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posted by fanblog
2014年11月27日
民族衣装に惹かれて @Seoul
韓屋村の中は、かなりの人でにぎわっていた。
公園内にはシーソーや矢投げ、コマ回しや木切れを投げる占いなど、
昔ながらの遊びがいくつも置かれている。
どの遊具にも子供を連れた家族連れやカップル、
友達同士で戯れる人が列をなしていた。
遊具はただ置かれているだけで、
遊び方も順番待ちも混雑も混乱もない。
係員など一切いなくて、ほったらかし。
それでも遊び方のわからない子供に大人たちが口々に教え、
順番を待つ人に当たり前のように遊具が手渡されていった。
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韓国の古い遊びにも興をひかれたが、
それよりも整然と遊具を手から手に渡していく、大人の振る舞いにシビれた。
地下鉄で列にも並ばず、争うように席を奪う人たちがこれなのである。
散らかっている道具はないし、
暗黙のうちに順番待ちもすげ変わっていく。
なんともみんな大人なのだ。
日本だったら、これだけの人が集まる場所、となると、
係員がつき、使い方を注意し、お金を取って、チケットを売りさばき、
あげく警備員が立つことになるだろう。
あるいは投げると危険な矢にはくだらない安全対策が施され、
ケガする恐れがあるシーソーなんてものは撤去の憂き目に会うかもしれない。
省みると我が国はなんて子供っぽい国なのだろう。
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はしゃぐ子供たちの横で、ジェントルな大人に驚かされた。
そのジェントルな大人たちが子供たちと一緒になって、笑顔で遊んでいる。
バカ高い金をふんだくるテーマパークに行かなくても、
お金を一切使わない素朴な古い遊びでこれだけみんなが笑顔になっている。
ネズミの着グルミがいなくても楽しいのだよ、充分に。
秋夕(チュソク)ということもあって、チマ・チョゴリを着けた子供が多い。
七五三の境内を歩いているかのように色鮮やかで、
韓国ではチュソクが特別な催しであることを想像させる。
ちなみに「チマ」はスカート、「チョゴリ」は上着でございます。
チョゴリ姿のおじいさんやおばあさんが、
孫の手を引いて歩いている姿を見かける。
長年、着てきたのであろうその姿がなんとも美しい。
ご年配のシブイ色合いのチョゴリがたまらなくステキなのだ。
外国人が日本に来て、着物姿に魅惑される気分が少しわかった気がする。
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お隣の国ながら、日常的な民族服に感服、着慣れた姿が美しい。
観光客向けの、いかにもだろうなあ、という思っていた民族村。
日光江戸村か、はたまた映画村か、
高をくくって訪れたのだが、そこにいた人々にシビれてしまった。
韓国の思わぬ一面を垣間見た、チュソクの一日。
韓屋村にて @Seoul
地下鉄の出口に差し掛かると急に人影が濃くなった。
忠武路(チュンムロ)駅の出口から、
ゆっくりとした坂が韓屋村の入口に伸びていた。
その通りはまるで参道か境内のようで、
道の脇に出店が連なり、行楽客の足を止め、混雑を作っている。
食べ物だけじゃなく、アクセサリーやサングラス、子供向けのオモチャも売っている。
地下鉄の駅に向かって、たくさんの人が行き来しているところ見ると、
なにがしかの催しは行われているらしい。
収穫なしの空振りにはならなそうだ。
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=259 南山韓屋村(コネスト)
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明洞から歩いてきて、小腹が減ったのか、誰かが屋台に張り付いた。
焼き鳥の親分のような串焼き。
香ばしい香りと煙が食欲をそそる。
どうやら塩コショウ味とコチュジャン風味の2種類があるようで。
「5人で勝負しよう!」
誰が言い出したかわからないが、
負けたものがオゴリ、という話しだけは飲み込めた。
「なにで決めるんだよ?」
「カイ・バイ・ボ、です」
「なに? それ?」
「え〜、知らないの〜」
韓国人、タイ人、日本人x2、4つの視線がコチラに集まった。
「ハングル、わからないって〜」
「ジャンケンですよ、日本と一緒」
「え〜、そうなんだ、知らんかった」
「やるよ〜」
有無をいう間もなく、屋台の前でジャンケン大会。
肉を焼いているオバチャンは笑っている。
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「カイ! バイ! ボ!」
「やた!」
負けた二人が串焼き5人前〜20,000wを折半でお支払い。
シブシブ財布を出して、列に並んでいる敗者を尻目に、
我々、勝者は遠目に好みの味を言ったり、焼き加減を伝えたり、
好き勝手に勝ち味を楽しんでいた。
小腹を満たしながら、韓屋村へ足を踏み入れる。
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南山韓屋村(ナムサン・ハノクチョン)は、
南山タワーの山の麓に広がる大きな公園だ。
明洞から近いこともあって、ベタ〜な観光スポットでもあるのだろう。
大通りに止めた大きな観光バスから吐き出された観光客が、
ガイドに蹴り飛ばされながら、ダラダラと歩いている。
韓国の古い家屋を生かした民族村か公園、という体裁なのでしょうね〜、
と、出来合いで作り物の民族村に期待は抱かずに歩みを進めた。
ところが「秋夕」という時節が、意外なシーンをみせてくれた。