乙女ゲームをプレイしたことはありますか？
私はあまりしないのですが、唯一気に入った乙女ゲームがあります。
『 薄桜鬼〜新選組奇譚〜（はくおうき しんせんぐみきたん） 』です。
幕末の新選組を題材にした物語です。
乙女ゲームながらも切なくて、糖度は控えめです。
なので好き嫌いが分かれる作品だと思います。
甘々なのを求めている人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
私は甘すぎるのは苦手なので、この作品は自分に合っていました。
薄桜鬼とは？
薄桜鬼は、2008年9月18日にアイディアファクトリー（オトメイト）から発売された恋愛アドベンチャーゲーム（乙女ゲーム）です。
テレビアニメ、ミュージカルなど多数展開しており、10年が経つ現在でも新しい展開があります。
それだけ 長く愛され続ける 名作なんですね。
作中には幕末の史実要素も多く取り入れられていますが、奇譚とされる一番の特徴として鬼や吸血鬼などのファンタジー要素が描かれており、史実とは異なった展開も多岐に渡ります。
ストーリー
幕末、文久三年から物語は始まる。
主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。
ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。
そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。
新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。
幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。 （Wikipediaより抜粋）
登場人物
雪村千鶴（ゆきむらちづる） CV:桑島法子（テレビアニメ版）
このゲームの主人公。名前変更可能。ゲーム版では声がありません。
蘭学医の父・雪村綱道を捜すために京都を訪れ、ある事件がきっかけで新選組隊士たちと出会う。
男だらけの新選組の屯所で男装姿で生活している。素直で頑張り屋な性格だが芯が通っており、隊士たちに驚かれるほど頑固になる一面もある。
土方歳三（ひじかたとしぞう） CV:三木眞一郎
新選組副長。「鬼の副長」と呼ばれるが、全ては新選組と近藤のためと考えて行動している。荒くれ揃いの隊士達をまとめるため、わざと鬼役を買って出ている。
自分にも他人にも厳しいが、実は根は優しい。その本心を知っている者はごく少ないが、原田や斎藤など一部の人物には、細かい所まで目の届くことも苦労人であることも理解されている。
新選組に入隊する前は薬売りを営んでいた。酒には弱く1合ですぐに酔う。
沖田総司（おきたそうじ） CV:森久保祥太郎
新選組一番組組長。天才的な剣士。冗談か本気か分からない口調で普段は飄々としており、千鶴に対してはやや意地悪な面も見せる。労咳を患っており、時折発作を起こしては吐血する。
局長である近藤を心から尊敬しており、自分や他の隊士の悪口は許しても近藤の悪口だけは幼子でも絶対に許さない一途な性格。
斎藤一（さいとうはじめ） CV:鳥海浩輔
新選組三番組組長。最年少幹部。
左利きの居合の達人。
寡黙な一匹狼で、冷静な判断力と行動力を持ち合わせている。人見知り。石田散薬を好む。
藤堂平助（とうどうへいすけ） CV:吉野裕行
新選組八番組組長。斎藤とは同い年で最年少幹部。
戦いでは先陣を切り、何事にも真っ先に飛びつくやんちゃ気質だが、自分に出来ることを模索し続けている。祭り好きな性格のため、敵との戦闘を遊び半分で楽しむことも多い。
千鶴とは年齢が近く、仲が良い。
原田左之助（はらださのすけ） CV:遊佐浩二
新選組十番組組長。剣よりも槍の名手。
大雑把で少々喧嘩っ早いところもあるが、人情に厚く義理堅いうえ、察しの良い一面も見せている。
腹に切腹の痕があり、さらしを巻いている。攻略キャラクターでは唯一、羅刹にならない。
永倉や藤堂とはよく一緒に行動するほど仲が良く、酒を飲みに島原へ出かけている。
若干スケベなところもあり、男装していた主人公を女と確かめるために服を脱がすなどと口にする。
風間千景（かざまちかげ） CV:津田健次郎
何かと新選組や千鶴に関わる剣士。
西海九国の鬼の頭首で、薩摩藩に属している。普段は金髪赤眼のショートヘアだが、鬼本来の姿を見せるときは白髪金眼に変わる。
気分屋で自信家だが義理堅く、これは「鬼は一度交わした約束は守る」という鬼の掟による。
なぜかしつこく主人公を狙ってくる。
他にもたくさんのキャラクターがいますが、とりあえず以上がメインのキャラクターです。
ファンタジー要素
この物語には、吸血鬼や鬼、羅刹といった、ファンタジー要素が存在します。
羅刹とは、主人公が京へ来た夜に遭遇した、変若水（おちみず）を飲んだ者たちのこと。
紅い瞳と白い髪が特徴で、日光に弱く時折吸血衝動に苛まれてしまう。
超人的な身体能力と治癒能力を持つが、実際には数十年間に少しずつ消費していく常人の一生分の生命力や治癒能力を一気に消費しているに過ぎないため、それが尽きれば身体は灰と化して死亡する。
寿命以外では、心臓を貫かれたり、首を切り落とされないと死ねない。
鬼に似ているが、鬼よりも弱く、超人的な力は有限。
羅刹は夜が得意で、吸血衝動が出るので、吸血鬼に似ています。そして、攻略キャラのほとんどは羅刹になります。
羅刹となった隊士たちは主人公の血を欲しがるようになり、千鶴は自らの血を与えます。そこが切なくもドキドキする場面なんです。
主題歌
薄桜鬼の主題歌は、ほとんどを 吉岡亜衣加 さんが歌っています。
薄桜鬼といったらこの方といっても過言ではないでしょう。
甘くて切なくて力強い歌声で、薄桜鬼の世界観に非常に合っているんです。
私はPSP版のオープニング「闇の彼方まで」が一番好きです。
何をプレイすればいい？
薄桜鬼は本当にたくさんの移植をしたりファンディスクが発売されたりして何がなんだかわからない状態になっているので、とりあえずこれから初めてプレイする人へおすすめなものを挙げていきます。
薄桜鬼には無印版の他に 随想録 というファンディスクがあり、こちらは無印で語られなかったエピソードを主人公が随想する形で収録されたストーリー集です。
無印版のようにシリアスなシーンはあまりなく糖度が増していて、評判も良いのでぜひ本編プレイ後にプレイしてほしいです。
・ 薄桜鬼 巡想録（PS3)
「薄桜鬼〜新選組奇譚〜」と「薄桜鬼 随想録」を1本にまとめたものです。
・ 薄桜鬼 鏡花録（PSVita）
「薄桜鬼〜新選組奇譚〜」の移植版です。
・ 薄桜鬼 鏡花録 面影げ花（PSVita）
「薄桜鬼 随想録」の移植版です。
・ 薄桜鬼 真改 風ノ章（PSVita）
これまでの「薄桜鬼」シリーズを踏まえて、「薄桜鬼 〜新選組奇譚〜」をリメイクしたものです。
「華ノ章」と合わせて前半、後半に分かれています。
ストーリーは、千鶴が新選組の面々との出会いから鳥羽・伏見の戦いまでを描きます。
既存の6名の攻略キャラに加え、永倉・山南・山崎を攻略可能とし、新規攻略キャラクター3名が新たに追加されました。
ストーリーの再構成やBGM・キャラクターの衣装などが新しくなり、彩色も一新されています。
・ 薄桜鬼 真改 華ノ章（PSVita）
「風ノ章」の続きです。
・ 薄桜鬼 真改 風華伝（PS4)
「薄桜鬼 真改 風ノ章」・「薄桜鬼 真改 華ノ章」を一つにまとめてPS4にて発売されたものです。
・ 薄桜鬼 真改 風華伝 for Nintendo Switch (Nintendo Switch版： 2018年9月6日発売予定 )
「薄桜鬼 真改 風華伝」の移植版です。
Vitaを持っているなら、真改がおすすめです。攻略キャラクターやシナリオが追加、リメイクされ、随想録の内容も少し入っています。
しかし物語の前半と後半でソフトが分かれています。追加攻略キャラクターなどに興味がないという人は、鏡花録で十分だと思います。
風華伝は風ノ章と華ノ章が一つにまとまっているのでいいと思います。
もしSwitchを持っているなら、これから発売するSwitch版を買ってみるのもいいですね。
無印版や随想録は、PS2,PSP,DSなどでも発売されています。
予算や自分の持っているハードと相談し、どれを買うか考えてみてください。
まとめ
薄桜鬼は、和風で、新選組好きの人にもおすすめです。
主人公は奥ゆかしくてかわいらしいです。
主人公の千鶴がイケメン隊士たちに守られるという場面が多く、頼もしい隊士たちにキュンとします。
「守られたい」女子にはおすすめのゲームです。みんな優しくていつも主人公のことを気にかけて守ってくれます。しかし芯の強いところもある主人公も魅力です。
攻略キャラたちもそれぞれ性格やストーリーが違って、みんな声も素敵です。
いつ死ぬかどうかわからない隊士たちと、力強く生き抜いていくという厳しい世界での物語で、ストーリーとしてもよくできています。
切なく感動する物語が好きという人に、おすすめのゲームです！
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