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2012年10月05日

「無意識の構造」 河合隼雄 中公新書 男性・女性のこころの内奥に光をあてて行動との関連を探る ユングの心理療法から学ぶ 心理学の基礎!!

「無意識の構造」河合隼雄 中公新書 

男性・女性のこころの内奥に光をあてて行動との関連を探る 

ユングの心理療法から学ぶ心理学の基礎!!



失恋したときに、男性は哲学にめざめ、女性は心理学にめざめる。


いずれにせよ、自分自身の心の動きの不可解さに悩むとき
心理学や哲学は実利的なレベルで困った自分を支えてくれます。

学生時代にたまたま読んで、この本との出会いを、本当に感謝しました。
結構な数の線が引いてあって、今読み返しても、心が震えます。

当時はまだ、河合隼雄先生は現在程の知名度がなかったと思います。
だから、この本を購入したのは純粋にタイトルに引かれた結果でした。

卒業論文で「ハムレット」について書くときには、
アニマ・アニムスなどの心理学用語を使って、
ハムレットの心理を分析できました。
人文系学術論文では心理学の知識は本当に役立つんですね。

大学生になった頃、フロイトとユングの名前を覚えて、
心理学に興味を持ちました。

性的リビドーと夢に現れる無意識。
この二つの普段は見えない心理作用が人間をどれだけ支配しているか。

その支配に屈しないためには、
その支配の構造を知り、その力の大きさを知ること。

そして、自分がコントロールできる「意識の側」から無意識に働きかけ、
自分自身の無意識やリビドーをコントロールすること。

そう、人生をよりよく生きるためには
自分自身のリビドー(性)や無意識(夢)を理解して
コントロールすることが必要なんでね。

それを行う武器として、この本の存在意義は極めて大きいです。
人間の存在が変わらないかぎり、
無意識やリビドーは人間にとって永々のテーマですよね。

コンプレックスは何故生じるのか。
エディプス・コンプレックスとは何か。
劣等感と心の層構造について知りたい。

イメージとシンボルから夢を分析する夢分析。
夢の機能とは何なのか。

原始心像とは深層心理の何を表しているのか。
生きられなかった反面、ペルソナとは何か。

男性の抱えるアニマ、女性の抱えるアニムスとは何か。
人生を支配する抑圧とのバランスをとるために深層心理は何を行うのか。

エロスや曼荼羅(マンダラ)の持つ意味について。

様々な学びのキッカケがこの本には詰まっています。
そして、実に面白く興味深い。

この本は今でも僕の宝物です。
線を引いいてある所を幾つか抜粋してみます。

「投影という心の機制は対人関係の中に良く入り込んでくる。
投影は投影を呼ぶ傾向があるので、
お互いに自分のコンプレックスを投げかけ合い、
わけのわからないままに、
『虫が好かない』と感じて嫌っていることも多い。
その『虫』がいったいなんなのか、
一歩踏み込んで探索してみると
自分の性格について洞察を得ることになるが、
これは大変困難で、エネルギーのいる仕事である。」

「他人がありがた迷惑がっていることも知らずに、親切の押し売りをする。
このようなコンプレックをメサイヤ・コンプレックスと言う。
これは表面的には善意としてあらわれるので、
克服することの難しいコンプレックスである。
このような人は、気の毒な人の救済に力を尽くしていると信じているが、
実のところ、救済される側の人が
おのれのメサイヤコンプレックス解消のための救済者(メサイヤ)であることを
知ることは少ないようである。」

「つまり、ひとつのまとまった人格として存在するためには、
その中に大きい矛盾を持つことが許されない」

「われわれがいらいらさせられるとき、
われわれはなにかを見とおせずにいるのだと考えてみる、まず間違いはない。
自我の光のおよばないところで、何かがうごめいているのである。」

何だか、初めて鏡を見た人のような気分になりませんか。
自分の外観を初めて知った人。
この本を読むと自分の内面を見れますよ。












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