おはようございます。あるへです。
本作の醍醐味は何といってもその世界観の重厚さにあります。
詩人・ダンテの叙事詩「神曲」三部作の初作「地獄篇」をモチーフにしたステージ構成がなによりも売りなのです。
有名な9つの大罪の名を冠した地域を順に進み、道中を遮る敵をバサバサと切り倒していくアクションゲームです。
十字架ゲー、ですので遠距離攻撃の一つである十字架ビームを撃ってればほぼ全ての敵が蒸発していくぬるゲーです(他の攻撃手段もそれなりに必要ですが、十字架の利便性には食われてしまいます)。
まぁ、それはそれで楽しかったのですが、いかんせん印象に薄くてほとんど記憶に残ってないんですよね。
またその関連でステージにおける様々な仕掛け(インタラクトする仕掛けではなく視覚的に楽しむ仕掛け)もかなりぼんやりしています。
アケローン川とかカロンとか、巨大でおどろおどろしく、また愛欲ステージのなんともエロくないエロさ(笑)とか、洗礼されていない赤子の演出とか、「うへぇ〜(感嘆)」と思いながら散歩した気はするのですが、ゲーム的な意味でも演出の盛り上がりに欠けるので、そういったゲームデザインの独特さ加減が、ゲームプレイを通して記憶に刻み込めていないのがかなり残念な作品です。
これらを加味して評価は凡ですが、少なくともプレイしている期間は濃厚な地獄世界に浸かれることでしょう。
これをきっかけに原典「神曲 地獄篇」に興味を持つことはあまりないでしょうが、「神曲 地獄篇」を知っている人ならば、本作もなかなか楽しめるのではないでしょうか。
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