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2020年06月21日

407.The Witcher 3: Wild Hunt

ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション 【CEROレーティング「Z」】 - XboxOne



 おはようございます。あるへです。


 素晴らしいゲームでした。
 前作の時点でキャラの造形、世界観の作りこみとストーリーの味のバランスが絶妙で、それらをゲームとして昇華するのに抜群のセンスを持っていると絶賛しましたが、その神業は本作でも発揮されていて脱帽ですね。

 今回は前作のように世界が主役ではなく、ゲラルト本人にスポットライトを当てた王道の視点ではあります。オープンワールドを自由に移動するならこうならざるを得ないのですが、それと同時にこれは親子の物語であり、シリの冒険そのものでもあるんですよね。

 演出が素晴らしく、こんなにも広大な世界でありながらストーリーや会話の一つ一つが本当に凝っていて、ハイファンタジーとして物凄い没入感でした。

 ってか広すぎっ!
 探索ポイントを潰しても潰しても終わりが見えないよ!
 こんなに広いのにストーリーラインから会話の分岐やらなにやら物凄い込み入ってて、もうこれは驚異ですよ。
 マジでゲームはここまで来たか、って感じ。さすがGOTY。

 実は本作半年以上前からずっと遊んでたんですよね。途中で事情があったりして長期間離れたりもしたのですが、キャラ立ちやお話が印象的なものも多く、戻ってきたときもすんなりと入り込めたのはやっぱりすごいです。
 だもんで個人的にも本作は長い長い冒険になり、エンディングはかなり感情移入して感動してしまいました。
 感動のあまり自分も空っぽになって何も手につかなくなるほど(笑)

 ウィッチャーらしいダークで陰鬱な展開も多いけど、それ一辺倒ではなく時には笑えたり、ほっこりしたり、嫌な展開で幕を閉じたと思われたお話が後になってすっきりする決着をつけられたり。
 それらのメリハリを持った群像劇がまたたまらない。

 本来の目的を果たすために罪のない子供たちを見捨てるのか、あるいは子供たちを救い悪を挫くためにより凶悪な悪を解放するかの二択を迫られたときは本気で悩みましたね。
 それまでの話の流れからこの後の未来を妄想できるんですよ。この作り方はすごい、とともに卑怯です(笑)
 私は結局子供たちを見捨ててしまいました。その代わり「貴様ら絶対に許さん、いつか必ず殺してやる!」と心に固く誓いましたが、まさか本当に彼らの仇を討てる日が来るとは思ってませんでした(笑)
 森の貴婦人たちの話です。

 そうかと思えばケイア・モルヘンで三人のウィッチャーと酒盛りするシーンは本当にほっこりしました。普段見慣れないゲラルトの悪酔いした姿とかすごく眩しくて、こうしたある種ゲームそのものにとって無意味なシーンでもちゃーんと描いてくれるRPGは本当に稀有ですよ。
 だからこそその直後エスケルが行方不明になったときは本当にぞわぞわして祈るような心境で探しましたとも。
 エスケルは小説にも出てくる重要人物ですけど、だからといって大人の事情で絶対の生存が許されているわけではないのが本シリーズの恐ろしいところ。また、過去のどんな選択肢がどんな未来を招くかまったく想像がつかないのも本作の怖い所なんです。

 信じられないけどまだDLCが残ってるのよね。トゥサンとかマップみるだけで胸焼けするほど広いじゃないか……。
 クリア後の世界は今まで交流を深めてきた主要人物たちがいなくなるのですっごい寂しいんですが、DLCを始めたらまたそれどころではなくなるのかな。

 惜しむらくは、戦闘やクエストをクリアして経験値を稼いでレベルアップ、というRPGとしての部分。
 本作はレベル至上主義で敵とのレベル差によってその難易度が変わります。
 自分よりレベルの高い敵はダメージをほとんど与えられず、もらう攻撃は一発即死。
 しかし特別な対策などなしにレベルさえ上げれば全然余裕になってしまうんですよね。

 このシステムがかなり強力に働いているので、ぶっちゃけ世界に数多存在する無数の武器防具アイテムたちが死んでしまっているのがとてももったいないのです。
 ほぼファッションアイテム。
 特に多くのプレイヤーは強力かつ一揃いになっていて管理も楽なウィッチャー装備で全身を固めると思います。そうなると、それ以外の武器や鎧の価値が本当に単なるお金引換券になってしまうのが果てしなく勿体ない。製作レシピもあって自分で作れるのに。

 また、敵とのレベル差により経験値も変わってくるので、その土地の適正レベルを超えると途端に成長が悪くなるので、世界に無数に存在するクエストや探索ポイントも、ゲームシステムとしての旨味が少ないのが本当に残念。

 とてつもなく広い(実際の広さに対して探索するべきポイントの密度が高いので、とても広く感じる)世界をただ単純にローチに乗って歩くだけでも楽しい本作ですが、そうしていると必然的にあらゆる成長要素、アイテムや探索の醍醐味にキャップがかかってくるので、モチベーションの減衰が激しくなり、結果的に疲れてくるんですよね。
 それだけが本当にもったいない。
 裏を返せばそれだけ世界には多くの秘密が隠されていて、ストーリー系のRPGとしては何度も言うけど破格の作りこみです。

 さーて、気分転換にいくつかゲームを浮気したら、またここに戻ってトゥサンの旅を満喫しようかな。
 本編だけでもたっぷり楽しんだのに、複数のフレンドから「トゥサンはいいぞ〜」との声をもらってるのが本当に怖い(笑)。

↓某モンスターなハンターなゲームでトラウマを植え付けられた曲。でも格好いいよねぇ〜。通常戦闘のBGMも地域によって変わるし、どれも素晴らしい。


↓朝、少し張り詰めた清々しい空気の中目覚めてテラスに出たときに、一番最初にこの景色が目に飛び込んでくるなら、その夕べには死んでもいい。
 ケイア・モルヘンの窓から。
407.2.png


↓ネタばれ注意。でも演出が素晴らしくて泣いちゃう。どうしても残したかったんだ!


*Youtubeの仕様変更により、本ブログサービスが提供する動画埋め込みコマンドが使えなくなったため、ちょっと不格好な形になってしまいました。次回以降の記事ではきっとなんとかなってるはず!



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