おはようございます。あるへです。
「人間のカラダを捨てた。人間でいるために。」
まず、このキャッチコピーにぐっと来ませんか?
このゲームの世界観はかの有名な北欧神話(ラグナロクとか終末戦争とか、ロキとかオーディンとかヴァルキリーとか)を真剣かつ大胆に掘り下げ、SFつまり遠未来の世界と融合させたサイバーパンクアクションRPGです。
この神話の掘り下げがとてもすごいんですよね。神話に出てくる多くの固有名詞、その由来を丁寧に吟味し、ただのネームバリューに留まらないアレンジで見事にサイバーパンクの世界に融合させています。
そのため、ゲーム序盤は若干専門用語の嵐で辟易するかもしれませんが、正直なところ、これら北欧神話に精通などしていなくとも、十分に楽しめます。北欧神話は名前の語感が本当に格好良いですよね。
そしてこのゲームの異質なところは、世界観だけにあらず、ゲームプレイでも見受けられます。アクションゲームですから、剣を振ったり、銃を撃ったりして敵を倒すのですが、そのアクションはボタンではなくスティックで指示します。なんというか、全方位シューティングのような感じです。
このスティックを操ることで大技を出したりするのですが、おそらくこれには慣れがいるでしょう。慣れてしまえば非常に直感的で、ボタンを連打するよりはるかに楽なのですが、おそらくこの操作感は一見さんお断りの雰囲気を醸していると思われます。
美しく、重厚な世界で敵をばったばったとなぎ倒し、集めた大量の装備を管理しながら、強くなっていくハクスラタイプのゲームで、ストーリーともども非常に没頭感が強いです。
そのため、個人的には神ゲーランクのすばらしい作品なのですが、詰め込みすぎた世界観が仇となったか、これ一本ですっきりまとまるお話ではないばかりか、どうやら大人の事情で続編が未だに出ていません。
すばらしいベース、中毒性の高い戦闘、と基盤がしっかりしているために、これは本当に惜しいことだと思います。
これも非常に古いゲームですので、映像美に注力しているためストーリーは割と短いです。短いくせに一つのエリアにストーリーを詰め込んでいるので、ゲーム中の総エリア数が極端に少なく、かわりに道中が長いです。
ですので、トレハン、ハクスラが魅力の本作品としては、1ミッションが長く、エリアが少ないというのはミスマッチでして、このゲームのファンにとっては、次回作があるならここはこうしてああしてと、妄想ばかりが膨らむ、そんな「おかず:THE ご飯三杯」みたいなタイトルです。
最初に記したキャッチコピーは、本作でも十分に堪能できるのでこの作品だけでも十分楽しめるのが幸いですね。
好き嫌いがあり、癖のあるビーフジャーキーみたいなゲームです。
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