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2014年11月03日

Location Location @Seoul

IMG_9872-61f4f.jpg

オーナーが部屋を見せてくれるという。


そしてファミリー・ユースの部屋を見せてもらう。
どうやら部屋のサイズは、自分が泊まっている宿のほうが広い。

ここもシングルはマンガ喫茶のイメージ。
うちの宿は日本のビジネス・ホテル・サイズかな。

料金はこちらのほうが少し高いのは、
学生街に近い「恵化」(ヘファ)というロケーションのせいだろう。

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うちの宿のスタッフにいわせると「新設洞は遠いん」だという。
東大門のスグ隣なのに、と疑問を投げかけてみた。
ここは東大門駅から一駅北、うちの宿は東大門駅から二駅東側なだけなのに。
「観光客にとっては明洞に近い」ことや
「ソウルの中心から空港側にある」ことが便利なイメージらしい。

明洞から4号線一本で行ける「恵化」はロケーション・グッドなのだろう。
「地下鉄駅から徒歩ですぐ」とか、
「空港へのリムジンバスが近い」とかはアドバンテージにならないらしい。

ローカル・エリアが好き、なんて観光客は自分以外にそうそういないよね。
なにせ明洞へは足を向けないヤヤコシイ観光客なのだから。

それよりも2本の地下鉄が乗り入れる駅が近いほうが
機動性が高く、便利なのだ。

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「どちらからですか?」

廊下を行き来していたヨーロピアンに声をかけた。

「ターキー(トルコ)です」

「おお! メルハバ〜」

「メルハバ〜」(トルコ語で「こんにちは」)

「あなた、トルコ語が話せるの?」

アイサツ交わしているのを見て、オーナーが驚きの声を上げる。

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「あはは、アイサツとアリガトウだけだよ。
ツアーでよく訪問していたからね」

「なあんだあ、驚いたよ」

「テシェクルエデリム」

「なに? それ?」

「トルコの言葉で『アリガトウ』です」

オーナーの問いかけに廊下のトルコ人が英語で説明をくれた。

「コーヒーが入りました、飲んでください」

スタッフの声が響く。

「ベッド、運ばなくていいの?」

「彼とぼくで運べるから、コーヒー飲んでいてよ」

「そうそう、それよりもうちのスタッフに宿のアドバイスと
日本人旅行客の好みや情報を教えてやってください」

オーナーが明るい声で頼んできた。

うちの宿のスタッフがなぜベッドを運んでいるかというと、
オーナーが宿の経営を切り替える際、
道路を挟んだ別棟の「ドミトリー」部屋を借り上げることにしたそうだ。
彼ともう一人でスタッフの仕事を兼任しながら、
共同経営していくことに至ったらしい。

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ここに来るまでの渋滞の車内でそんなことも話ししていた。
スタッフに甘んじることなく、彼らも独立の道を探し当てたのだ。
まずは借り受けだが、自分たちで手を入れ、これからがんばっていく、という。
ここのオーナーとも情報交換や家具やベッドなどを物々交換しつつ、
お互いがんばろう、というわけだ。

「そうだ! あとでうちの新しい宿も見て、チェックしてよ!」

ベッドを運び出しながら、彼が遠くから叫んだ。
どうやら帰りがけに彼らがオーナーとなった新しい宿も覗くことになりそうだ。
雨がそぼ降る一日、やることもないので、拒む理由もないし、
世界各地で見てきた経験が生かされるならそれもうれしい。

どうやらソウルで新しい仕事を発見、報酬は「コーヒー一杯」でどうだろう。


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posted by delfin at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Seoul
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