香川とともにユナイテッドから放出されたバーンリーの新鋭DFキーンが明かす
バーンリーのイングランド代表DFマイケル・キーンは、2014年末に下部組織上がりのマンチェスター・ユナイテッドから加入。現在、プレミア屈指の若手センターバックに育った新鋭は、ドルトムントの日本代表MF香川真司とともにユナイテッド放出を余儀なくされたある事件を明らかにしている。英地元紙「ガーディアン」が報じた。
キーンは2014年8月23日のサンダーランド戦でユナイテッドにおけるリーグデビューを果たした。だが、その1週間後にはバーンリーに期限付き移籍で放出され、2015年1月には完全移籍に契約が切り替わった。
バーンリーと3年半契約を結んだキーンは英代表メンバーの常連となり、ユナイテッドが買い戻しを検討していると報じられるほどの実力者に成長している。
「自分はいつでもマンチェスター・ユナイテッドの選手だと感じていた。コーチたちは時に成長のために他の選手を期限付き移籍で放出すると話していた。それは自分にとって問題ではなかった。自分にはまだトップチームの実力がないとチームは考えていたので、チームに復帰した時、自分の経験になると見ていた。しかし、サー・アレックスがチームを去った後、全てが変わってしまった」
キーンはこう語った。2012年シーズン優勝後に勇退したファーガソン元監督の退任後、生え抜きのキーンの運命は変わったという。ルイ・ファン・ハール政権1年目でチームを去り、ユナイテッドで実力を証明する機会を手にできなかった。
「1試合で判断するなんて…少し残酷だ」
「バーンリーはプレミアリーグで、自分はそこで活躍すれば、ファン・ハールに実力を証明するチャンスを増やすことができるはずと考えた。良いパフォーマンスを見せたけれど、十分ではなかった。そこで(バーンリーに)完全移籍することになった」
こう語ったキーンには忘れられない一戦があった。2014年8月、ユナイエッドはリーグカップ初戦の3部MKドンズ戦で0-4と苦杯を嘗めた。この試合では英代表FWダニー・ウェルベック、メキシコ代表FWチチャリートこと、ハビエル・エルナンデスの2トップの後ろに入る形で香川も先発。香川は軽度の脳震盪で途中交代を余儀なくされたが、試合の翌日にファン・ハール監督はこの試合に出場した選手たちを厳しく糾弾。舌鋒の鋭さから「皆殺しにした」と振り返った。そして、この試合に先発したスペイン代表GKダビド・デ・ヘア以外の全選手がユナイテッドから放出されることになった。
「この一件の後、僕はU-21の国際試合に参加した。移籍市場最終日にバーンリーが自分を必要としているという電話を受けた。たった1試合で僕を判断するなんて(ファン・ハールの扱い)は少し残酷だ。マンチェスター・ユナイテッドで成功するなら、必要なチャンスをつかまなければいけない。他の試合では良いプレーを見せていたんだ。みんな酷い試合だった、たった1試合だよ」
キーンのみならず、香川、チチャリート、ウェルベックもMKドンズ戦翌日にファン・ハール氏から糾弾された末に、チームを追われることになったという。
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2017年03月21日
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