2019/04/13 15:58
「なつぞら」を楽しく鑑賞中ですが、1つ前の作品「まんぷく」を振り返ってみたいと思います。
NHK連続テレビ小説まんぷく(上) [ 福田靖(脚本家) ]
価格: 1,404円
(2019/4/17 22:17時点)
感想(1件)
私は小さい頃からNHK朝の連続テレビ小説を観て育ちました。母が当たり前のように観ていましたので、なんとなく観ていました。でも昔は8:15分からだったので、学校に行くようになると当然観られません。なので自分で思っているほど観ていなかったのかもしれません。
ある日連続テレビ小説で気になるなぁと思った事があります。
「あの子はいつも明るく楽しくて、周りの人たちまで元気になるわねぇ、おまけにカワイイし、、、」「行動力があって、なんでも頑張ってすごいわよねぇ、、」みたいな、誰からも好かれるいわゆる優等生的な扱いが苦手だとふと思った訳です。
たとえば主人公の事を良く思わない登場人物が出てきても、それは絵に描いたような意地悪な人で誰からも好かれていないのでした。←異論はあるでしょうが、私のNHK朝の連ドラに対するイメージです。あくまで勝手なイメージ。
「まんぷく」のヒロイン福子は姉妹の中で一番ブサイクなキャラでした。安藤サクラさんがブサイクと言っているのではありません。あくまでそういった設定。器量が良くなくて、要領も良くなくて、まずそこが惹かれました。もう一人の主人公萬平さんも色々発明してすごいけれども、いまいちぱっとしないキャラクター。それをお母さんである松坂慶子さんがクソミソに言う訳です。
主人公を悪く言う人は誰からも好かれないはずなのですが、この松坂慶子さんは物語を通して、必要不可欠な存在でした。
普通というかおばあちゃん役は物語のどこか途中で死んでしまうんだろうなぁと思っていましたがそれもありませんでした。
ただ後半の方、要所要所でチキンラーメンやカップラーメンの発明の要の部分や周りの人に対する影響を与える福子を持ち上げすぎたり、くどいなぁと思う部分がちょっと鼻につきました。
物語を通して、鼻についた部分を松坂慶子や桐谷健太が自分勝手な事を言う事で中和してくれた事も良かったです。
桐谷健太演じる世良さんは一度は萬平さんや福子をだまして、お金をくすねてしまっています。僕の感覚からすれば決定的にやってはダメな事をやっているのに絆がつづいて行くところも面白かった。
瀬戸康史さん演じる神部さんの事を「この人はどろぼうだったのよ」と一刀両断するとこも笑ってしまいました。「本当はいい人なのよ」とかの説明はいらないのです。
人はみなイイ面、悪い面の両面があって、今の世の中は悪い人を弾劾し過ぎるところがあると私は思っていますので、そういった部分に共感してしまいました。
パーラー白薔薇のマスター加藤雅也さん演じる川上アキラさん←名前をはじめて知りました。の変な英語「you are ice coffee one ,OK!!」みたいなうまくも面白くもないフレーズも何度も聞いているうちに、期待するようになっていました。
最後に萬平さん。長谷川博己さんの演技は魅力的です。はじめて「鈴木先生」で長谷川さんを観たときから、目がはなせない魅力を感じていました。二枚目でも三枚目でもなく、若くも年寄りでもなく、頭脳明晰でも粗忽者でもなく、親しみがもてるキャラクターだと思います。
他にも多くの魅力的な登場人物がたくさん出ておりましたが、それはまたまたの機会に!!
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image