2021年02月21日
漢字の読み、外来語対応へ拡大してみては。
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(2021/2/21 12:33時点)
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新型コロナウイルスり感染拡大で、これまで聞き慣れなかったカタカナの言葉を聞かない日がないぐらいになった。
クラスター、オーバーシュート、ソーシャルディスタンス、まだあるかもしれない。ただ、集団感染、爆発的患者増、社会的距離と言うこともできる。日本語らしい言葉で伝えられるのに、わざわざ聞きなれない横文字を持ち出してくることに違和感や疑問を覚えた方も多いだろう。
地震の時に「ライフライン」という言葉が使われたのも阪神淡路大震災後で、こちらも比較的最近ではあるが、こちらについては、電気水道ガス電話をひとつにまとめられるので、伝達が円滑に進む利点が充分にあった。また、光通信回線など新たなものが出現しても含めることができるし、鉄道や道路など生活に必要な物流までを含めた話をする時にもライフラインという言葉を使うことができる。
そして、「ライフ」も「ライン」も充分に浸透しているので、「ライフライン」の意味は初めて聞いても容易に推し量れる。つまり、使われるには合理的理由が充分にある。
しかし、今回のコロナ下で使われ始めた横文字には、一見合理的な理由が見付からない。もちろん、全く理由がないわけではない。表意文字の漢字を使わないことで表現を和らげているとか、日本語訳しないことで学術用語としてのニュアンスを保っていて漢字に直してしまった言葉とは違う意味を持てているといった見方もできる。だが、急ぎ人に伝え広げなければいけない事柄を扱うのになじみの薄い言葉を持ち出してくるという不自然さに対して強い理由とは私には思えない。
ところが、現実には、短期間のうちにこれらの横文字は日常生活に浸透した。一般市民の雑談においても、社会的距離よりもソーシャルディスタンス、集団感染よりもクラスターという言葉の方が自然に出てくるところが多いように思う。もちろん、どちらの言葉が多く使われるかは、それぞれの環境によって大きく異なるだろうが、これらの横文字は充分に国民に受け入れられたとは言える。
新しい言葉をどんどんと受け入れて日本語に取り入れていく力、伝統的に日本人は長けているように思う。同じ意味の言葉が存在することにも、抵抗はなく、時に併存し、時に少し意味合いが違う言葉として差別化され、細かい表現や深みがある言葉になっていく。そして言葉だけでなく、言葉と同時に、文明や文化も素早く吸収してきた。
漢字には訓読みと音読みがある。伝来した文字に日本の言葉を読みとして当てた訓読みと、伝来した文字に元々付いていた音である音読み。しかし今、音読み訓読み、あるいは日本の言葉か外国から入ってきた言葉かを意識することなく、すっかり日本の言葉として融合しています。
「やまのぼり」と言えばいいのに、なぜ「とざん」なんてパッと意味が分かりにくい言葉を使うのかとか、日本語を大切にしようなどと言う人はいません。だいたいは全く同じ意味の言葉として使いますが、時には、状況や相手、前後の文脈、微妙なニュアンス、読みやすさや聞き取りやすさとかを考えて、どちらを選択するか決めるケースもあるかもしれませんね。言葉を使うクリエイターだったら、日常茶飯事と言う方もいらっしゃるでしょう。
表意文字の漢字には音読みと訓読みがあり、表音文字はひらがなとカタカナと2セットも持つ日本語。その表現力と拡張性において、日本語は極めて優れた言語と言えると思います。
もちろん、それぞれの言語においてそれぞれ歴史があり、いいところはあるもので、言語として日本語が他の言語よりも優れていると言うつもりはありません。日本語にも不得手なところとか不便なところはあります。
しかしながら、高い表現力と拡張性を支える文字を持ち、その文字をほぼ全国民が使いこなすのを可能にできる教育システムがあるのだから、この長所は大切に、そしてこれからの時代もっと伸ばしていきたいものです。
そこで私の案なのですが、漢字を英語などの意味で読んでもOKにしませんか。
都市封鎖を「としふうさ」と読んでももちろんいいのですが、「ロックダウン」と読むことも可。世界的大流行を「パンデミック」と読んでもいい。
中国での読み方由来の音読みのように、英語由来の読み方が加わったようなものです。漢字一文字でなく熟語に読みを付けるということも、明後日(あさって)、七夕(たなばた)といった例もあるので、拒絶反応なく受け入れられる下地は、既に日本語に備わっていますよね。
更に、「先生の机上に本がある」を「ティーチャーのオンデスクにブックがある」と言ってもいいかもしれません。もちろん、国語の試験では正解にすべきではないでしょう。流行語、俗語や隠語などを持ち込んではいけないのと同じ理屈です。例えば嫉妬と書いてジェラシーと読んだら、好敵手をライバルと読んだら、誤答ですよね。その言葉を使っていい場所悪い場所まで含めて回答するのが試験ですから、文部科学省が国の言葉として充分に定着したと判断した言葉が国語で扱われる正解であるべきです。
言葉は生き物です。変異し進化する。変異しても一時のブームで淘汰されるものも多いでしょうが、積み重なってより有用な言葉へ高まっていく。その進化へのチャンス、変異を受け入れやすい、拡張性が高い言葉を私たちは使っている。
その場その場の判断において、ソーシャルディスタンスをカタカナで書くか、社会的距離とかくか、そして社会的距離の表記をシャカイテキキョリと読むかソーシャルディスタンスと読むか。どっちでもいいと適当に言ってもいいし、伝わりやすいのはどちらかとか、今の場に適したのはどちらかと考えて言う場面も出る。
例えばこんな風に、新たな言葉を受け入れるという実践をどんどんやっていければ、言葉としての能力はどんどん解放される。伝達の道具が研がれていくことになる。
可能性を実感できる実例として、マンガでの絶対に読めない振り仮名がある。
例えば戦闘漫画の魔法で、ベギラゴンというものがある。この関連ゲームや漫画を知らない人は、これだけ見ても何が起こるのか分からない。ところが、ベギラゴン、「極大閃熱呪文」と書かれて、ベギラゴンと振り仮名が振ってある。つまり、瞬時の熱で攻撃する呪文、それも高位なものと分かる。マンガなので、絵はあり、攻撃呪文であることは一目瞭然なのですが、漢字があるおかげで、台詞での説明なく受け入れられたり、閃熱呪文、火炎呪文、爆発呪文と見た目が差別化しにくいものを頭の中で区別して理解できる。
例えば外国の漫画だったとしたら。その地域ならではの語感での言葉を、日本語の漢字にして振り仮名を振ることで、その地の空気と言いますか雰囲気をある程度感じることもできて、セリフを使った開設最低限に意味も理解できる。
普段は漢字とひらがなベース、そして新たな言葉は漢字とカタカナによる振り仮名。日本語の冗長性が、ここで長所となり、圧倒的表現力と拡張力を発揮している。
これはアニメ、フィクションの話ですが、この日本語の表現力と拡張力が可能性の片鱗を見せ付けたのが、コロナ下での新ワードだと思う。学識者の間での言葉が、一瞬で国民全体に共有された。
そして、更なる進化、可能性を見た。
集団感染をクラスター、爆発的患者増をオーバーシュートと読んでは、ダメかなぁ。
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2021年02月19日
コロナ下で改めて思う。戦争のおかげで科学や技術が発展したという言い方は無い。
新型コロナの感染拡大、世界各地で非常事態宣言だとか、外出規制が行われ、感染症との戦いは戦争と形容表現されることもある。
経済活動にも影響が出て生活も変化したし、いつどこで(感染の)爆発が起こるか分からない。医療従事者への負荷の増大、収束まで耐え自粛という風潮、戦争に似た空気は確かにある。
そこで思い出されたのは、戦争によって科学や技術は発展したという言い方。今回の感染症も、科学や各種技術に大きく影響を及ぼすだろう。それによって、社会の変化も早まることだろう。
具体的には、まずテレワークやオンラインミーティングができる環境の整備。電話がない家庭がほとんどないような感覚で、仮想空間内の会議室だとかに入る環境がない人はまずいないという時代がもうすぐやってくるだろう。2021年2月現在、ビデオ会議できる性能の機器を持てない人もまだまだ多い。Windowsにしてもandroidにしても、OSアップデートのたびに重くなるので、ローコストの機器では動画のリアルタイム送受信という高負荷な作業に使える期間は短い。
テレワークが増えれば、移動時間、交通費の削減ができるため、条件さえ整えば導入したいと考えるところは多いはず。セキュリティー技術、仮想現実空間の規格などの開発が進み、通信の速度と回線の太さも更に増し増し、インタフェイスも更にユーザーフレンドリーに進歩する必要があり、それで作られたサービスが現実的な価格で普及するのは、コロナ騒動のせいで早まるだろう。その結果、拡張現実の普及も大いに早まり、ゲームやプレゼンで身近なものになるだろう。
また、ウイルスの解析、感染症対策の実効性の検証のため、超高性能なコンピューターの開発が促されるかもしれない。
もしかしたら、抗菌、抗ウイルス素材も種類が増えたりより安価になったりするだろうし、もしかしたら、光だとか音だとか空気に乗せられるものが開発されて、公共交通機関内だとか幹線道路沿いではまずウイルスはいないなんて世の中が来るかもしれない。
肺炎の治療にも新療法が生まれるかもしれない。
これらは全部想像ですが、もしこれに準ずる大きな変化があったとして、コロナウイルスのおかげで科学や技術が発展したという言い方ができるでしょうか。多分、政治家や著名人が言ったら、炎上してしまうのではないかと思います。
新型コロナの感染拡大、それによる混乱の中で、科学技術の発展速度と方向が変えられた。それは疑いようがないと思います。ところが、コロナによってとか、コロナのおかげで科学技術が発展したというのは、やっぱり違う。
非常時だからと、無理をして、特定の方向に無理をして力が集中されたから、方向が変えられた、火事場のバカ力でその方向での進展が顕著だったというだけである。
新型コロナの感染拡大がなかったら、感染拡大防止に振り分けられたエネルギーは、芸術や文化、などにも振り分けられ、別の方向に発展しただろう。死ななくて済んだ人がたくさんいる。その人たちも、科学技術はじめ社会の発展に貢献していただろう。もちろん、新型コロナがなくても、科学技術の発展が止まるわけではない。
例えば、第二次世界大戦がなかったら。例えば、日本は日中戦争で中国に抑え込まれ、ドイツとイタリアがフランスに敗れて、米英仏ソを中心とする世界の脅威とならずに終わっていたとしても、航空機産業が生まれないなんていうことはない。現在国内便、国際便共に充実した旅客機の航路網ができあがっていることに変わりはないだろう。原子力発電も、昭和の内には実用化されたに違いない。
新型コロナによる影響もそんなもんだろう。テレワークの下地となる通信網だとか危機の普及が、5年程度早まるかといったところ。医術、化学などなど他にも加速するものがあるかもしれないが、それらを足しても、感染症も悪いところばかりではなかったなどとは絶対に言えない。
当然の権利を取り戻すための戦争、例えば言論の自由がなかったり非民主主義的な環境下で、圧政に抵抗するための暴動などもあるので、戦争は全て悪とは言わない。
しかし、戦争によって科学や技術が発展した、これについては絶対に違う。強いて言えば、「戦争によって科学や技術はバランスを歪められての発展をさせられた」ということになろうかと思う。
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2021年02月17日
コロナ下、パチンコは危険なのか、そんなはずナイナイ!。
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昨年、2020年春の緊急事態宣言の頃、パチンコ店にも休業要請がかかっていました。
飲食店やライブハウスなど含めて、休業したところも多かったです。パチンコ店も多くは休業しました。
一部営業を続けていた飲食店などに対して、自粛警察と呼ばれることになる市民が攻撃を加えていました。中でも、パチンコ店への風当たりは強かったように思います。
地域によっては、自粛要請に従わない店舗を都道府県が公表するまでに至ってしまった。私はこの対応に断固反対である。この措置はむしろ感染拡大を招くと主張する。短絡的な愚かな思考にしか見えない。
まず、緊急事態宣言で客が激減している中、営業しても利益は望めない。営利目的ではなく、雇用を維持するためと、どうしてもそこを必要としている客のために、赤字覚悟でやっていることは明らかであろう。
では、パチンコホールで感染リスクは高まるか。
パチンコホールの換気能力は、店舗によって違いはあれど一般的に非常に高い。満席で大勢がタバコを吸っていても快適なレベルである。満席どころか、緊急事態宣言で通勤電車すらガラガラになった昨年春、パチンコホールも空いている。飲食店と違い会話をする人は少なく、基本客同士は背を向けて座り、ひとり黙々と台を向いている。
空いていて、向かい合っていなくて、会話もあまりなく、換気能力は最高レベル。有数の安全レベルが高い環境がそこに生まれていた。
それを攻撃したらどうなるか。営業できない店舗が増え、パチンコをせずにいられない人は空いているパチンコ屋を探して、そこに集まる。パチンコホールの極めて強力な換気能力は揺るがないが、人が集まることにより、リスクは若干でも高くなる。それに、遠方に電車で向かう人が出ることになるから、人の移動によるリスクは発生する。
従業員の生活もある。緊急事態宣言が出た当時、特別定額支給金の受取りはいつになるかメドは立っていないし、休業補償もハッキリしていない。もらえると分かっていたとしても、一般に休業補償で受け取れる金額は過去数か月の賃金実績から計算しておよそ6割プラスアルファ。ギリギリの生活をしていた人は不安で仕方がない。
だからパチンコ店が閉まったら、そこの従業員は短期の仕事を探すことになる。実際、短期、超短期の仕事の競争率は上がった。だから、遠い職場にも行かなくてはならなくなった人も多いはず。
もちろん、パチンコ店だけではないのは分かっている。パチンコ店の他、飲食店やイベント設営で働いている人、ナイトワークの方々などが、目先の収入を追わなければいけなくなった結果だ。
ただ、居酒屋とかファミレスとか、人が向き合って、マスクを外して会食する場所については、感染リスクを鑑みれば営業自粛要請も理解可能かもしれない。だけど、パチンコ店はどうしてリスクであるという判断になるのか。
パチンコとか飲食店のバイトは、自宅から近い場所で働いている方が多いだろう。それが、電車に乗って遠くまで通勤する。人の移動によるリスクが生じる。更にパチンコ店が叩かれれば、客も長距離移動して集まる。
あの圧倒的換気能力に、入退場時のアルコール消毒、検温、マスク着用のお願い、席を離すといった対策をすれば、これ以上安全な環境はないと言える場所の一つとなろう。それを潰して、電車移動する人を増やす行為は、感染拡大を招く愚策と言わざるを得ない。
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(2021/2/18 09:19時点)
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2021年02月16日
残念なデマ拡散、コロナでも。
昨年2020年の緊急事態宣言発令あたりに、残念なデマが流れました。
コロナウイルスは熱に弱いからお湯を飲めば予防できるだとか、東京が〇月×日にロックダウンされると確かな筋から情報が入っただとか。こういうデマが危険であることは、私が子どもの頃、少なくもと昭和60年台には既に言われていました。地震関連の本で見ました。地震と感染症、内容は違えど、デマが危険ということには変わりありません。
デマに騙されないようにするには、その情報が信じられるか一人一人が吟味できるようになることしかなさそうです。
デマが危険なのは、感染症や災害といった、いわゆる非常時に限ったことではありません。好意で拡散に協力したがために、誤報を拡散させてトラブルを作り出してしまうということはあり得ます。
例えば、飼い猫がいなくなってしまったから探してください、特徴と名前を書いたこれを拡散してくださいという文章があったら、猫がいなくなって淋しいという気持ちを察して拡散に協力してあげたくなるかもしれません。その人を知っている場合は、拡散するのもよいでしょう。しかし、飼い主ではないかもしれません。猫をさらって身代金でも要求できたらと考える人かもしれませんし、猫の所有権を巡って争っている相手かもしれません。また、猫を飼っていないけれど、イタズラ心でデマをつくる愉快犯かもしれません。
厄介なのは、好意でやっているということです。感染防止には何が有効とか、自分が情報を持ったならば、ひとり占めしたくない、伝えたいと思うのは自然なことです。
個人の主張とか、不幸の手紙とか、営利目的の宣伝ならば、チェーンメールみたいなものかと、転送をためらう人も多いでしょう。しかし、公共の福祉につながるものとか、困っている誰かのためにという気持ちに働きかけるものは、真偽を確かめることすらする前に、できることをしよう、善は急げという気持ちになってしまうかもしれない。
みんなが見られるオープンな場所で言われていることを流すよりも、閉鎖されたグループや個人間で聞いた話を、他の人に話すというケースの方が、より危険ですね。オープンな記事が情報源であるなら、聞いた方もそれを確かめることができ、自分で考えることもできる。しかし又聞きの話では確かめようがない。それに、話す方も、みんなが見ることができる場所にはない情報だからこそ、自分だけのものにせずにみんなに伝えなくてはと思ってしまう。
私も、去年の春、ライングループで報道規制されているが確かな筋から東京が〇月×日にロックダウンされるという情報が入った。備えができるように伝えてなどと言われた。
別々のグループで2人から言われたが、ひとりはちゃんと、真偽は分からない話として書いていた。冗談を言い合えるグループだし、グループの目的とは離れた雑談で盛り上がることも多いグループだったので、あくまで雑談の一部として聞くことができた。しかし、もう1人は違った。面識の薄い人も多くいるグループで、大真面目にお知らせしてきたのである。
好意、役に立てたならという気持ちが、デマを拡散したことになってしまう。悲しいことですね。
又聞きはもちろん、一次ソースを確認したとしても、誰にでも間違いはあるから、聞いた話は間違っているかもしれない。だから、真と判断するに値する根拠がないと、全て自分の非になってしまう。
雑談の延長でなく伝達する時には、「○○によると」と言えるようにしておくか、信憑性は吟味していない旨を添えて予防線を張っておくかした方がよいのかもしれない。
しかし、これでは何も言えなくなってしまい、厳格になりすぎるのも問題であろう。
学術論文のように、全部参考文献に相当するものを挙げなければ、演説もできない、ブログも書けないのは息苦しい。ましてやグループラインまで適用されてしまってはとても息苦しい。
だから、それを聞いた人、読んだ人が、鵜呑みにしないということも大事なのではないだろうか。
その人を知っていて、確かにこの人ならなかなか出ない情報に触れられそうだと思うなら信じればいい。人に伝えるには更に高い信頼が求められる。
情報を伝える側、受けた側、ひとりひとりが慎重にならなければならないだろう。
不幸の手紙を受け取っても、そんなばかなことが本当なわけはない、止めて大丈夫と思うだろう。儲け話を聞いても、本当か考えるだろう。胡散臭いと判断すれば無視するはず。
危険がそこに来ているとか、誰かの役に立てたならという状況が判断を急がせている。
ロックダウンに備えて、保存食やトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどが店頭から消え、セールしなくても売れるからそれらが安く買えなくなる…。とか、こんなことにならないように、普段から、真偽の吟味をひとりひとりがもっともっと慎重に行う空気が定着しなければならない。
2021年02月08日
災害時の避難所は伝染病を想定しているのか
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(2021/2/8 01:51時点)
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昨年2020年の緊急事態宣言で感じたことをこのところ書いていますが、コロナの感染拡大下で大勢が避難所に逃げ込む事態になったら、どうなるのだろうか。
これが気になったのは、2019年の秋、台風で河川の氾濫などのため避難勧告が出た地域において、ホームレスが避難所に入れなかった事例が思い起こされたから。
区は、区民向けの避難所であり、区内に住所がない人は帰宅困難者向けの場所があった。住所を書けない人に対してのマニュアルがなかったと話していた。
区内に住所があって家屋への被害がある可能性があるという人と、移動手段を失ったために今は動けないという人とでは、求められる対応が異なり、避難所を分けるというのはいい対応かもしれない。しかし、既に台風が近い中、安全に他の避難所に移すことも、目的が違う避難所かもしれないけれど当面の安全を提供することもなく返してしまった。マニュアルの抜けとは恐ろしいものです。
秋のことでしたが、例年であれば間もなくインフルエンザが流行が始まる時期。インフルエンザ患者だって、自宅が流されるかもしれないなんてなったら、避難して来なければならない。マニュアルはあるのだろうかと当時思ったものです。
避難所、場所によって違いはあると思いますが、体育館のような大部屋に大した仕切りもなく、大勢が息をひそめて詰めている、こんな状態になると思います。
新型コロナの緊急事態中に、集中豪雨とか地震があったらどうなるのか。
もし2020年の春先だったら、マスクも品薄で充分にはありません。今だって災害の種類によっては、それぞれが避難所に、何日分者マスクを持って出る余裕があるのか分かりません。職場から直接逃げてきた帰宅困難者は、その日のマスクしか持っていない人が多いでしょう。
マスクも消毒液も不足、人と人とを隔てるパーティーションもない、そんな場所で大勢が一泊、二泊、あるいはそれ以上。パニックになるのではないでしょうか。もしかしたら、感染が多い地域からの人は入れるなとか、マスクを切らした人には退去してもらえといったことを言い出す人が出るかもしれません。
こればかりはどうにもならない、解決策はないと思います。無症状者から避難所での感染は避けられないと思いますし、交通が遮断されたならマスクや消毒液の不足も避けられない。ソーシャルディスタンスを保った上でみんなが屋根の下で寝られるような場所を確保することも難しいでしょう。
だから、こんな状況を想定したマニュアルがあるのかが気になるところです。
避難所のコロナ対策、各都道府県、市区町村でガイドラインは作られています。検索すれば出てきます。全ての自治体でつくられているかは分かりませんけれども。
まずは自分が住んでいる自治体のマニュアルを皆がチェックし理解を示すことが必要だと思います。
しかし、感染の疑いがある人や自宅療養者と一般の方の距離をどう取るか、換気をどうするかといったことは書かれていても、マスクやハンカチ、消毒液やウエットティッシュが底をついてしまった時、用意できない人が現れた時の対応は見つかりませんでした。
私たちにできることと言えば、自宅から避難する場合は、なるべく十分な量のマスクを持って出る、ぐらいでしょうか。あと、動ける人は、避難所の中でも比較的空きがある場所に移動したり、あてがある人は早めにその地域を離れたり、避難所の密が早めに解消されるような行動も求められるかもしれません。
ただ、とっさのことでマスクの持ち合わせがない時に遭遇してしまう可能性は誰にでもあるので、マスクを切らせても入れなかったり追い出されたりすることがないよう願いたいものです。マスクできない体質の人も、入れる避難所がなく危険に身を晒すしかないという事態になってはいけないと思います。
考え方は人それぞれなので、避難所によって、マスクがない人は入れないとマニュアル化されてしまったなら、それはそれで仕方ないかもしれません。感染の心配が少ない、安心した避難場所であるべきという考えも理解はできますから。
ただ、マニュアルがないから職員判断で追い出さなければならない空気にはなって欲しくないです。
マスクも消毒液も届かないなんていう状態のマニュアルまで作るべきなのか。不要であってほしいです。けれど、書ける住所がないぐらいで避難所に入れない人がいた現実を思い起こしたならば、マスクを持ち合わせなかった人はもっともっと嫌悪されてしまうこと明らか。
どうあるべきか、災害が起こる前に皆が関心を持っていなければ、災害時に混乱が大きくなるだろう。
価格: 65,340円
(2021/2/8 01:51時点)
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2021年02月05日
07~11年頃の新型インフルエンザへの恐怖からの対策…
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(2021/2/5 10:47時点)
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新型コロナの感染拡大で、経済活動は大きな影響を受けている。
しかし、感染症の流行は今始まったわけではなく、何百年も前から起こっていた。新たな感染症の発生も、近く必ずある、いつ発生してもおかしくはないというのは分かっていたこと。
21世紀に入ってすぐの時期、サーズコロナウイルスが海外で発生した。
また、2005年頃からH5N1型の鳥インフルエンザのヒトへの感染があったことが報じられるようになり、2007年に入り養鶏場で鳥インフルエンザでの鶏の大量死、大量処分があったことで、ヒトヘ、そしてヒトからヒトへ感染する変異が起こらないか戦々恐々だった。
2008年には、NHKスペシャルで「シリーズ最強ウイルス」が、2夜にわたって放送された。1夜目が、致死率、感染力共に高い新型インフルエンザが日本に入った場合を想定したドラマ、2夜目が学術的解説でした。
新型インフルエンザに対する危機感が高まる中、2009年春、とうとう新型インフルエンザのパンデミックが発生。しかしこれは、警戒されていた鳥由来ではなく、季節性インフルエンザに対して著しく危険ではなかったことから、同年中には従来のインフルエンザと同様の認識となった。
2011年、宮崎県で鶏の鳥インフルエンザが拡大し、県知事を中心に対応に追われている報道は、10年前のことながら記憶に新しいと思う。
さて、この新型感染症への関心が高まったこの時期、パンデミックを想定した対策は進んだだろうか。
コビッド19が認知されたのは2019年年末。宮崎産の鶏が騒がれたのは2011年年始だから、9年近い時間がある。2009年の豚由来の新型インフルエンザから数えれば10年以上だ。議論の時間は、充分にあった。
H5N1型は、ヒトーヒト間で感染する力が弱いので流行はしていませんが、致死率は50%を越えている。これがヒトーヒト間で感染する力を得たらというのは、ずっと言われていた。もし2009年にパンデミックを起こしたのが、致死率が高いものだったら。当然考えられる想定。
人々が外出できなくなる。働けなくなる。ではどうやって生活すればいいのか。
マスクが不足する、病床が足りなくなる、振り返れば容易に予測できたこと。
言うだけなら誰だって言えるだろ、もちろんそうです。私だって、2010年代、関心がお留守になっていた一人です。
ただ、この10年間でちゃんとシミュレートして、対策が練られていたら、いざ新型コロナが流行して、こんなに政策批判が起こらなかったかもしれない。
ここは、有権者全員の姿勢が問われる。今度もっと大きな波が来るかもしれない。もっと毒性、致死率が高い、感染力が強いウイルスも必ず登場する。
ことが起こってからではなく、先に準備できるものは準備し、マニュアルも作っておけたなら。
2009年だったら、テレワークも困難だっただろうし、ネットでの宅配サービスも利用できない人が今より多かっただろう。通勤者、外出者を減らすにはずっと不利だったはず。この豚由来の新型インフルエンザが、強烈な爪痕を残さなかったのは不幸中の幸い。
選択肢が増え、シミュレートの技術がより発達今こそ、2009年のリベンジ。何ができるのか、真剣に考える政治団体や有識者を応援したい。これが、有権者のできること。SNSが発達し、投票以外にもできることは増えた。
今回の新型コロナ、風邪程度の症状の人が多く、致死率はそれほど高くはない。しかし5年後、いや、2年後とかに致死率が高いウイルスがパンデミックを起こすかもしれない。
緊急事態を抜け、小康状態に入ったならば、第4波に向けて、次の新ウイルス発生を想定した生活維持政策が議論されなくてはならない。もしかしたら、ワクチンや特効薬が間もなくできて、新型コロナはおさまるかもしれない。だがそれで安心してはいけない。
平時で考えられる猶予が与えられたなら、逃がしてはいけない。どこからが平時かは言えないが、少なくとも2010年代、長い平時を逃した。
今も緊急事態宣言が発令され、延長され、定額給付金を再びという声が高まっているが、これが決着して静まってはいけない。全有権者の不断の努力が求められる。
価格: 4,680円
(2021/2/5 10:45時点)
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2021年02月04日
特別定額給付金をめぐる残念な排除の声
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(2021/2/4 11:06時点)
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価格: 25,800,000円
(2021/2/4 11:07時点)
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2020年春、新型コロナ拡大に伴う緊急事態宣言が発令され、これによる家計への影響を抑えるため、迅速に現金を給付する政策が取られました。
緊急時であり、個別の事情を審査している時間が取れないため、全国民に一律の金額となりました。この考え方は正しいと思います。早ければ早いほどよかった。
緊急事態宣言で最も働き口が減ったのは4月でした。月末締め翌25日払いの会社が多いので、5月25日に支払われる給料が減ったりなくなったりする人が多いと思われます。だから、早目に申し込めば5月25日には確実に振り込まれるということであれば、緊急事態宣言の効果はもっと上がったはずです。仕事を求めて短期ワークを探したりしなくても、安心して自宅で過ごせるという方も一定数いるでしょう。
いや、だからそこまでに間に合わせられなかった地域を多く出してしまった政府の対応は遅い、などと批判するつもりはありません。
様々な声がある中、スピードを重視して一律金額としたことは正しいと思いますし、各自治体も頑張っていたと思います。もっと早くする方法もあったかもしれませんが、今回それを話すつもりはありません。
今回の話題は、せっかく一律給付になったのに、こういう人には渡さなくていいということを言い出す人がたくさんいたことです。
公務員は給料減っていない、年金も減っていない、生活保護受給者には渡さなくていい、などです。とても残念なことです。
対象者を絞ることになったら、どういった人を対象外にするのか、どこで線引きをするのかといった議論に時間がかかる。そして、対象外者かどうかのチェックをするのは役所の負担となり、給付の遅れにつながる。だからこその一律金額の給付ではなかったのか。
問題があれば、後から調整すれば良い。収入が減っていない高額所得者のみに特別税を課すとか、方法はあるはず。感染症が収束して、落ち着いてじっくり議論できるようになってから考えればいいのではないか。
それに、感染拡大で影響を受けていない人などほとんどいない。
仮に収入が減っていなくたって、自宅にいる時間が長くなったことで、光熱費が増えるかもしれない。給食や職場の食事補助がなくなって食費が増えていることもあるだろう。
特に生活保護受給者は普段からギリギリの生活のため影響は大きいだろうし、シングルで子育てしているケースでは、学校が休校になって負荷が上がった事だろう。
年金受給者で他に収入がある人も多いだろうし、コロナ下で介助の人が来れなくなって負担や支出が増えたケースもあるだろう。
毎日使わなければいけなくなったマスク代も地味に響くし、トイレットペーパーやアルコールペーパーがお買い得品として並ぶこともなくなった。
確かに、収入が減った人に比べればマシかもしれないが、何らかの支出増があったことは想像できる。
だれだれはマシ、だれだれの方が困っているという気持ちは当然出てくると思うが、それを言い出したら、仮称生活支援臨時給付金(収入が大きく減少した世帯に対して一世帯あたり30万円の支給)の発想に戻ってしまう。
ところが、支給が始まってからは、必要ない人はどういう人か、どう線引きしたらいいかといった声はなくなってしまうのが不思議。小康状態になっても再び緊急事態になることは考えられ、再度そうなった時に素早く政策が決められるようにしておくことこそ大切なのに。そうした議論は盛り上がらないまま、2度目の緊急事態宣言が出てしまった。
とにかく素早く支給すべき時に誰が給付がいらないという声が上がり、落ち着いて考えられそうな時にその声は出ない。特に残念なのは、必要な人よりも、不要な人探しにさえ見えてしまったこと。
あなたはいらないでしょという吊るし上げが大きな声になってしまったら、余力がなく真っ先に必要な人へ支給される日が遠く遠くなってゆく。
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2021年02月03日
コロナ対策、まずは国や自治体がテレワークを牽引して
今回から何回か、コロナの感染拡大について書かせて頂きたい。
緊急事態宣言では、出勤者数を最低でも7割減らしてほしいと、テレワークやローテーション勤務をと呼びかけられていました。人との接触を7割減らさなければというこの数字には、根拠があるみたいですが、現実的に7割というのはとても厳しい数字です。
製造や物流などの現場作業員はほとんど減らせないでしょう。もっと技術が進歩したら、作業ロボットやトラック、フォークリフトなどの遠隔操作とかもできるようになるかもしれませんが。
であれば、書類や映像を送り合ってできることは、徹底的に在宅にしないと目標に近付けないのは明らかです。
いちばんやって欲しかったのは、大臣や知事の会見、それから国会です。
会議や会見こそ、オンラインでできることではないですか。
もちろん議員や報道機関の本人確認やら、不正アクセスで不規則発言されたりしないよう守る仕組みとか、通信障害があった対応とか、色々と問題はあるでしょう。しかしそれは、テレワークの推進を強くお願いされている民間企業も同じです。
法律の改正が必要なところもあるかもしれません。しかしそれも、情報の取り扱いに関する社内規則をどうするか民間企業も同じ課題を突き付けられています。
まずは企業などに無理をお願いする国や都道府県が、率先して示すべきではないですか。首相や知事の会見を質疑応答含めてテレワークでやったら、インパクトも大きいし感染症対策への国民の士気も上がるのではないでしょうか。首相や知事の会見に同席する、例えば内閣広報官とか福祉保健局長といった方がいますが、一同に会することはなく、それぞれがそれぞれの自宅や事務所にいればいい。自宅からの方が、よりステイホームのメッセージになりそうですけれども。
できれば、高いセキュリティー対策が求められる場所でも使えるようなシステムを、地方自治体や民間にも使えるようにしてリードしてもらいたいものです。財源が乏しい地方自治体や中小企業が、積極的にテレワークに参加できる後押しも不可欠です。
何年か後には、重要会議や商談もオンラインで行うのが珍しくもない時代が来るかもしれません。ただ、今すぐは難しい。
現実には、国の政策である特別定額給付金り申請も、オンライン申請がパンク状態になって、地域によっては郵送での推薦を勧める始末。悪く言うつもりはありませんが、これが現実。ひとつのことを始める、変えるというのは大変なことなんです。
国が全力で取り組んだ、布マスク2枚の全世帯配布だって、行き渡りだしたのはマスクが買えないという状態が解消されてからでした。ひとつのことを実行するのがいかに大変かという象徴です。原料からの生産能力、検品の作業場所と作業要員、輸送手段と保管場所などを確保し、初めて発送できる。もちろんただこれらがあればいいというだけではなく、それぞれを円滑につながなければならない。
トップダウンでマスク2枚を全世帯に配布、これすら日本国という巨大な力が全力でやって、はいすぐにというわけにはいかない。ましてや高度なセキュリティー構築や高価な情報通信機器が必要なことは難しいだろう。
会社のファイアフォール外で、同居人もいる自宅から、情報漏洩や不正アクセスがないようにミーティングできる方法なんてあるのだろうか。ここを、日本国という巨大な力でテコ入れしてもらいたいと感じる。
繰り返しますが、まず、国会や記者会見ぐらい、登庁しないでやってくださいよ。
2021年02月02日
誹謗中傷問題をヤラセにすり替えるな。テラスハウスコスチューム事件。
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前回、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』の演出について書きましたが、去年最も大きな話題となったと感じるテレビの問題についても言いたいことがある。
同じフジテレビの、テラスハウスである。出演者が自殺に追い込まれてしまったこともあり、大きく報道された。
結論から私の考えを言うと、悪いのは誹謗中傷ツイートを本人宛にした人。侮辱はれっきとした犯罪。それが、ヤラセにすり替えられようとしている、ヤラセが主犯格になりかねない状況に大きな違和感を覚えた。
いわゆるコスチューム事件、概要を書いておきます。
テラスハウスは、複数の男女がシェアハウスで生活するリアルを撮る台本なしの番組だそう。
今回残念ながら追い詰められてしまった出演者は、ヒールキャラで格闘技を生業にしている女性。コスチューム事件は、同じシェアハウスに住む男性が、彼女のリングコスチュームを誤って乾燥機に入れてしまい、コスチュームが縮んで着られなくなった。それに激怒する彼女が、平謝りの男性を徹底的に罵倒。
その後、報道によれば1,200件にも及ぶ批判ツイートが彼女に送られ、自傷、そして自殺に至った。
この罵倒がヤラセであったのか、その結論は出ていない。
一部報道で、ビンタしたらとか、スタッフの演出指示には逆らえない誓約書があったといった記事も読んだが、フジテレビの内部調査では、そのような過剰な演出は認められないと反論している。
もし、あくまでもしの話ですよ。台本がない青春の日々などと謳っておいて、スタッフが指示を出し、それに逆らいにくい空気だったとしたら、これは問題です。ただ、今のところ双方の言い分に隔たりがあり白黒出ていない。
大手テレビ局対個人という非対称な対立で、グレーだから批判はよそうというのは、確かにナンセンス。この部分は、厳しく調査されて欲しいと思います。その結果白でも、ここまでやったならと皆が納得するぐらいに厳しく。
ただ、誹謗中傷した人の罪の重さは、ヤラセがあろうがスタッフの強制があろうが、変わらないんですよ!。ヤラセがなく、あれがリアルな事実だったとしても、誹謗中傷していいことにはならない。「顔面偏差値低いし、性格悪いし、生きてる価値あるのかね」とかの言葉を投げ付けていいことにはならない。
テレビ画面の向こうで何が行われていようと、これは赤の他人同士の間での出来事。テレビに出たからと干渉していい理由にはなりません。視聴者と出演者という立場において、適正な距離を理解することができない愚か者です。
一週間の出来事がわずか30分程度の映像になります。関係者間、あるいは当人同士にしか分からない以前からのしがらみとか、空気とかあるでしょう。番組に映った部分だけで判断するのは危険。ちょっと考えれば当たり前のことでしょう。こんなことも分からないとは、日本人の娯楽文化レベルが、ごく一握りの人たちのせいで疑われます。
仮にですよ。かばえる余地がなく一方が悪かったとして、ひとつ屋根の下に暮らしている仲間同士なら、トラブルなんてあるじゃないですか。わがままや思い込み、あるいは虫の居所が悪かったりで、誰かに当たり散らしてしまうとか、経験ない人の方が少ないはず。それで一時的に険悪になったりしながら時間が経って解消されたり、あるいは違いとか適当な距離を確認し合ったり、そうして関係を考えながらみんな生きています。そんなこと、分からないですかね。
他人の家なんですよ。彼らは、リアルな生活を、バラエティー、娯楽として提供してくれました。しかしそれは、干渉されてもいいと言ったことにはならない。ましてや、誹謗中傷なんてとんでもない。
ネットで感想を書くこと自体は自由ですが、本人に通知が行くようなところに書くのは、面と向かって言っているも同じ。テレビで見たことに対して感情的に暴言を送り付けるような人は、こういう生活を映す番組を見ない方がいいです。
もし、見ていて不快ならば、番組に、つまりフジテレビに言うべきです。これが当たり前の対応です。例えば購入した家電が煙を出したとして、いきなり製造工場で働いている人とか社長個人に連絡しないですよね。仮に、原因となった設計士だとか作業ミスした社員が分かったとしても。例えば、ある会社の電話対応が悪かったとして、その事務員個人の連絡先を探したりしないですよね。するといった方は、とても危険な人だと思います。
更にこの番組は、リアルな生活を撮る番組です。人間だから過ちも暴走もありますし、トラブルもあります。そういう性質の番組を自分が選択して見ておいて、腹立てたり不適切行動取ってるんじゃないよ!と言いたいです。
それに、バラエティー、娯楽番組ですから、エキサイトする場面を選んで使うの、当たり前だと思います。ヤラセの指示があった可能性について結論は出ていませんが、番組のキャッチから、対立やぶつかる部分が切り取られて放送されるというのは、容易に想像できます。だって仲良く普通に生活している様子を何週間にわたってずっと映していても、面白い番組にならないですよね。
切り取り方による誇張は、ヤラセでも何でもありません。
例えば何かのレポートを書く時、それは大学の論文や会社員の研修レポートでもですが、自分が書きたい結論へつながる部分を選び取って書くでしょう。学術論文と娯楽番組は違いますが、物事を伝えるという点では同じです。これは嘘でもヤラセでもありません。行き過ぎはよくないですが、その判断は簡単にはできません。
こんな事情、大の大人が分からない方がどうかしている。
この問題は、過度の演出やヤラセ、逆らいにくい指示があったかどうかではない。あったとしても全く理由にならないから。全く別の問題だから。
また、誹謗中傷が発生した場合に、周囲がどうケアしていくかということも必要な話かもしれない。
要するに、悪質な侮辱、寄ってたかっての暴力が、他の問題にすり替えられることがあってはならない。それはそれ、これはこれである。
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