ニューヨーク、西海岸、ハワイ。
アメリカ文化が輝いて人類に希望与えた時代。
パックス・アメリカーナ 。
迷いがなくて結構幸せな時代でした。
日本だけでなく、世界中どこでも同じだったんでしょう。
アメリカの政治的、文化的、軍事的な地位が絶対的に他を凌駕していたのかな。
そんな時代の、僕が 高校1年生の夏 、どこのレコード屋さんでも流れていた曲があります。
ラジオでも何度も何度もリクエストされていました。
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」 です。
”Hotel California” Eagles
アメリカの一つの曲が日本の老若男女すべての人に知れ渡るなんて今では考えられません。
最近ではガガの「Born This Way」かな。でも、若い人中心だよね。
疲れて、ハイウエイの果てに見つけたホテル。
カリフォルニアより西にはフロンティアなんてない 。
どん詰まり感覚。
その一種退廃的で、享楽的で、あきらめ半分の旋律や歌詞がとても優しい。
そして、何処かお洒落。
落ち込んだとき、悲しいときに何度も 自分の部屋の明かりを消して 、
何度も聞きました。
一説にはドラッグのことを歌った曲だと言う説もあります。
12弦ギターで奏でられるメランコリックで 美しいイントロの旋律 。
エンディングの リードギター の旋律の渋さ。
神が降りてきたとしか思えない完成度です。
イーグルスには他にも、「呪われた夜」、「テイク・イット・イージー」、
「デスペラード」、「ニュー・キッド・イン・タウン」などの名曲があります。
すべてに共通しているのは、 オトナな優しさ 。
「まあ、そんなもんやで、世の中」
「まあ、肩の力抜いて行けや」
「とりあえず、おいしいもんでも食べや」
などと、慰められている気になってきます。
イヤイヤ、そんな意味の歌詞では決してないんですよ。
でも、沸き上がる気分はそんな感じ。
そう、 その感じが僕の中では中島みゆき です。
「時代」「悪女」 「狼になりたい」 「ファイト!」
アメリカの音楽やってるゴツい男たちには実は
中島みゆきに通じる ナイーブな優しさ があるんですね。
中島みゆきも、20代の何かあったときには、部屋を暗くして一人で聴きました。
癒されました。あえて、思い切り落ち込むような悲しい歌をきくことで。
明るくても何処か悲しい。悲しくても何処か明るい。
今でも、時々聴きます。
「ビールはまだか〜」 (「狼になりたい」より)
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