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2012年10月10日

Bob Greene "Be True To Your School" A Diary of 1964 National Bestseller ボブグリーンの最高傑作「17歳」 コラムニストが高校時代の思い出を日記から再編成!!Paperback


Bob Greene   "Be True To Your School"  A Diary of 1964  






National Bestseller ボブグリーンの最高傑作 

名コラムニスト・ボブグリーンが高校時代の思い出を日記から再編成!!



色々ペーパーバックを読みましたが、
そのなかでも、 屈指の面白さ です。

ボブグリーンのコラムも素敵ですが、
この作品は彼自身が高校生時代につけていた 自分の日記 から書き起こしたものです。

日記は走り書きで、
もう読むに耐えないものであったそう。

ボブグリーンはその日記から、
彼以外の一般の人が読んでも分かるように書き直したのです。

当時の記憶を引き出しながら、現在の彼のスタイルで、
面白おかしくコラムニストの筆力でもって
当時の アメリカの高校生の生活 を描き出しています。

時は 1964年 !!
おりしも ビートルズ旋風 がアメリカに上陸した年です!!

表紙は高校生の学校のロッカーの写真ですね。
手元にあるペーパーバックの表紙を見ると
時代ものの木製のテニスラケットが TRUE の文字のした裏に見えています。
ビートルズのLPレコードも見えてますね
そして007のDr. No の宣伝。

律儀に1月1日の記述から始まり、12月31日で終わっています。
1994年のアメリカをボブグリーンと一緒に追体験できる訳です。

書評を幾つか書き出してみると

Everyone loves Be True to Your School
and Bob Greene...

"If Bob Greene's diary doesn't take you back
to high school, you didn't go.
But if you did, it doesn't matter when.
You'll remember what it was like
to be seventeen, to be happy,
to be hurt, to fall in and out of love.
It's a wonderful book."
Elmore Leonard

"I knew I would like Be True to Your School ,
but I didn't know how much our fifteen-year-old son would like it!...
Thanks for writing your book and letting us see that, male or female,
we all had the same hopes and fears back then -
and that our children have the same hopes and fears now."
Carole K. Fisher
Champaign, Illinois


"It is easy to read Bob Greene all night.
In fact, it is tough not to."
Washington Journalism Review




前書きに、何故当時彼が日記を付けることになったかについても書かれています。
オハイオ州のジャーナリズムに興味を持っている高校生の集会で
ある先生が、良いリポータになる最善の方法は毎日日記をつけることだと語ったそうです。
そんなわけで、1964年の1年間日記を付けていたそうです。
級友たちには秘密にして。

So for that one year I did it. I would write the diary late at night, just before going to bed.
I didn't tell any of my friends about it; there were probably millions of teenage girls
who were keeping diaries that same year, but for a boy to admit to his buddies
that he was keeping a diary would be - to use the only appropriate term of the era - queer.

簡単な英語で豊かな内容が語られているでしょ。
そして、ユーモアの感覚。

友達との関係、
女の子へのあこがれ、
高校生同士の馬鹿なパーティー、
部活動、自習時間・・・
親との会話。

忘れていた自分の高校時代を思い出すこと確実です。
そして、形や豊かさは違うけれども、
17歳は世界のどこでも結構似ているのだということに
安心します。

必死で格好悪くて、でも輝いている。
自分ではその輝きには気づかないけど。

可能性の塊だったあの頃に
不安の塊だったあの頃に
夢想の塊だったあの頃に
この本はタイムマシーンのように連れて行ってくれます。

映画化されても良いくらいなのにされないのは、
ストーリーそのものよりも、
ボブグリーンの文章がタイムマシーンの力を持っているからでしょう。

映像にしてしまったとたんに
文章が持っていた普遍性が偏った現実に固定されてしまうからではないでしょうか。









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