投信1 11/18(金) 16:05配信
「お歳暮」贈ってますか? 恒例行事はなぜ消えていくのか
今年も残り1か月半、年末モードが加速
11月も中旬を過ぎ、街ではクリスマスデコレーションが多くなり、一気に年末モードが加速しています。年末が近づくと何かと忙しくなります。年内に片づけなければならないことは山ほどあるからです。
仕事はもちろんのこと(12月が決算期の会社も多いようです)、忘年会も結構あり、年賀状も書かなくては…とお考えの方も多いでしょう。年末は、こうした様々なイベントで出費もかさむ時期です。
お歳暮の贈呈も年末恒例の行事の1つだった
一昔前まで、年末が近づくと恒例行事だったのが「お歳暮」の贈呈です。昔、具体的には30年くらいまで、年末にお世話になった方々へお歳暮を贈るのは、ごく当たり前のことでした。
この「お世話になった方々」は非常に広範囲にわたり、会社の上司や学校の先生も当然のように含まれていたのです。“まさか”と思うかもしれませんが、会社の上司にお歳暮を贈らないと、非礼とか非常識とか言われた時代があったのは事実です。
現在のお歳暮事情はどうでしょうか?
お歳暮の市場は30年前と比べて激減状態と推測
正確な市場データは不明ですが、減少していることは間違いありません。減少どころか、30年くらい前に比べると激減しているはずです。まず、お歳暮が収益の柱の1つだった百貨店各社の厳しい業績がそれを物語っています(注:アベノミクス始動以降は、インバウンド特需の恩恵で業績は一時的な回復を見せました)。
お歳暮の市場規模は、ネットで見られるアンケート調査などから推測すると、おそらく30年前の3割水準(つまり約▲7割減)と見るのが妥当と考えられます。
年賀状も大幅減少だが、メールなどで代替されている
一方、代表的な年末行事である年賀状(書き)も激減の過程にあります。年賀状の発行枚数は、2003年の約44億6千万枚をピークに、今年2016年は約28億5千万枚へと▲36%減少しており、2017年以降もさらに減るのは確実と考えられます。ただ、年賀状はメールなどに代替されていると見られるため、“年始の挨拶”という観点ではさほど減っていないでしょう。
しかし、お歳暮の場合、他の物に代替されているとは考え難く、そのもの自体が減っているはずです。お歳暮が減っている背景は何でしょうか。
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