備忘録的に最近読んだマンガの記録をしておきます。
「シュマリ」は手塚治虫のマンガ作品です。
『ビッグコミック』に1974年6月号から1976年4月号まで連載されました。現在でも文庫などの形で読むことが出来るはずです。あらすじはこんなかんじ。
「大月祥馬に妻お妙を奪われた和人シュマリは、東京と改名されたばかりの江戸から北海道へ渡ってきた。アイヌの族長から狐を意味するアイヌ語のシュマリという名前を与えられ、過去と決別してシュマリは北海道の原野をさまよい続ける。ひょんなことから、五稜郭の戦いで隠された黄金3万両の隠し場所を知ったシュマリは、太財一族から土地を買い受け開拓を始める・・・。」
明治初めの北海道を舞台にした壮大なドラマです。なんか「ゴールデンカムイ」に似ているという説もありますが、当然こちらが先です。囚人に財宝の隠し場所を刺青で記して、というネタも出てきますが、わりとあっさりとそのエピソードは終わります。つぎつぎといろいろな事件が起こりますが、基本的にシュマリの腕力とか暴力とかで解決していきます。
個人的に思うのは、このマンガは、原作:手塚治虫、作画:石川賢でやってみたら良かったかなと。
シュマリのキャラクターが、石川賢の描くアウトローに被ります。
派手なバイオレンスシーンもありますので、手塚・石川先生は、天国で合作してほしい。
管理人はこのマンガを図書館で借りて読みました。
昭和63年に購入されて、ハードカバー版なんだけど、ものすごくボロボロになっている。
いったい何人がこれを読んだのか。本が歪むぐらい使い込まれている。
現在は開架書庫には置かれてなくて、収蔵されていたのをピックアップしてもらいました。
手塚治虫はいまでもマンガ家としてはビッグネームですが、じつは最近ではほとんど読まれていない気がする。
「ブラックジャック」「火の鳥」ぐらいなら入手できるけど、「シュマリ」「奇子」ぐらいになるとなかなか本屋でお目にかかれない。昔のマンガはみんなそうですね。
ああ、電子版を読めばいいのか。
そういう時代なんだね。
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