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2014年11月17日
フライト・ディレイ @Seoul −完−
ゲート番号を示す電光掲示板を確認した。
出発便はゲートが変更されることがよくある。
バカデカイアメリカの空港などは茶飯事で、
ゲート変更がないときのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
添乗員時代、フライトの説明をした後、
免税店で散財することに命がけの人たちを引き止める術はなく、
ゲートで再集合するのはマヌケなハナシなので、
「機内で逢いましょう」と告げ、彼らを免税店が待つ大海原に解き放っていた。
空港のテンションと免税店の誘惑に取り憑かれた人たちには
「買い物の合間でいいから、電光掲示てくださいね」と告げるのが精一杯。
それでもこの一言で迷子になってしまうお客さんはいなかった。
モチロン、変更があれば、顔を合わせた人には声をかけてはいたが。
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え? 再集合かけなくて、人員把握、人数確認はどうするって?
ダイジョウブ、座席番号は把握しているので、
機内を一回り確認すれば迷子はゼロです。
再集合はお客さんにとって煩わしいし、
機内でうろつくのは客室乗務員にとっていいメイワクです。
日本の空港でゲート変更があった例は記憶にも少ない。
海外ではフライトの本数自体が多いことや
出発・到着時刻が前後することが多いのだろう。
ゲート変更など当たり前なので、
渡された搭乗券に記されたゲート番号を鵜呑みにはしないほうがいいですよ。
スカイ・シャトルからコンコースに降りたわたしたちは、
当たり前のように掲示板を確認した。
「あ」
「あ!」
タバコを吸わないトルコ人の彼とほとんど同時に声を発していた。
後ろのカウンターではデンマーク人の彼がタバコを吸える場所を聞いていた。
声の原因はゲート変更でなく、「DELAYED」の文字のせいだった。
出発時間は大きく1時間40分遅れることを記していた。
楽天プレミアムカード・いまなら年会費が戻ってくる!
「ディレイだって」
「だね」
「コーヒータイムだな」
「彼はゆっくりタバコが吸えるね」
「あはは、そうだね。彼女たちはまた免税店に入り浸れるよ」
フライトは2時間遅れると航空会社が「ミール・サービス」を供することになる。
空港内のレストランで使用可能なクーポンが配られるか、
搭乗券を見せるとサインだけで食事ができるなどの措置がとられる。
そのため、航空会社はディレイが生じても2時間内に収める苦心をするようだ。
一機分の乗客が空港で食事するとなるとその負担は多大なものだからだ。
1時間40分という数字を見て、そのことを思っていた。
2時間はデッド・ラインなのだ。
「じゃあ、ラウンジに行くから、また機内で」
「ああ。また機内で」
そういって彼らと別れ、すぐ横のエスカレーターで
「アシアナ・ラウンジ」へ向かった。
ラッキーなことに仁川空港はコンコースにもアシアナがラウンジを構えている。
メインロビーと違って、こちらは人が少なく、静かなラウンジだ。
ソウルの旅行ガイド
それにしてもラウンジのハシゴをするとは思わなかった。
時間をもてあまし、所在なげに過ごさなくてすむのは、
「プライオリティ・パス」の恩恵だ。
帰るだけの道のり、少しぐらいコーヒーを飲む時間が増えてもいいものだ。
毎月ソウル 9月編
—完—
出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?免税店?カフェ?
格安航空券やLCCでもビジネス・クラスのラウンジでビールなんていかが?
「年会費1万円は高い!」と思うかもしれませんが、
往復で2回ラウンジ使用可能ですから、年間3〜4回ほど空港(国内線も可)を使えば、
空港でお金を使う分のモトは取れちゃいます。
さらには空港からの「バゲージ・サービス」(宅配便でスーツケースを自宅へ配送)が年2回付帯、
関東エリアなら1,500円前後、x2はけっこう大きなサービス。
国内も海外も旅行にこの1枚
しかも今なら入会時に12,000ポイントプレゼント、初年度は無料みたいなものです!
スカイ・シャトル @Seoul
あっという間に帰国日になってしまった。
やはり4日間の滞在は短い。
到着日と帰国日を除くと、
正味2日しかないのだからしかたがないだろう。
11時のフライトにあわせ、
ビジネス・クラスのラウンジでゆっくり過ごそうと早起きするつもりが、
ガッチリ二度寝をしてしまった。
慣れないことはするものじゃない。
慌てて8時前に宿を出る。
空港までリムジンバスで60分弱なので、
結局、通常の2時間前のチェックイン。
やはり慣れないことはしないほうがいいらしい。
それでもラウンジでゆっくり朝食を摂りながら、コーヒーを楽しめる。
免税店に行くこともないので、ラウンジで時間を過ごせるのは助かる。
BIGBANG EARLY DAYS in Japan ‐filmed by MEZAMASHI TV‐
ソウル・仁川空港ではユナイテッドは沖のコンコースに着機するため、
「スカイ・シャトル」でコンコースに渡らなければならない。
ラウンジでゆっくり過ごした後、スカイ・シャトルに乗り込むと、
車内でイキナリ話しかけられた。
「ユナイテッドで東京行き?」
背が高く、堀の深い男性二人と女性二人。
雰囲気的にはヨーロピアンかな。
「そうですけど?」
「同じフライトだね」
自分の搭乗券をヒラヒラさせてみせた。
「東京へ旅行ですか?」
「いや、乗り継ぎなんだ。同じフライト仲間だね」
そういうとハイ・ファイブを求めてきた。
ちなみに「ハイ・タッチ」は完全な和製英語でございます。
手を合わせながら、酔っているのかな? と苦笑い。
出発前のラウンジでできあがってしまう人はけっこう多いのだ。
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「ソウルはさ、英語話す人少なくて、苦労したんだ」
「あはは、それはわたしも一緒です。で、どちらから?」
「彼はデンマーク、ぼくはトルコ人」
「ほお。メルハバ」
トルコ語で「こんにちは」と告げてみた。
「メルハバ〜。トルコ語がわかるの?」
「いや、旅行会社の仕事をしていたので、アイサツだけ。
メルハバとテシェクルエデリムだけですよ」
「おお! ソウルでトルコ語を聞くとは思わなかった」
どうもソウルに来てからトルコ人と出会う機会が多い。
くだらない話をしている間にスカイ・シャトルはコンコースに到着した。
楽天プレミアムカードなら世界中の空港ラウンジが使える
「タバコ吸える場所、知らないかな?」
デンマークの彼が問いかけてきた。
「吸わないので、わからないなあ。
着いたらインフォメーション・カウンターがあるので、尋ねてみては?」
「この人、ドコ行ってもタバコを吸う場所探しているのよ、まったく、もう」
「フライトでは吸えないですものね」
奥様のグチも飛び出てきた。
ところがコンコースで待っていたのは、彼女の愚痴など比べ物にならない出来事だった。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月15日
プルコギ @Seoul
閉店間際の店内はガラガラだった。
その誰もいない店内で待ち合わせていた宿のスタッフが、
見知らぬ男と笑顔で酒を酌み交わしていた。
「あれ〜」
「なにしてんの、ここで」
「それはコッチのセリフでしょうが」
赤ら顔の彼は談笑を止め、突然現れたわたしたちに驚いていた。
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「待ってたんだぜ?」
「え?」
「待ち合わせしたジャン」
みなで矢継ぎ早に詰め寄る。
「あ」
「あ? って?」
「忘れてた…」
アジアン・スタイルという読みはあながちハズレじゃなかった。
「夕方に友達(チング)が尋ねてきてさ、『ご飯行こう』ってことになって、
それでここへ来たんだ」
「おーい、おれたちはキッチンで待ってたんだよ〜〜」
「ごめ〜ん」
「でもなんでここへ?」
「わからない、記憶の片隅に『焼肉行こう』っていうのがあったのかも。
ごめん、ホント、突然、友達が来て、忘れてしまったんだ。ゆるして〜〜」
「もういいよ〜。こうやって食卓囲んでいるから」
これ以上、怒っても文句をいってもしょうがない。
これが「アジアン・スタイル」なのだから。
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「で、彼がチング?」
「そう。白(ペク)さん。釜山の友達なんだ。
就職活動でソウルで面接があったんで、ホステルに立ち寄ったんだよ」
テーブルの向こうのネクタイ姿の彼を紹介してくれた。
「ホステルに泊まるために?」
「違う違う。久しぶりだから、ソウルに来たついでに会いに来てくれたんだ」
「へえ、旧友再会か。じゃあ、彼に免じて許してあげるよ」
「ごめんよお〜〜。ゆるしてくれよお〜〜」
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英語とハングル、日本語がゴチャゴチャになった会話で、友達はポカンとしていた。
彼が事細かに説明すると、ペクさんまでもが「お前が悪い」といい出し、
テーブルは一気に和んだ。
「腹減って死にそうだあ」
「ごめんよお〜〜。ビールも焼酎もあるからさあ」
貸し切り状態の店内に笑い声が響く。
釜山の友達も交え、彼を酒の肴にしながら、焼肉をつついた。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月14日
マチアワセ @Seoul
夜は宿のスタッフと待ち合わせていた。
翌日帰ってしまうこともあって、
長期滞在の日本の人と「ハナシしがてら、ご飯にいきましょう」ということになり、
ついでに宿のスタッフにも声をかけた。
昼番と夜番が切り替わる時間、
仕事が上がる時間あら都合がいい、ということで、その時間に約束を交わした。
日が落ち、写真も撮れず、街歩きを終え、宿に戻る。
フロントにいるはずの彼がいなかったので、
キッチンでコーヒーを飲んでくつろいだ。
待ち合わせまでまだ時間があるので、野暮用で出ているのかもしれない。
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「さっきからいないんですよ」
出かける支度を整え、キッチンに下りてきたひとりがいう。
「時間あるからでかけてるのかな」
「まあ、待ってましょう」
と、コーヒーを淹れながら、四方山バナシに花を咲かせた。
ところが約束の時間になっても戻ってくる気配がない。
携帯にかけてもつながらず、話しをしている間に30分が過ぎた。
「なんだろうね?」
「どうしたんだろう、あいつ」
多少の時間のレイジーさはアジアではよくあること。
「アジアン・スタイル」はここ韓国でも似たようなものだ。
日本人の時間に対するシビアさは世界中でも例をみない。
たぶんあの国は「アジア」じゃないのだろう。
一時間が過ぎようとしている頃、さすがにシビレを切らせた。
なにせ携帯電話もつながらないので、どうしようもないのだ。
オナカの具合はアジアン・スタイルとはいってられない。
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「店、閉まっちゃうね」
一人じゃ食べられない焼肉がいい、ということで
このハナシが持ち上がったのだ。
「夕食、食いっぱぐれちゃかなわないから、もう行こう!」
連絡の取れないスタッフはあきらめ、宿を出た。
宿の前には東大門から鐘路へ抜ける大通りが走っているので、
通り沿いに比較的店が多い。
なかには24時間営業の食事場所もあるが、
ほとんどの店は早めに閉めてしまうので、慌てて、目当ての焼肉店を目指した。
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「まだやってます?」
「片づけはじめちゃってるけど、いいわよ」
おばちゃんの声に導かれながら、焼肉店の中に歩みを進めた。
するとそこには思いがけない事態が待っていた。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月13日
ホウカゴ @Seoul
今日も気温が高かった。
宿から清渓川(チョンゲチョン)沿いを歩く。
このあたりは「新設洞市場」というエリアらしく、
路地裏に入ると、問屋や町工場がひしめいている。
カメラを構えるとかなり異質らしく、
おもしろがってポーズする人、照れてはにかむ人など、表情が柔らかい。
普通に仕事をしているのだから、邪魔しないように、が基本。
間を見て、声をかけると笑顔で応えてくれるのがうれしい。
「こんなところ写真に撮ってどうするのさ」
「お前の写真、撮ってるよ」
そんな声が聞こえてくるのも楽しい。
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リニューアルした清渓川もこのあたりまで下ると、
かなりワイルドな姿に変わる。
川を東に進むと、雑草は自由奔放に夏の名残りを楽しんでいるし、
かつてこの川を覆っていた高速道路の橋脚もその姿を残している。
さらに路地裏をさまようと小学校に出くわした。
ちょうど下校時間らしく、
学校前にある駄菓子屋からは、子供たちが出入りを繰り返している。
グランドで駆け回っている子はいるし、
歩道で口喧嘩しながら帰って行く子もいる。
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校門の前では子供たちが群がっていた。
アイス屋さんが店開きしているのだ。
アイスが恋しくなるほど、今日は熱い。
まして下校時となれば、買い食いの誘惑に抗えるわけがない。
「写真撮らせてね」と声をかけ、放課後の時間にお邪魔する。
コーンに乗せられたアイスを受け取ると
うれしそうに駆け出していく子がいる。
なかにはお釣りを受け取るの忘れ、
おばちゃんに大声で呼ばれている子供もいる。
自分の順番が待ち遠いのか、
アイスが入った器を覗き込む子もいる。
子供たちの払っている金額は300wかな。
彼らの放課後を邪魔したくなくて、おばちゃんに金額すら尋ね忘れた。
ソウルの旅行ガイド
大きな子も小さな子も小銭を握り締めて、順番待ち。
一緒になって食べてみるのもよかったが、
カメラを抱えた外国人がアイスを舐めているのは異様だろう。
おまけに180cmもある大の大人が、
子供たちに混ざって、行列するのも悪い気がした。
なにせ放課後の子供たちは次から次にやってくるのだから。
あるいは翌日の教室の話題になるべく、食べるべきだったのかもしれない。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月12日
ハンジュンマク @Seoul
汗を流し、リフレッシュしたあと、また街を歩いた。
長風呂自体が得意でなく、
アカスリやマッサージも苦手なので、短い時間で切り上げた。
湯上がりの火照った顔でいると
別のフロアに進む人の流れがあることに気づいた。
そっちには汗蒸幕(ハンジュンマク)のフロアがあった。
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明るくキレイな木張りの床がフロアを覆いつくしている。
キャッチボールかテニスでもできそうなぐらいの広さがある。
床はオンドル式なのだろう、
生きているのか、あるいは息絶えているのかわからなかったが、
サウナ着の上下を着た色合いの揃った男女が相当数、転がっていた。
「転がっている」という失礼な表現がまさしくピッタリで、
築地の市場のように転がっているのだ。
リラックスが目的なので、なにをするわけでなく、
ただ「転がって」いるのだけで、垣間見たこちらとしてはかなり異様な風景なのだ。
マグロの群れの向こうに汗蒸幕(ハンジュンマク)の設備があった。
入口には内部温度が示され、それぞれ好みの温度で調理してくれるようだ。
汗だくのオバハンが開放されて、出てくると、
腰に手を当て、水を飲み、享楽の奇声を発している。
汗蒸幕(ハンジュンマク)も入場料込みなのですね。
日本のように時間制限もないので、
「マグロ化」した人たちはのんびり過ごしているのですな。
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ガマン大会には興味がなかったので、うろうろを再開。
同じフロアにジムはあるし、食堂はあるし、マッサージはあるし、リラックスの宝庫だ。
日本のスーパー銭湯と同じ感覚。
時間制限がないだけ、こちらが上手かな。
入浴したせいか、少し歩いただけで小腹が減ってきた。
こういうときは手っ取り早い屋台が重宝する。
まさに「ファスト・フード」で、ソウルの「ソウル・フード」だ。
他の客の嗜好を眺めていると、どうやら「豚の串焼き」が人気。
塩味版と辛味版が次々、売れていく。
キレイに化粧したOLさんもかぶりついているのが、
日本の女性と違うところかな。
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こちらの興味は「アメリカン・ドッグ」。
あまり日本では見かけなくなったこいつにすっかりハマっている。
揚げたては絶品で、2〜3本は軽くイケそうな気がするが、
まだ試してみてはいない。
一本1,000wだからトライしてみてもいいんだけどね。
通常、屋台だとできあいをオーブンで暖めてくれるだけ。
これでもけっこうイケるのだけど揚げたてにはかなわない。
周りにポテトを貼り付けたバージョンもあるけれど、
コイツは「なにを食っているかわからない」状態に陥ります。
衣にポテトじゃ、バフバフなんですよ。
おばちゃん、揚げたてのそっちのヤツ、1つちょうだい!
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2014年11月11日
チムチルバン @Seoul
カギ付きの下足箱に靴を放り込み、階段を上がる。
男女別に下げられたノレンをくぐると、
広い脱衣所に沿うようにたくさんのロッカーが並んでいた。
渡されたカギの番号を探して、
細長く立ち並ぶロッカーのブロックの前で立ち尽くした。
数が多すぎるのだ。
たくさんの数字に戸惑っていると、スタッフが声をかけてくれた。
腕輪タイプになっているカギを差し出すと、
その番号があるロッカーの場所をあっさりと教えてくれた。
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受付から更衣室までは日本の風呂屋と変わりがない。
変わりがある風景は、といえば、
脱衣所や浴場にいく人たちが、前も隠さず歩いていることだろうか。
誰も彼も「ノーガード戦法」なのだ。
大きな鏡の前でドライヤーを使う人も、
湯上りに身体を拭く人も、
歯磨きをする人も、
押しなべて「ノーガード」なのです。
これは男湯に限ったことなのだろうか。
残念ながら調査の手はここで止まっているので、対岸の情報はわからない。
アカスリやタオルは中央に積まれていて、
どうやら好き勝手に使っていいらしい。
別に前を隠すタオルがないわけではない。
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浴槽は4つも5つもあって、それぞれ温度設定が異なっている。
サウナ、スティーム、ミストもそれぞれの小部屋に分かれ、
反対側では有料のアカスリ用のベッドがしつらえてあった。
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_5_13.jsp
寝湯はあるし、打たせ湯はあるし、金額以上に至れるつくせりだ。
おもしろいのはここにも胸ぐらいの深さの浴槽がある。
前回訪れたところにもあったが、
サイズと深さ、水温的にもちょっとしたプールなのだ。
客は20人ぐらいいるだろうか。
平日昼間にも関わらず、けっこ利用者がいることにも驚かされる。
シャンプーやヒゲソリは自販機で売られているので、
手ぶらでやって来ても気楽に利用できるのも大きな利点だろう。
ソウルの旅行ガイド
話によると韓国の人は家ではあまり風呂を使わず、シャワーで済ませ、
週に1〜2度、チムジルバンを訪れるらしい。
それにしても平日昼間からけっこう混んでいるのは、
仕事の合間に充電しに来ているのか、あるいは不定期休の人が多いのだろうか。
「ノーガード」の人たちにインタビューするわけもいかず、熱い湯に沈んだ。
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2014年11月10日
タビサキノジカン @Seoul
買い物がない、というのはけっこう時間をもてあますものだ。
観光地は巡らないわ、買い物はしないわ、土産は買わないわ、では、
旅先の時間をもてあましてもしかたがないだろう。
貴重な時間を割いて旅している人々には怒られそうだ。
別に観光名所がキライでもなく、
名物や名産に興味がないわけでもない。
アンダルシアではアルハンブラ宮殿に半日以上も浸っていたし、
ヴェトナムではフォーばかり食べていた。
国内・海外土産通販サイトのギフトランド
どちらかというと名所旧跡を巡るよりも、普通の暮らしにめり込んでみたい。
地元の人が食べてるものを同じように口にして、
その土地の人が楽しんでいることを覗いてみたいだけなのだ。
ローカルに暮らしに入り込むなど無理な注文だということはわかっている。
一瞬で通り過ぎる旅行者であることは避けられないし、
どんなに仲良くなっても、その土地の人にはなれないのだ。
たとえその場で仕事を持ち、居を構えても、その土地の人にはなれない。
シンガポールで暮らしてみて、そのことを体感した。
それでも上澄みでなく、もう少し沈殿した部分を覗いてみたい。
いつもそう思って旅をしている。
叶わぬ思いであることはわかっている。
地元の人の濁りに入り込むと自分が日本人であることを痛感させられる。
あるいはそれを再認識するために旅を続けているのかな。
旅先の平日の昼間、コーヒーを飲みながら、
ポカーンとそんなことを思ったりしている。
スーツケース・旅行用品トラベラーストア
東大門エリアから隣駅の「東廟」へ。
ソウルの場合、都内の地下鉄と同じように、
一駅歩くのはそんな苦にならない。
うっすら汗ばみながら、宿で教えてもらったサウナを目指した。
やっぱり地元の人の暮らしの中にズブズブ入っていくのが性にあっている。
東廟の駅からすぐの場所、12階建てのビルの最上階にサウナはあった。
なんで最上階に? と思いながら、エレベーターのボタンを押す。
エレベーターを降りると、そこがサウナの受付だった。
「SPAREX」という名のこの店は、
日本人観光客の間でもけっこう有名らしいのだが、
受付には日本語どころが英語の案内もなかった。
ハングル・オンリー、万全の守備力だ。
ソウルの旅行ガイド
ハングル解読力はレベル0なので、説明を読むことはあきらめ、
受付の男性に話しかけた。
ハングル会話力ならレベル2ぐらいの破壊力は秘めている。
小石を左手で投げるぐらいの威力だ。
「いくらデスカ?」
「6,000wです」
宿で聞いた金額より、かなり安いので、面食らってしまった。
サウナがついてないのか?
タオルは別料金なのか?
なぜかはわからなかったが、レベル2だとそれ以上切り込む攻撃力がない。
うなずいて、いわれた金額を払うと、カギを渡してくれた。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月09日
トンデムンシジャン @Seoul
シャツ一枚で心地よく過ごせる陽気。
5分ほど歩くと汗ばんできて、夏の名残を残したいい気候だ。
昨日も今日もいい天気で、
風は乾き、空は青く、雲が雄々しい。
真っ青な空の真っ白な雲が一見するとヨーロッパの空のようだ。
清渓川(チョンゲチョン)の川沿いを東大門(トンデムン)に向かって歩く。
公園や自然が少ないソウルの都市環境を改善するため、
高速道路でフタされていたこの川が、
2005年に再利用されることになった。
閉ざしていたものを一掃し、川の両岸を遊歩道化し、
青瓦台にも近い光化門のそばから清流を流した。
東大門あたりには大きな噴水も設けられ、
日中には市民の散歩やジョギング・コース、
夕暮れにはデート・スポットとけっこう利用されている。
それも新設洞(シンソルドン)辺りまで下ってくると草も茂っているけどね。
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川沿いを歩き、東大門市場へ。
長い間、改装工事で閉ざされていた「Doota!」が新装していた。
お披露目のオープンをしたばかりらしく、多くの客を吸い込んでいる。
とくに買いたいものがあるわけではなかったが、
見物がてら、人の流れについていった。
リニューアルされた店内は、スペースが割かれ、
モダンにイメージ・チェンジしていた。
なにせ東大門といえば、市場の店はモチロン、
ショッピング・ビルの中でも小規模店舗が軒を連ね、
所狭しのぎゅうぎゅう詰めという雰囲気だった。
話題の商品をスタッフが動画でご案内!
広いスペースにはシートやソファーが置かれ、
ショップだけでなく、カフェやスイーツの店なども増えて、オシャレ〜な感じ。
買い物だけじゃなく、ブラリと憩えるスタイルに変わっている。
ビルの上にはフードコートがフロアを占領していた。
その上のフロアにあったオーガニック・カフェで一息。
最上階はテラス仕立てで遠くまで眺めることができる。
オーガニック・チョコレート・カフェ4,300w。
ランチの定食と大して変わらない値段だから調子が狂う。
アジアのお土産を国別で探す!
コーヒーを傾けながら、外を見下ろすと、
解体されたスタジアム=東大門運動公園がみごとな更地になっていた。
近々、そこにもショッピング・ビルが建つらしい。
オトコどもで旅した数年前、
すぐ横の屋台で昼間っからビールを酌み交わしたのを思い出した。
そこも更地になっていた。
近代化とともに古い屋台も追われてしまうのだろうか。
話題の商品がお得に試せる【サンプル百貨店】
2014年11月08日
イツモノ @Seoul
わずか110分で到着してしまった。
プレミアム・エコノミーは2〜3割、後部のエコノミーは満席、
という座席の埋まり具合のフライトは、予定より30分も早く仁川空港に到着した。
あるいは前が軽くて、早く飛べたのかもしれない。
しかし繰り返し思うのだが、
自宅〜成田より、成田〜仁川のほうが近いこの現象は、なんとかならないだろうか。
神奈川の海っぱたに住んでいる自分が悪い、という意外に理由はないのだが。
ANA航空便と全国の宿泊施設を自由に組み合わせあなただけのオリジナル国内ツアー
仁川空港では、ユナイテッドは残念ながら突出したコンコースに着機する。
出入国ゲートに近いエリアは、フラッグシップの大韓やアシアナが占めている。
そのため、搭乗機から降りた後、シャトルに乗り、
長いロビーを歩き、入国へ向かう、という段取りだ。
「アジアのハブ」を自負する巨大な空港だけに、
その広さに驚かされるが、フライトで固まった身体をほぐすにはちょうどいいウォーキングか。
広さゆえ滞ることもなく、入国審査でたいした行列もなく、
ターンテーブルを無視できる身としては、
あっという間にアライバル・ホールに飛び出すことができる。
カウンターで「一般リムジン」と呼ばれている空港バスのチケットを往復で購入。
あらかじめ持っていた現金で、18,000wを支払い、乗り場に向かう。
リムジン・バスのチケットは車内で現金購入もできるし、
T-moneyカードというICカードでカンタンに支払うことも可能だが、
あいにく、そんなに高額(!)をチャージしていないのと、
往復を買っておきたかったので、カウンターで済ませた。
T-moneyカードは地下鉄のどこの券売機でもカンタンにチャージできるので、
それほどたくさんチャージしておく必要がないのだ。
なにせ地下鉄の初乗りは900w、ソウル中心部はホトンドこの金額で補える。
短い滞在なら10,000wをチャージすれば間に合ってしまう。
この日の空港両替所のレートが¥10,000=125,000wだから、
初乗り運賃は¥70もしない額なのです。
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夜ということもあるが、この時季のソウルは「残暑」というには過ごしやすい陽気。
このあたりが「大陸」を感じさせる、というのは大げさな感受性を振り回しているだろうか。
湿度が低いせいか、日が落ちるとかなり過ごしやすいのだ。
もっとも本気のソウルの夏はかなり『酷暑』らしいが、
その熱も引いたこの時季は過ごしやすい。
ありがたいことにいつも出迎えてくれる雨も今回は遠慮したご様子。
10分ほど待つとリムジンバスがやって来た。
例に漏れず、車内はキンキンに冷房が効いていて、
アジアにやってきたことを身をもって教えてくれる。
ターミナルを歩いてかいた汗を一瞬でドライアップしてくれるエアコンの効きっぷりが素敵だ。
ソウルの旅行ガイド
きっちり一時間後にいつもの停留所にたどり着き、安宿のドアを開く。
すっかり顔なじみになったスタッフと旧交を温める。
旅先で知っている顔があるのはなんとなくうれしい。
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