分の搭乗券をヒラヒラさせてみせた。
「東京へ旅行ですか?」
「いや、乗り継ぎなんだ。同じフライト仲間だね」
そういうとハイ・ファイブを求めてきた。
ちなみに「ハイ・タッチ」は完全な和製英語でございます。
手を合わせながら、酔っているのかな? と苦笑い。
出発前のラウンジでできあがってしまう人はけっこう多いのだ。
業界最大のアニメサイト
「ソウルはさ、英語話す人少なくて、苦労したんだ」
「あはは、それはわたしも一緒です。で、どちらから?」
「彼はデンマーク、ぼくはトルコ人」
「ほお。メルハバ」
トルコ語で「こんにちは」と告げてみた。
「メルハバ〜。トルコ語がわかるの?」
「いや、旅行会社の仕事をしていたので、アイサツだけ。
メルハバとテシェクルエデリムだけですよ」
「おお! ソウルでトルコ語を聞くとは思わなかった」
どうもソウルに来てからトルコ人と出会う機会が多い。
くだらない話をしている間にスカイ・シャトルはコンコースに到着した。
楽天プレミアムカードなら世界中の空港ラウンジが使える
「タバコ吸える場所、知らないかな?」
デンマークの彼が問いかけてきた。
「吸わないので、わからないなあ。
着いたらインフォメーション・カウンターがあるので、尋ねてみては?」
「この人、ドコ行ってもタバコを吸う場所探しているのよ、まったく、もう」
「フライトでは吸えないですものね」
奥様のグチも飛び出てきた。
ところがコンコースで待っていたのは、彼女の愚痴など比べ物にならない出来事だった。
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2014年11月15日
プルコギ @Seoul
閉店間際の店内はガラガラだった。
その誰もいない店内で待ち合わせていた宿のスタッフが、
見知らぬ男と笑顔で酒を酌み交わしていた。
「あれ〜」
「なにしてんの、ここで」
「それはコッチのセリフでしょうが」
赤ら顔の彼は談笑を止め、突然現れたわたしたちに驚いていた。
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「待ってたんだぜ?」
「え?」
「待ち合わせしたジャン」
みなで矢継ぎ早に詰め寄る。
「あ」
「あ? って?」
「忘れてた…」
アジアン・スタイルという読みはあながちハズレじゃなかった。
「夕方に友達(チング)が尋ねてきてさ、『ご飯行こう』ってことになって、
それでここへ来たんだ」
「おーい、おれたちはキッチンで待ってたんだよ〜〜」
「ごめ〜ん」
「でもなんでここへ?」
「わからない、記憶の片隅に『焼肉行こう』っていうのがあったのかも。
ごめん、ホント、突然、友達が来て、忘れてしまったんだ。ゆるして〜〜」
「もういいよ〜。こうやって食卓囲んでいるから」
これ以上、怒っても文句をいってもしょうがない。
これが「アジアン・スタイル」なのだから。
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「で、彼がチング?」
「そう。白(ペク)さん。釜山の友達なんだ。
就職活動でソウルで面接があったんで、ホステルに立ち寄ったんだよ」
テーブルの向こうのネクタイ姿の彼を紹介してくれた。
「ホステルに泊まるために?」
「違う違う。久しぶりだから、ソウルに来たついでに会いに来てくれたんだ」
「へえ、旧友再会か。じゃあ、彼に免じて許してあげるよ」
「ごめんよお〜〜。ゆるしてくれよお〜〜」
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英語とハングル、日本語がゴチャゴチャになった会話で、友達はポカンとしていた。
彼が事細かに説明すると、ペクさんまでもが「お前が悪い」といい出し、
テーブルは一気に和んだ。
「腹減って死にそうだあ」
「ごめんよお〜〜。ビールも焼酎もあるからさあ」
貸し切り状態の店内に笑い声が響く。
釜山の友達も交え、彼を酒の肴にしながら、焼肉をつついた。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月14日
マチアワセ @Seoul
夜は宿のスタッフと待ち合わせていた。
翌日帰ってしまうこともあって、
長期滞在の日本の人と「ハナシしがてら、ご飯にいきましょう」ということになり、
ついでに宿のスタッフにも声をかけた。
昼番と夜番が切り替わる時間、
仕事が上がる時間あら都合がいい、ということで、その時間に約束を交わした。
日が落ち、写真も撮れず、街歩きを終え、宿に戻る。
フロントにいるはずの彼がいなかったので、
キッチンでコーヒーを飲んでくつろいだ。
待ち合わせまでまだ時間があるので、野暮用で出ているのかもしれない。
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「さっきからいないんですよ」
出かける支度を整え、キッチンに下りてきたひとりがいう。
「時間あるからでかけてるのかな」
「まあ、待ってましょう」
と、コーヒーを淹れながら、四方山バナシに花を咲かせた。
ところが約束の時間になっても戻ってくる気配がない。
携帯にかけてもつながらず、話しをしている間に30分が過ぎた。
「なんだろうね?」
「どうしたんだろう、あいつ」
多少の時間のレイジーさはアジアではよくあること。
「アジアン・スタイル」はここ韓国でも似たようなものだ。
日本人の時間に対するシビアさは世界中でも例をみない。
たぶんあの国は「アジア」じゃないのだろう。
一時間が過ぎようとしている頃、さすがにシビレを切らせた。
なにせ携帯電話もつながらないので、どうしようもないのだ。
オナカの具合はアジアン・スタイルとはいってられない。
「ど・みそ×光麺」骨太ど・みそ次郎 3食入り
「店、閉まっちゃうね」
一人じゃ食べられない焼肉がいい、ということで
このハナシが持ち上がったのだ。
「夕食、食いっぱぐれちゃかなわないから、もう行こう!」
連絡の取れないスタッフはあきらめ、宿を出た。
宿の前には東大門から鐘路へ抜ける大通りが走っているので、
通り沿いに比較的店が多い。
なかには24時間営業の食事場所もあるが、
ほとんどの店は早めに閉めてしまうので、慌てて、目当ての焼肉店を目指した。
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「まだやってます?」
「片づけはじめちゃってるけど、いいわよ」
おばちゃんの声に導かれながら、焼肉店の中に歩みを進めた。
するとそこには思いがけない事態が待っていた。
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2014年11月13日
ホウカゴ @Seoul
今日も気温が高かった。
宿から清渓川(チョンゲチョン)沿いを歩く。
このあたりは「新設洞市場」というエリアらしく、
路地裏に入ると、問屋や町工場がひしめいている。
カメラを構えるとかなり異質らしく、
おもしろがってポーズする人、照れてはにかむ人など、表情が柔らかい。
普通に仕事をしているのだから、邪魔しないように、が基本。
間を見て、声をかけると笑顔で応えてくれるのがうれしい。
「こんなところ写真に撮ってどうするのさ」
「お前の写真、撮ってるよ」
そんな声が聞こえてくるのも楽しい。
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リニューアルした清渓川もこのあたりまで下ると、
かなりワイルドな姿に変わる。
川を東に進むと、雑草は自由奔放に夏の名残りを楽しんでいるし、
かつてこの川を覆っていた高速道路の橋脚もその姿を残している。
さらに路地裏をさまようと小学校に出くわした。
ちょうど下校時間らしく、
学校前にある駄菓子屋からは、子供たちが出入りを繰り返している。
グランドで駆け回っている子はいるし、
歩道で口喧嘩しながら帰って行く子もいる。
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校門の前では子供たちが群がっていた。
アイス屋さんが店開きしているのだ。
アイスが恋しくなるほど、今日は熱い。
まして下校時となれば、買い食いの誘惑に抗えるわけがない。
「写真撮らせてね」と声をかけ、放課後の時間にお邪魔する。
コーンに乗せられたアイスを受け取ると
うれしそうに駆け出していく子がいる。
なかにはお釣りを受け取るの忘れ、
おばちゃんに大声で呼ばれている子供もいる。
自分の順番が待ち遠いのか、
アイスが入った器を覗き込む子もいる。
子供たちの払っている金額は300wかな。
彼らの放課後を邪魔したくなくて、おばちゃんに金額すら尋ね忘れた。
ソウルの旅行ガイド
大きな子も小さな子も小銭を握り締めて、順番待ち。
一緒になって食べてみるのもよかったが、
カメラを抱えた外国人がアイスを舐めているのは異様だろう。
おまけに180cmもある大の大人が、
子供たちに混ざって、行列するのも悪い気がした。
なにせ放課後の子供たちは次から次にやってくるのだから。
あるいは翌日の教室の話題になるべく、食べるべきだったのかもしれない。
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2014年11月12日
ハンジュンマク @Seoul
汗を流し、リフレッシュしたあと、また街を歩いた。
長風呂自体が得意でなく、
アカスリやマッサージも苦手なので、短い時間で切り上げた。
湯上がりの火照った顔でいると
別のフロアに進む人の流れがあることに気づいた。
そっちには汗蒸幕(ハンジュンマク)のフロアがあった。
http://www.konest.com/data/esthe_explain_detail.html?no=50
明るくキレイな木張りの床がフロアを覆いつくしている。
キャッチボールかテニスでもできそうなぐらいの広さがある。
床はオンドル式なのだろう、
生きているのか、あるいは息絶えているのかわからなかったが、
サウナ着の上下を着た色合いの揃った男女が相当数、転がっていた。
「転がっている」という失礼な表現がまさしくピッタリで、
築地の市場のように転がっているのだ。
リラックスが目的なので、なにをするわけでなく、
ただ「転がって」いるのだけで、垣間見たこちらとしてはかなり異様な風景なのだ。
マグロの群れの向こうに汗蒸幕(ハンジュンマク)の設備があった。
入口には内部温度が示され、それぞれ好みの温度で調理してくれるようだ。
汗だくのオバハンが開放されて、出てくると、
腰に手を当て、水を飲み、享楽の奇声を発している。
汗蒸幕(ハンジュンマク)も入場料込みなのですね。
日本のように時間制限もないので、
「マグロ化」した人たちはのんびり過ごしているのですな。
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ガマン大会には興味がなかったので、うろうろを再開。
同じフロアにジムはあるし、食堂はあるし、マッサージはあるし、リラックスの宝庫だ。
日本のスーパー銭湯と同じ感覚。
時間制限がないだけ、こちらが上手かな。
入浴したせいか、少し歩いただけで小腹が減ってきた。
こういうときは手っ取り早い屋台が重宝する。
まさに「ファスト・フード」で、ソウルの「ソウル・フード」だ。
他の客の嗜好を眺めていると、どうやら「豚の串焼き」が人気。
塩味版と辛味版が次々、売れていく。
キレイに化粧したOLさんもかぶりついているのが、
日本の女性と違うところかな。
AV・素人・アニメ週14本更新!
こちらの興味は「アメリカン・ドッグ」。
あまり日本では見かけなくなったこいつにすっかりハマっている。
揚げたては絶品で、2〜3本は軽くイケそうな気がするが、
まだ試してみてはいない。
一本1,000wだからトライしてみてもいいんだけどね。
通常、屋台だとできあいをオーブンで暖めてくれるだけ。
これでもけっこうイケるのだけど揚げたてにはかなわない。
周りにポテトを貼り付けたバージョンもあるけれど、
コイツは「なにを食っているかわからない」状態に陥ります。
衣にポテトじゃ、バフバフなんですよ。
おばちゃん、揚げたてのそっちのヤツ、1つちょうだい!
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2014年11月11日
チムチルバン @Seoul
カギ付きの下足箱に靴を放り込み、階段を上がる。
男女別に下げられたノレンをくぐると、
広い脱衣所に沿うようにたくさんのロッカーが並んでいた。
渡されたカギの番号を探して、
細長く立ち並ぶロッカーのブロックの前で立ち尽くした。
数が多すぎるのだ。
たくさんの数字に戸惑っていると、スタッフが声をかけてくれた。
腕輪タイプになっているカギを差し出すと、
その番号があるロッカーの場所をあっさりと教えてくれた。
海外航空券−オンラインで空席検索、キャンセル待ち、カード決済可能【楽天トラベル】
受付から更衣室までは日本の風呂屋と変わりがない。
変わりがある風景は、といえば、
脱衣所や浴場にいく人たちが、前も隠さず歩いていることだろうか。
誰も彼も「ノーガード戦法」なのだ。
大きな鏡の前でドライヤーを使う人も、
湯上りに身体を拭く人も、
歯磨きをする人も、
押しなべて「ノーガード」なのです。
これは男湯に限ったことなのだろうか。
残念ながら調査の手はここで止まっているので、対岸の情報はわからない。
アカスリやタオルは中央に積まれていて、
どうやら好き勝手に使っていいらしい。
別に前を隠すタオルがないわけではない。
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浴槽は4つも5つもあって、それぞれ温度設定が異なっている。
サウナ、スティーム、ミストもそれぞれの小部屋に分かれ、
反対側では有料のアカスリ用のベッドがしつらえてあった。
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_5_13.jsp
寝湯はあるし、打たせ湯はあるし、金額以上に至れるつくせりだ。
おもしろいのはここにも胸ぐらいの深さの浴槽がある。
前回訪れたところにもあったが、
サイズと深さ、水温的にもちょっとしたプールなのだ。
客は20人ぐらいいるだろうか。
平日昼間にも関わらず、けっこ利用者がいることにも驚かされる。
シャンプーやヒゲソリは自販機で売られているので、
手ぶらでやって来ても気楽に利用できるのも大きな利点だろう。
ソウルの旅行ガイド
話によると韓国の人は家ではあまり風呂を使わず、シャワーで済ませ、
週に1〜2度、チムジルバンを訪れるらしい。
それにしても平日昼間からけっこう混んでいるのは、
仕事の合間に充電しに来ているのか、あるいは不定期休の人が多いのだろうか。
「ノーガード」の人たちにインタビューするわけもいかず、熱い湯に沈んだ。
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